韓国最大級のインディーゲームの祭典Busan indie connect festival 2023(通称:BIC Festival)では、2023年8月25日から3日間にわたってオフラインイベントが開催された。
Steamに特設ページもオープンしているので、まずは展示タイトルを眺めて楽しもう。この記事では、これから日本語を追加する可能性が高い注目の4タイトルをご紹介したい。

X Invader
迫りくる敵の群れを一斉発射の猛攻でなぎ倒す爽快なローグライトアクション。天才ハッカーXがデジタルワールドに侵入して戦う。さまざまな系統のアドオン(追加スキル)をくれる仲間のハッカーたちと出会って、プレイスタイルに合ったビルドを構築していこう。

拠点に動物キャラ・美少女キャラが集まって、実に賑やか。ドット絵が最高にかわいい! アドオンをくれるハッカーたちは、ゲームやアニメのパロディキャラが多め。ホラーゲーム『Savior of the Abyss』の開発元ALLAF GAMESによる新作。

2023年8月24日に早期アクセスで発売された本作は、実はすでに言語設定で日本語が選択できるようになっている。プレイしてみたところ、記事執筆時点では拠点以外の会話は韓国語のままのようだが、メニュー、スキルの説明文、リザルト画面などが日本語になっているので遊びやすかった。
定価580円でお手頃なのも嬉しい。正式な日本語対応が待ちきれない方は今から買っておいてもいいかも?

Telebbit

「テレポート銃」を使ってステージを進んでいく、ハイスピード2Dアクション。
動物実験中の事故で高い知能を持ったウサギが復讐を決意する。人類に未来はない!
BIC Festivalでは最新のデモ版をプレイすることができた。テレポート銃から放たれた弾丸が壁や敵にくっついてマーカーとなり、そこに瞬間移動できるというシステム。

ポイントは、ジャンプして勢いをつけたままテレポートすると、そのままの向きと勢いで移動先から動けることだ。例えば、バネの上に乗って勢いよく上に跳ぶと同時にテレポートすると、さらに高く上昇できる。
パズル的な思考が要求されるのが面白い。敵や壁の配置を見て、どういうルートで進むかを決めたら、連続テレポートで稲妻のように駆け抜けよう。
本作は、リスのメトロイドヴァニア『ザ・ラムジー』を開発したチームTRAVELER(IKINAGAMESの社内サークルの1つ)の新作。今までのタイトルも日本語対応した実績があるので、期待して待てそうだ。

던전 청소부(Dungeon Cleaner)

ダンジョンの床をモップで掃除する一筆書きパズル。すでに拭いたタイルをもう一度踏まないように気をつけて進もう。踏んだら滑って転んで死んでしまうからだ!
ステージの合間にさまざまなキャラクターとの会話があり、ストーリーも楽しめるようだ。血まみれの床を掃除したあとには秘密があるようで……?
開発元のDimidiumはソウルを拠点とするボードゲーム開発チームで、日本のイベントにも出展したことがある。パズルブック版はすでに翻訳されており、今度はPCゲームでも発売準備中。「発売後は日本語翻訳も適用する予定」と発表されている。

はい、そうです. ダンジョン掃除人パズルブックは今PCゲームで発売および販売を準備しています。 アナログのゲームブックと明らかに違いがあるpcゲーム! と思います。 発売後は日本語翻訳も適用する予定です。 https://t.co/KtVYpdsFye
— Dimidium 【両‐コ26 / ゲムマ2023春】 (@DimidiumB) June 6, 2023

Kitchen Crisis
エイリアンに誘拐された地球人が、要求された食事を提供するクッキング・ディフェンスゲーム。
調理を始める前に、食材置き場や調理器具をうまく配置して、効率的な動線の調理場を作ろう。スタートするとキャラクターたちは自動で動き、レシピの順序に従って食事を作ってはカウンターに出すというサイクルを繰り返す。

開発元のTeam Samoyedは兄がプログラマー、弟がアートデザイナーの兄弟チーム。
前作の『Teamfight Manager』は、架空のeスポーツのチームの監督になって選手たちをマネジメントしながら対戦を続けていくシミュレーションゲームで、多数のレビューを獲得して好評だっただけに、新作『Kitchen Crisis』にも期待がかかる。
記事の執筆時点でストアページの言語欄は日本語対応になっていないが、BICのブースで質問してみたところ、前作と同様に(発売後かもしれないが)日本語を追加する予定があるようだ。楽しみに待とう!
