『ZED ZONE』は、『Project Zomboid』や『Cataclysm: Dark Days Ahead』『7 Days to Die』などに代表されるゾンビサバイバルゲームのひとつだ。
舞台となるのは、ゾンビの群れや謎のメカが徘徊する危険地帯「ZED ZONE」。搭乗ヘリの墜落事故により、あなたはここでのサバイバル生活を余儀なくされてしまう。
物資を集めてアイテムを作成したり、拠点を築いたりして生き延びよう。

サバイバルの始まりだ!
自動生成マップのサイズ選択とキャラメイク、難易度や徘徊する感染者数の選択をしたら、サバイバル生活の始まりだ。
物資は基本的に現地調達だが、武器はゲーム開始時にショットガンやクロスボウ、消火斧、バットの中から好きなものを受け取れるので安心である。
それよりも、苦労するのは飲料水と食料の確保かもしれない。
特に飲料水は消費が激しい割に、廃墟を漁っても見つかるのは空のペットボトルばかり。雨が降れば空容器に水をくむことはできるが、煮沸しなければ飲める状態にはならない。
もっとも、戦闘はそこまで難しくないため、水と食料の確保が安定すれば比較的自由に探索を楽しめるようになるはずだ。
探索を進めて物資が集まれば、キャンプファイアーやワークベンチといった設備、そして、家そのものも自分で建てて生活を向上させることもできる。

神は細部に宿る
本作の特長は、何といっても細部への「こだわり」 だろう。
ゾンビの攻撃を喰らうと失血し、致死量を失えば命を落とす。雨に濡れ、体温が低下すれば体調を崩すし、生肉を食べれば食中毒に。
見た目の部分では、ペットボトルの水位は飲んだ量に応じて下がるし、棚は格納アイテムがアイコン表示されるため、わざわざアクセスしなくても何が入っているのか分かる。
およそ一人で開発したとは思えないレベルで、万事が細かいのである。

ゾンビを愛するあなたに!
前述したこと以外にも多くの「こだわり」が見える本作だが、他のゾンビサバイバルと比べて難易度が高いかというとそうでもない。
もちろん、仕組みに慣れるまでは、幾度となく命を落とすことになるだろう。
実際、筆者もキャンプファイアーに火を起こそうとしたが、着火道具の素材がどこで手に入るのか分からず、飢えに苦しんだ挙句に生肉を食べて衰弱死したりした。
しかし、理解が進んで何をすれば良いのか見えてくると、生活は安定してくる。ゾンビは多いが、大量というほど密集してはおらず、各個撃破で対処可能だ。
生活基盤を整えながら探索も楽しめる、程よいバランスであると感じた。
本稿執筆時点で早期アクセス中の本作だが、現時点でも十分に完成度は高い。ゾンビを愛してやまない諸兄姉は、将来の更なる発展に期待してプレイされてみてはいかがだろうか。
基本情報 | |
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開発 | Leven Liu |
販売 | INDIECN |
配信日 | 2023年3月30日 / 日本語なし |
定価 | 1,400円 (Steam) |