2023年8月1日、世界にインディーゲームを紹介する番組「INDIE Live Expo 2023 Summer Spotlight」がYouTubeなど各プラットフォームにて配信された。今回はスポットライトということで、約1時間という短い時間ながら、開発中のタイトルや既に配信されているタイトルから約50本のインディーゲームの情報が届けられた形だ。
この記事では、INDIE Live Expo 2023 Summer Spotlightで紹介された開発中のタイトルの中から、ライターが注目するタイトル6本をピックアップしてお届けしたい。
大悪役令嬢 ストラテジーオブリリィ
王殺しの罪を着せられ、処刑されたはずの悪役令嬢スカーレットが謎の力によって過去へと戻され、与えられた「配信」の力によって帝国を相手に革命を起こそうとするターン制のストラテジーゲームだ。
今回が初出の情報となり、インディーゲームの開発およびパブリッシングを手掛ける新レーベル「Alliance Arts(アライアンス・アーツ)」が取り扱い、『NEEDY GIRL OVERDOSE』で知られるWSS playgroundと『LOST EPIC』のoneoreightが共に開発を手掛ける。
本作における配信の力とは、情報を操る力だ。配信機能を持った空中戦艦から戦場に情報を伝えることで、陽動や扇動を行い戦況をコントロールしていく。主人公スカーレットは、本来この時代には存在しえない力を操る「配信者(ストリーマー)」となり、配信の技術を知る謎の少女リリィと共に、未来を変えるための戦いへと挑んでいくことになる。
『大悪役令嬢 ストラテジーオブリリィ』は、2024年のリリース予定で開発中。プラットフォームはSteamでの配信を予定している。
日本語有り

shapez 2
多層構造の巨大な工場の建設して、幾何学的図形を抽出して加工する生産ラインを構築し、複雑な工程の自動化を目指す工業系パズルゲームの続編。開発は、クリエイターのTobias Springer氏が率いる独立系ゲーム開発スタジオ"tobspr Games"が手掛ける。
前作『shapez』から内容はアップグレードされ、島や流体、研究、多層工場などの新たな要素が追加された。資源を長距離輸送するための新たなインフラも用意されており、島々を作りながら基地の拡張を目指すのだ。
『shapez 2』は、2024年半ばに早期アクセスでのリリース予定で開発中。プラットフォームはSteamでの配信を予定している。
日本語有り


El Panadero -The Baker-(エル・パナデーロ)
手描き風のアートスタイルが独特の勢いを感じさせる、2Dアーケード風の横スクロールアクションゲーム。開発は、個人ゲーム開発者のinubass氏が手掛ける。氏はメキシコ出身とのことだが、自ら翻訳された味のある日本語も作品のスタイルにマッチしているかのようだ。
本作では、宇宙人の襲来によって破壊されたベーカリーの仇を打つため、パン職人のカップルとなって彼らに立ち向かう。自らの拳だけでなく、Pan de muertos(パン・デ・ムエルト)と呼ばれるメキシコの死者の日に食べられる伝統的な菓子パンや、パン作りには欠かせないめん棒を武器にバイオレンスに立ち回るのだ。
『El Panadero -The Baker-(エル・パナデーロ)』は、2023年のリリース予定で開発中。プラットフォームはSteam、itch.ioでの配信を予定している。2人でのローカルマルチプレイにも対応。
日本語有り

Three Days to Chicago(シカゴへ3日)
自分探しや感情的な親密さ、新しい人間関係の可能性を描く、ビビットカラーのアートスタイルが特徴的なLGBTQ+要素のあるビジュアルノベル。開発は、クリエイターの"Chris Schroyer"氏が手掛ける。
最近、マンネリ気味で鬱屈しているゲームクリエイターの主人公アーロンは、シカゴへと向かう旅の列車の最中に、心優しく魅力的なポールと出会う。旅の3日間を通じて自然と惹かれ合う2人は、互いの人生や、未来への希望、そして恐れといったものに向かい合っていくのだ。
『Three Days to Chicago(シカゴへ3日)』は、現在開発中。プラットフォームはSteam、itch.ioでの配信を予定している。
日本語無し

Stick to the Plan
長い棒が大好きな可愛らしい犬のリラックスした雰囲気のパズルゲーム。
プレイヤーは主人公となる犬のロベルトとなり、長い棒をくわえた状態のままで障害物をいかに通り抜けていくかに挑む。狭く、移動できる範囲に制限がある中で、棒をくわえたままで身体を回転させたり、くわえる位置を変えたりすることでうまく進んでゴールを目指そう。
『Stick to the Plan』は、現在開発中。プラットフォームはSteamでの配信を予定している。なお、正確なリリース日は2023年8月4日~11日にかけて開催される「Cerebral Puzzle Showcase」にて発表予定とのことだ。
日本語無し

Chicken Police: Into the HIVE!(チキン・ポリス:巣箱の中へ!)
伝説的な刑事コンビ「チキン・ポリス」として名を馳せた、サニー・フェザーランドとマーティ・マクチキンの活躍を描いて好評を得た『Chicken Police - Paint it RED!』の続編となる、ストーリー主導の動物ノワール風刺アドベンチャーゲーム。開発は、独立系ゲーム開発スタジオ"The Wild Gentlemen"が手掛ける。
今作では、前作よりもその規模と登場キャラクターを拡大し、世界的な陰謀を暴くために昆虫の裏社会へと足を踏み入れていくことになる。舞台となるクロービル市は自由な探索が可能。メインストーリーを追いかけるだけでなく、さまざまなサイドストーリーに触れ、解決していくことで、よりドラマチックで深みのある展開が繰り広げられるのだ。
『Chicken Police: Into the HIVE!(チキン・ポリス:巣箱の中へ!)』は、現在開発中。プラットフォームはSteamでの配信を予定している。
日本語有り

応援放送
今回Indie Freaksでは、公認で「INDIE Live Expo 2023 Summer Spotlight」の同時視聴放送(ミラー配信)をお届けしている。よろしければ、こちらも合わせてお楽しみいただければ幸いだ。
基本情報 | INDIE Live Expo |
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公式サイト | indie.live-expo.games |
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