【先行レポ】銃を手にグラップリングフックで飛び回れ『ラスティッド・モス』


朝比奈 / Asahina

Rusted Moss(ラスティッド・モス)』は、グラップリングフックを操って飛び回り、魔女と機械を銃で撃ち倒す2D探索型アクションゲームだ。

舞台は、妖精によって滅びの危機を迎えた世界。人類は最後の抵抗として妖精から魔法を盗み、それをあやつる魔女を生み出した。しかし、妖精は主人公ファーンを密かに人間たちの中へと送り込んでいたのだ。

彼女は謎の影の存在パックと共に、盗まれた妖精の力を取り戻し、人間の時代を終わらせるために旅に出る。

銃とグラップリングフック

本作の目的は広大なマップを探索し、ボスである魔女を倒して「ティターニアのかけら」を取り戻していくことだが、探索中には人類の残した危険な機械やさまざまなトラップが行く手を阻む。

主人公は銃を手に戦うが、その種類はピストルやショットガン、スナイパーライフルなどさまざま。また、「トリンケット」というアクセサリを付け替えることで、威力や射程のアップ、敵の弾を遅くできるなど、それらをシーンに応じて使い分けていく戦略性の高さも感じられた。

▲歯ごたえのあるボス戦がプレイヤーを待ち受ける

しかし、戦うばかりではなく探索も重要だ。広大なマップは足場が遠く離れていたり、ただジャンプしただけでは届かない高い位置にあったりと、一筋縄ではいかない。そこで使うのが相棒パックが変化した「グラップリングフック」だ。

フックを投げて引っ掛けるとバンジーコードのように伸び縮みするので、その反動を利用して離れた位置や、高い位置に移動することができる。また、敵の攻撃を避けたり、敵を自分の元に引っ張ったりと、戦闘においてもアクロバティックな動きを取れることも特徴だ。

▲グラップリングのアクションはテクニカルのひと言

イメージを現実にする困難と快感

ただし、このグラップリングフックを使ったアクションがとにかく難しい。なかなかプレイヤーの思い通りには動いてくれず、その操作をマスターすることが本作最大の難関と言っていいだろう。イメージ通りに動いてくれたときには痛快な気分だが、そこまでの道のりは長い。

アクションをサポートするオプションも豊富に用意されているので、どうしても攻略に詰まってしまったときは、頼ってみるのもいいだろう。

▲だんだんと明かされていくストーリーに引き込まれる

本作は、歯ごたえのあるボス戦だけではなく、グラップリングフックによるテクニカルな操作という、二種類の高難易度なゲームプレイが待ち受けている。

しかし、個性的なキャラクターもたくさん登場し、だんだんと謎が明らかになっていく魅力的なストーリーは、それこそグラップリングフックのようにプレイヤーの心を惹きつけてやまない。なんとかしてこの高い難易度を乗り越え、先を見たいという気持ちにさせてくれるのだ。

ぜひ、このツラくも楽しい作品を体験してほしい。


基本情報 ラスティッド・モス
開発 faxdoc, happysquared, sunnydaze
販売 PLAYISM
配信日 2023年4月12日 / 日本語有り
定価 1,980円(Steam
Indie Freaks

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