
『パスパルトゥー2:あるアーティストのキセキ』は、画家となって、ゲーム内のペイントツールで実際に絵を描き、街の人々に売るシミュレーションアドベンチャーゲームだ。
前作とは違って街を自由に歩き回れるようになり、住民たちの依頼を受けてゲームを進めていく。依頼とは別に、好きなタイミングで絵を描いて売ることもできる。
ネコだけ描いてもいい?
自分にも絵が描けるのか不安に思いながらゲームスタート。「描きかけの絵を完成させてほしい」との依頼で渡された絵を見て、「これぐらいなら自分にも描けそう!」という気になってきた。
5歳の女の子が描いたネコの絵にインスパイアされた私は、ネコの絵ばかりでもやっていけるのでは? と考えた。

まず、正面を向いたネコを描いた。まだ手足をうまく描けないが、シルエットだけでもネコらしくしてみた。楽しい! ネコは自分で描いてもかわいい!
このゲームのペイントツールは消しゴム、取り消し(アンドゥ)、ズームなどの機能がないため、勢いよく一発描きしてくださいと言っているようなもの。大雑把に描いてしまおう。

パンクな若者からポスターを描いてほしいと言われ、髪形を真似てネコを描いた。目の前にモデルがいると描きやすい。ポスターは気に入ってもらえて、街中の壁に貼られることに。

次は街の旗のデザインを依頼された。3人の住民から要望を聞くと、「黒がいい」「新鮮な感じ」「海に関係するものを何か入れてくれ」と言われた。
新鮮さをどうやって判定するのかよくわからないが、色とモチーフぐらいは要望通りにできそうだ。海のような青い背景に、黒猫と魚を描くことにした。この旗が街の新しいシンボルだ!

家を買うまでがスムーズ
街はいくつかのエリアに区切られて通行止めになっているが、絵を描く道具の数が増えると、新しいエリアに行けるようになった。安い道具を店で買い足せばいいので、それほど難しくはない。車のデザインを依頼された報酬でアトリエを買えるお金がたまった。
クエストの報酬だけでここまで来れたし、あまり金策には苦労しない。経営シミュレーションというより、クエストを達成して進めていくアドベンチャーゲーム寄りの印象を受けた。
車のデザインは、ネコの肉球にしてみた。自分のデザインした車がすぐ看板広告に出て、車道を走り始める。どんどん街がネコで埋め尽くされていく! デザインの仕事ってステキ。

自分のアトリエを持つと、今まで描いた絵をアートブックで振り返ることができる。メイキングをコマ送り動画で見ることもできるし、ダウンロードして画像ファイルを保存することも可能だ。
自分に合ったスタイルで!
好みが分かれそうな点としては、プレイ中にいくつも絵を描くことになるので、そのたびにネタ出しをするのはなかなか苦労するということだ。私の場合は、描きたいものをひとつに決めておき、色、構図、ポーズなど、何か新しいことを試してバリエーションを増やすと楽だった。
また、ペンタブレットを使用できる機能や、動画配信者向けにVRM形式の好きな3Dアバターでゲームをプレイできる機能にも対応しているとのこと。遊び方が広がりそうなので、ご興味がある方はそれらの機能についても調べてみるとよいだろう。
基本情報 | |
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開発 | Flamebait Games |
販売 | Flamebait Games |
配信日 | 2023年4月5日 / 日本語有り |
定価 | 3,000円 (Steam) |