
2023年9月3日、PCゲーマーのchirol氏が、Steamが提供するオンラインマルチプレイ機能「Remote Play Together」対応タイトルを取りまとめたリストを、総合メディアプラットフォームサイト「note」にて公開した。
公開時点で178タイトルがアルファベット毎にまとめられていて、各タイトルの簡単な紹介と、プレイ可能な人数が記載されている形だ。
で、できた…!
— chirol (@kaorisan) September 3, 2023
Remote Play Together対応ゲーム一覧178タイトルできた😭🙌
抜けているのもあるだろう…
ココに載ってないゲームでRemote Play Togetherがきちんとできるゲームをみんなから教えて欲しさもある
友よ…活用してくれよな…https://t.co/kF1HdNspUC
Remote Play Togetherとは
「Remote Play Together」とは、Steamが2019年10月から提供しているオンラインマルチプレイ機能だ。これは、本来は同一ネットワーク内のプレイヤーに限られるローカルマルチプレイ対応タイトルを、ストリーミング技術を使ってオンライン上のフレンドともプレイ可能とするためのSteam独自の機能で、Steamユーザーであれば誰でも無料で利用できる。
基本的には、Remote Play Together機能をホストするプレイヤー1名のみがそのタイトルをSteamで所有していて、インストール/起動して、他のプレイヤーを招待するだけで楽しめる。
つまり、友達とソファーに座って一緒にゲームを遊ぶ環境を、オンライン上で実現できるということだ。

多人数でのパーティプレイを推奨/前提とするゲームシステムで構成されたタイトルであっても、ローカルマルチプレイにしか対応していないというケースは多く、それは開発チームの方針だったり、サーバー運用コストの問題だったりする。
プレイヤーとしても直接集まってとなると、そう簡単にはいかないものなのだが、オンラインで集まるとなればハードルも下がるので、この機能を活用してマルチプレイを楽しまれている方もいらっしゃることだろう。
もっと多くの人に楽しんで欲しい
実は、Steamストア上にも「Remote Play Together」対応を示すタグが付いたタイトルが取りまとめられたページが存在する。機械的に該当するタグを集約したものと見られるが、当然ストアの機能に準拠しているので、ジャンル毎に分けられていたり、細かなフィルタ検索などもできたりと利便性は良い印象だ。
こうしたオフィシャルなページが既に存在しているにも関わらず、今回chirol氏が別に取りまとめを行った理由を伺ったところ、Steam上では対応タグが付けられていても、いざプレイしようとすると実際には対応していなかったというケースがあるからだという。
Remote Play Togetherのタグは、デベロッパー/パブリッシャーがSteamworksから設定するものと、コミュニティ(ユーザー)が設定するものがある。特に前者の信頼性は高いが、ゲームの仕様やアップデートによって動作しなくなってしまう場合があり、それに併せてタグの更新が行われているとは限らないことが要因として考えられるだろう。

ゲーム側がオンラインマルチプレイに対応していなくとも、離れた友人たちと一緒に楽しむことができるこの機能をもっと知って活用してもらいたいという思いもあるそうで、それはフレンドと共にゲームを楽しむことを目的としたDiscordコミュニティを主催されているというchirol氏ならではだ。
Steamという巨大なプラットフォームは、巨大であるがゆえに、ユーザーコミュニティによって支えられているところが多分にある。
対応タイトルすべてを網羅しているわけではないとしながらも、リストアップされているタイトル178本はすべて実際にプレイして確認されているとのことなので、実態に即したデータとして信頼できる情報だろう。また、プレイ可能人数もSteam上からは確認することができないため、これも有用な情報だ。
今後も適宜更新していくとのことなので、公式に用意されているページと併せて、Remote Play Togetherを使ってフレンドとお目当てのタイトルをプレイする際の参考にしてみてはいかがだろうか。
