サイバーパンク都市のロッキーよ、チャンピオンになれ『Punch Club 2: Fast Forward』


Masa Kei
Masa Kei

2023.07.24

Punch Club 2: Fast Forward』は、RPG要素を含んだ格闘家育成シミュレーションゲーム。懐かしの80~90年代ネタ満載だった前作から20年後の物語で、サイバーパンクの近未来都市というぶっとんだ世界観になっている。

▲ジムが最先端すぎる! ロボット化されている…

街を歩き回って育成&決闘に明け暮れよう!

本作はRPGのように主人公の視点でゲームが進行し、マップから行先を選び、トレーニング、試合、買い物、アルバイトなどを各施設で行う。移動を含め、ほとんどの行動は時間が経過する。

行方不明の父親を探すというのがストーリーの導入。行く先々で会話イベントがあって次の目標が与えられる。お金を稼いだり決闘したりして目標を達成していき、ストーリーを進めていこう。

▲ジム、ショップ、バイト先などの行先を選ぼう

では、まず戦闘システムを解説してから、基本的なゲームの流れをご紹介しよう。

スキルをセットしてオートバトル!

本作の戦闘は、攻撃や防御のスキルをセットしてからオートで進行する。ボクシングのようなラウンド制になっており、ラウンドごとにスキルを変更できる。

▲中央のハートマークが体力、雷マークがエネルギーだ

スキル欄の上段が攻撃スキルで、パンチやキックなどを選んでセットする。中段が防御スキルで、回避や防御を選べる。戦闘中にスキルを使用するたびにエネルギーが消費されていくので、スキルの枠を空けておいて回復に使うことも大事だ。

▲キックが決まった! 攻撃は毎回エネルギーを消費する

筋トレと食事で強い体を作れ!

勝つために、まず戦闘前に体力とエネルギーを回復させておくのは当然として、トレーニングで強さ、敏しょう性、スタミナのステータスを上げておこう。自宅のガレージのマットでトレーニングができる。

もっと効率よく鍛えるために、将来的にはトレーニング器具を買いそろえて自分の筋トレ部屋を作りたいところだ。ジムに行けば最新の設備でトレーニングできるが、費用が高くつく。

ガレージにあるベッドで休めばエネルギーを回復できる。ただし、トレーニングや休憩は時間が経って満腹度が下がっていくので、食事をして回復させよう。

▲ジムの最新設備で効果的なトレーニングもできるが、自宅なら無料だ

店で買った食材は冷蔵庫にストックされる。食材を選ぶと調理に必要な時間が経過し、満腹度が回復する。

お腹が空いたままではアルバイトもできない。本作では食費さえ確保しておけば、休憩してから働いて、またお金を稼げる。食材は最優先でまとめ買いしておくといいだろう。

ただし、同居している母親が少し厄介な性格で、「物音で寝られない」と言ってくる。母親が寝る時間帯に料理したい場合は、店の自販機で睡眠薬……いや、キャンディを買ってきて置いておこう。

▲母親を深く眠らせれば、好きなときに料理できるが……

ワークライフバランスも大事!

ストーリーを進めるとアルバイト先がいくつか見つかる。例えば、廃棄場ではギャングから廃材を曲げる仕事を受けられる。昇格すれば給料が上がり、ギャングに関するイベントも進んでいき、何かいいことがありそうだ。

仕事をするとエネルギー、満腹度、怒り度(rage)が減る。怒り度はやる気のようなもので、低すぎると仕事の効率低下のデバフがかかるため、自宅のソファでテレビを見るか、戦闘をして怒り度を上げておこう。

▲仕事のゲージがいっぱいになると給料がもらえる

このように、どこで休んで回復すればいいかが分かってくれば、スムーズにゲームを進めていけるだろう。

  • ジムのマッサージ:体力回復大
  • 自宅ガレージのベッド:エネルギー回復大
  • 自宅の冷蔵庫:食材を調理して満腹度回復
  • 自宅のソファ:怒り度が中程度まで回復

格闘リーグで上を目指せ!

長期的な目標は、格闘リーグで勝利するなどして、GPP(グッドパーソンポイント)を一定値まで稼ぐことだ。警察署での説明によれば、GPP2000で警察官になることができて、GPP9000で高級街に入れるようになるという。

また、GPPを稼ぐことで新しい格闘スキルをアンロックできる。より強力なパンチ、キック、防御スキルなどを習得していこう。

▲父親の消息をつかむため、GPPを稼いで警察官を目指す

ジムに行けば、格闘リーグの試合を組むことができる。例えば、シルバーリーグの試合は8:00~22:00の間に行われる。試合の予定を入れて、時間が近づいたときに通知が来たら、すぐチェックしよう。

▲一人ずつ倒してランクを上げていこう!

イベントの分岐は「クエストツリー」で確認できる。序盤では、ジムやアルバイト先に行く以外にも、ちょっと寄り道して隣家のヘンリーに会っておくと何かの役に立つだろう。

与えられた目標を達成して、枝分かれした先のイベントを探していけば、現在のチャプターをクリアできるはずだ。進行状況や未回収のイベントが分かりやすくて便利だ。

▲未回収のイベントがないかチェックしやすい

より快適でやりがいのある育成システム

前作の『Punch Club』は能力値が徐々に減衰していく仕組みになっていて、それを上回る速度で育成する必要があったようだが、本作は着実に強くなっていき、しかもやりがいのある成長システムになっている。怒り度によるバフ、トレーニング器具などを活用して、いかに効率的に育成するかが腕の見せ所だろう。

手探りで進めて時間のロスがあっても、そのぶん食費がかかるというだけで、育成とストーリーを進めていくことはできそうだ。イージーモードも用意されているので、このジャンルにあまり慣れていない方にも遊んでみていただきたい。

少し気になる点としては、日本語ローカライズにまだ調整不足なところがあり、テキストが長くて枠におさまらずスクロール表示になっている箇所が多く、一目では分かりづらい。

ゲーム内の絵と合っていないところもあり、例えば、Cooking Kit(料理キット)の名称が「調理器具」になっていて、毎日のように買って調理する食材には見えない。今後のアップデートで少しずつ改善していただけると嬉しい。日本語ユーザーからフィードバックがあると改善に役立つだろう。

▲アイコンを見れば肉と野菜だと分かる。買いだめしておこう
基本情報
開発 Lazy Bear Games
販売 tinyBuild
配信日 2023年7月21日 / 日本語あり
定価 2,300円(Steam) 2,350円(Xbox) 2,799円(Nintendo Switch) 3,080円(PS4
Indie Freaks

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