韓国最大級のインディーゲームの祭典Busan indie connect festival 2023(通称:BIC Festival)では、2023年8月25日から3日間にわたってオフラインイベントが開催された。
BICで最も待機列の長さが目立ったのが、チェーンフックを使って高速で飛び回る横スクロールアクションゲーム『SANABI』のブース。
同作は早期アクセス中だが、最終章を含むバージョンをベータテストにて公開済みで、11月にNintendo Switch版発売を控え、盛り上がりを見せている。
この記事では、人気作『SANABI』に続くピクセルアートの横スクロールアクションゲームを発掘しようと、BIC出展タイトルの中から筆者が注目した4タイトルをピックアップしてみた。
STAND-ALONE
『STAND-ALONE』は、ローグライト要素のあるアクションゲーム。荒廃した惑星で、記憶を失ったAIロボットが狼たちの生け贄にされた羊に取り付いて戦う。
スピーディーなアクションで大剣を振り回して、群がる敵をなぎ倒すような豪快な戦闘がウリ。1回の戦闘を終えるごとに獲得できるスキルを組み合わせて強力なシナジーを発揮し、敵を一掃しよう。
デモ版が公開中で、日本語に対応している。翻訳品質は少し気になる部分もあるが、公式Discordサーバーで校正を申し出ている有志もいるので、開発が落ち着いたときにさらに改善されるかもしれない。

베일드 엣지(Veiled Edge)
仮想空間にフルダイブする技術が普及した近未来で、捜査官「ラピッド」が天才ハッカーの少女「レナ」の助けを得て事件を追うハッキング・アクション。
デモ版が公開中。最初から2段ジャンプや空中ダッシュによる高い機動力を活かせるうえに、マーカーのある位置に瞬間移動するハッキング能力も使えて、さまざまなピンチを切り抜けていく。
仮想空間の中ならではの能力が他にも出てきそうだ。デモ版では剣を振って攻撃するが、各章に進むと状況に応じた新たな武器を使うようになるらしい。
ストアページによると、2024年第2四半期に発売予定。記事執筆時点での対応言語は韓国語のみ。

Color Lim
文明崩壊後の世界で、色を持たないスライムの「リム」が自分の色を見つけるために旅をするアクションゲーム。妖精や動物などのかわいいキャラが出てきて、風景がノスタルジック。
リムはさまざまな色を吸収して使うことができる。同じ色ならダメージを受けず、異なる色にはダメージを与えることができるというルールを利用しよう。
同じ色のブロックを通り抜けたり、『スプラトゥーン』シリーズのようにペンキを射出して壁を塗り、そのペンキに溶け込んで壁を伝っていったりできるようだ。
ストアページでは英語と韓国語のみ対応となっているが、開発元Milestone GamesのYouTubeチャンネルには日本語版のゲームプレイ映像がアップされているので、日本語対応も検討されているようだ。

Halchemist
錬金術師と青い手のゴーレムの「ハンド」を交代させながら進むメトロイドヴァニア。探索要素もあるようで、舞台となる王国には、旅に役立つ強力な能力とアイテムが隠されているという。
錬金術師はジャンプして走り回り、素早い攻撃を得意とする。一方、ハンドは空中を浮遊しながら移動して重い一撃を放つことができる。
錬金術師を操作している間はハンドをその場で待機させることになるが、ボタンひとつで近くに呼び寄せることができるし、連携しての移動や攻撃もできるようだ。トレーラーを見ると、錬金術師がハンドのいる所に飛び込んで上に放り投げてもらうアクションや、ボスを同時に攻撃するシーンが確認できる。
記事執筆時点での対応言語は英語と韓国語。
