『ロイヤルブルーの魔法ブティック』は、クモの魔女「フィロシア」となって、魔法王国の街でブティックを経営するアドベンチャーゲーム。不思議な素材を集めて魔法の衣装を制作し、依頼を達成して得たお金でブティックの飾り付けをしよう。
8月のBIC Festivalの取材レポートでお伝えしたように、本作は筆者が個人的に注目しているタイトルのひとつだ。日本語翻訳者を紹介したり、プレスリリース配信に協力したりする形で本作と関わっている。デモ版に日本語が追加されたこの機会にぜひプレイしていただければ嬉しい。この記事では、基本的なゲームの流れをご紹介しよう。
なお、本作は日本時間10月10日にスタートした「Steam Nextフェス」10月エディションにも参加している。



2年間でブティックを繁盛させて借金返済
ブランド品を買いあさって借金を抱えてしまったフィロシアは、2年後の春までに古びたブティックを再建して借金を返さなければならない。
1日1回ブティックを営業してお客さんの反応を見ながら、「評判」を上げていくことが大きな目標の1つだ。制作した衣装を展示し、マネキンや内装を新しいものにすると評判が上がりやすくなる。


残りの時間は、住民と会話したり、店で買い物したりしながら街を歩き回ることができる。
野外のエリアを巡って素材の採取もしておくとよい。ただ素材の在りかを調べるだけでなく、アイテムが必要になることもあり、どこでどうやって素材を手に入れられるかを発見していくのが楽しい。必要な素材が見つからないときは、ときどき露店を開く行商人を訪ねてみよう。


魔法の衣装を作って依頼を達成しよう
集めた素材をアトリエで加工して糸と布にしてから、魔法のミシンで衣装を制作する。例えば、「メイド服」を制作するには「柔らかい布」「純白の糸」「フリルのレース」が必要になる。
布と糸は、品質の低いものだと失敗しにくいが、品質の高いものほど成功率が上がりにくい(デモ版で体験できる序盤では選択肢が限られており、その違いがまだ無いようだ)。
衣装の「制作熟練度」が上がると、高品質の衣装が作れるという仕組みらしい。熟練度を考えずに高品質の素材ばかり使っていると、制作に失敗して素材が消えてしまうという。

住民たちから届く「衣装の制作依頼」も引き受けることができる。高品質の衣装を納品すると、より多くの報酬を受け取れる。稼いだお金で新しいマネキンや装飾品を買って、ブティックを充実させていこう。
季節やイベントに合わせた素敵なブティックに
現在のデモ版は、序盤の数日だけプレイ可能。その日にやるべきことを終えてからブティック2階のベッドで寝ると、次の日に進む。
「カレンダー」を見ると、1年目の春のページは10日間となっている。比較的短い日数で、次の季節やイベントがやってくるようだ。
特別な季節やイベントの日には、雰囲気にぴったり合う壁紙や装飾品で店内を飾って、お客さんを楽しませよう。ロイヤルストリートの住民たちは流行にとても敏感だ。ブティックで定期購読している雑誌の情報を見て、店内の装いを変えてみよう。
基本的には、ブティックが華やかになり、広くなるほど評判が上がる。


まだ序盤は先が見えない部分も
筆者がデモ版をプレイして少し気になった点としては、まだ序盤では高品質の衣装が作れるようにはならず、依頼の報酬が低いままだった。品質次第で報酬がたくさんもらえるように、金額の幅は広く設定されているようだが……。
依頼をこなすための衣装を作るには、それなりに値段の高い「レシピ」を買う必要があるけれども、デモ版では、先行投資した分を回収できるほど稼げる手段が見当たらなかった。
稼いだお金でもっと買い物をして、ブティックづくりを楽しめるところまで体験したかった。筆者もフィードバックをしていくつもりなので、今後のバランス調整によって改善されることに期待してほしい。Steamでのお知らせによると、コミュニティハブの掲示板でフィードバックやバグ報告をしていただけると、大きな助けになるとのこと。
夢のある可愛いアートスタイルのゲームが好きな方に、よりよい形で届くことを願っている。
基本情報 | ロイヤルブルーの魔法ブティック |
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開発 | KKANGTO STUDIO(깡토 스튜디오) |
販売 | KKANGTO STUDIO(깡토 스튜디오) |
配信日 | 未定 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |