ピクチャーロジックパズルを解いて魔書を復元!『Logiart Grimoire』


テヌキボーズ

Logiart Grimoire』は、縦横の数字をヒントに隠されたイラストを解き明かす「ピクチャーロジックパズル」だ。

開発は、主に任天堂のゲーム機向けに多くのピクロス作品を提供してきた株式会社ジュピター。

同ジャンルの中では比較的オーソドックスな作品だが、クリアした問題を素材に謎を解く「フュージョン」や、魔書の管理人エミールとの対話が楽しい一作に仕上がっている。

▲管理人エミールのコメントが癒される

エミールと共にパズルに挑め

魔書「ロジアート」を手にしたあなたは、魔書に施されていた魔法に問題が起こり、ほとんどの「ロジアート」が解けなくなってしまったことを知る。トンガリ帽子がキュートな魔書の管理人エミールと力を合わせ、さまざまな謎を解いて魔書を復元しよう! というのが本作の物語だ。

プレイヤーは、魔書に収められた280問のロジアート、すなわちピクチャーロジックパズルを解きながら物語を追っていくことになる。

「ピクチャーロジックパズルって何?」という方も、充実のチュートリアルでゲームの基本からクリアのコツまで丁寧に教えてくれるので安心である。特に応用編で語られるコツは、大きなサイズの問題に挑む際にとても参考になるはずだ。

▲実践をまじえた解説がありがたい

充実のアシスト機能

本作には6種のサイズ(5×5、10×10、15×15、20×15、30×30、40×30)の問題が収録されている。ピクチャーロジックパズルは、サイズの大きさに比例して解くために必要な時間も増えていくものだ。ときには、本当に縦横の数字のヒントだけで論理的に解答を導き出せるのか疑問を覚えることさえある。

そこで役立つのが、さまざまなアシスト機能だ。

問題開始時にランダムな縦横列の答えを開示してくれるヒントルーレットや、論理的に確定できる、あるいは解答が矛盾している列の情報を知らせてくれるナビゲーション機能。誤ったマスを塗ったときに自動で修正してくれる間違いの自動修正機能が搭載されている。

もちろん、アシスト機能をすべてオフにしてプレイすることも可能だ。ヒントに頼らないハードボイルドなプレイヤーには、名誉の勲章としてクリアした問題に星マークが記される。この手のパズルに自信がある方は、全問の星集めに挑むのも良いだろう。

▲特にヒントルーレットは便利!

フュージョンで謎を解け!

魔書に収録された「ロジアート」の中には、そのままではピクチャーロジックパズルに挑むことができない問題が存在する。パズルを解放するためには、ヒントテキストを参考に謎かけを解く必要があるのだ。

そこで役立つのが、エミールの能力である「フュージョン」だ。これまでにクリアしてきた問題を素材に、謎かけの答えに当てはまるものを提示しよう。

たとえば「棒状の持ち手」があり、先端には「木より頑丈な素材」がついている品に関する謎かけがある。パズルをクリアして得た素材に「木」と「石」があるなら、その両方を提示することでみごと新たなパズルが解放されるというわけだ。

もちろん、多くのパズルを解くほどに選択肢も増えて、謎かけの難易度も増していく。とはいえ、誤って提示した素材は、再度選択できないようバツマークが付くので、最悪は総当たりという手段も取れる。また、解答をミスすることにより新たなパズルが解放されることもあるので、積極的に謎かけに挑もう。

▲青字のヒントを参考に謎を解こう

エミールのかわいさが良いアクセントに

さすが多くのピクロス作品を手がけてきたジュピターというべきか、早期アクセスでありながらピクチャーロジックパズルとしての完成度が高い

各種アシスト機能のおかげで、ともすれば苦行になりがちな大きいサイズの問題にも気軽に挑めるのはありがたい。塗りつぶし予定マスのカウント機能など、かゆいところに手が届く機能もしっかり実装されている。

本作のマスコットというべきエミールも、やや淡々と問題を解き進むだけになりがちなパズルに対する良いアクセントとなっている。会話の中でエミールの意外な好みが発覚することも?

なお、早期アクセス中はマウス操作のみ対応だが、正式リリース時にはゲームパッド、コントローラに対応し、Nintendo Switchにもリリース予定とのことだ。ピクチャーロジックパズルを愛してやまない方はもちろん、はじめて挑戦する方も、初心者から上級者まで楽しめる本作をぜひチェックしてみてほしい。

基本情報
開発 Jupiter Corporation
販売 Jupiter Corporation
配信日 2023年9月12日 / 日本語あり
定価 1,320円(Steam
Indie Freaks

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