
『Idle Catfarmia』は、作物や家畜などの資源を畑に配置して、クリックするだけで生産・収穫ができる農場ゲーム。ネコの妖精やスライムたちを雇って作業を自動化すれば、あとは眺めているだけで楽しめる「放置系」ジャンルのゲームだ。
筆者は開発元Rainbow Studioの前作『Hungry Caveman』の日本語翻訳をお手伝いしたことがあり、『Idle Catfarmia』でもプレスリリースの制作に関わっているが、実際に遊んでみた本作の魅力を今回ご紹介させていただきたい。


まずは資源をクリックしてお金を稼ごう
いわゆる「クリッカーゲーム」をプレイしたことがない方のために少し説明すると、このジャンルのゲームは対象をクリックするだけでどんどん品物が生産されて、お金が増えていく。連打してもいいし、適度に休みながらクリックしてもいい。
本作の場合は、作物・家畜・鉱石の3系統の「資源」を選んで、囲いの中に配置する。最初はニンジンを植えて、ひたすらクリックして生産と収穫を繰り返そう。あとで自動化できるので、地道にクリックしなければならないのは序盤だけだ。

ウサギやオオカミから畑を守れ!
たまに作物を狙ってウサギやオオカミがやってくるので、クリックして撃退しよう。ほどよいアクション性があり、思ったより素早いウサギたちに作物を持っていかれそうになる。
アクションが苦手な方は、あとで「狩りネズミ」を雇って害獣を撃退してもらうと良い。どんどん自動化していこう。

農業を手伝ってくれるお助けキャラたち!
お金を払って「ネコの妖精」を召喚すると、走り回る妖精が資源にぶつかるごとに作物などが生産される。「スライム」たちは、生産物の収穫を自動でやってくれる。生産と収穫のバランスを考えて、妖精とスライムを追加していこう。
妖精はフェンスなどにぶつかると跳ね返るように向きを変えて、また走り続ける。まるで「ブロック崩し」のボールのように、カンカンカン……と何度も資源にぶつかるようにしてやると生産効率が上がる。
妖精の数と上限数はお金を払って増やすことができる。ただ数を増やすばかりでなく、妖精を合成して強化することも可能だ。妖精を3匹合成すると、レベルが1つ上の妖精1匹が生成され、走るスピードが上昇する。最上位のレベル5に達した妖精のスピードは、その目でぜひ確かめてもらいたい……!

生産効率を追求しすぎると、狭い空間に追いやられた大量の妖精たちが資源にガンガンぶつかるという激しい光景になる。トレーラーの最後にも映っているのだが、妖精がフェンスぎわの細い道をジグザグに走りながら資源を叩きまくっている。
やたらと勢いがあって、クスっと笑えてしまうところにRainbow Studioのタイトルらしさが感じられる。癒しを求める方は、もう少し余裕のあるレイアウトで妖精たちを放し飼いにして眺めよう。

農場を広げて、目指せレベル100!
収穫を続けると農場のレベルが上がり、配置できる資源の種類が増えていく。例えば、鉱石なら鉄、金、ルビーの順に高価で、最終的に鉱石は8種類になる。費用に見合うかどうかを考えながら、今までの資源と入れ替えていこう。
アップグレードの「農地拡張+」を選ぶと、囲いが大きくなり、資源を置ける農地が広くなる。おまけに資源の最大数も増えるので、農場の開発をさらに進められる。ただ、やみくもに農地を広げても効率が上がるとは限らないので、農地拡張は計画的に行うほうがいいだろう。
レベル100に達すると解禁される要素もある。挑戦課題(実績)の最後のページに「レベル100」と書かれたロックが外れ、新たなチャレンジ取り組めるぞ。

他にも多彩なゲームをコンパクトに楽しめる!
本作はコンパクトに楽しめて、レベル100や全実績解除も数日で達成できるだろう。「終わりのある放置系ゲーム」だと言ってもいい。他の放置系ゲームのように延々と遊べるものを期待している方は、やや注意が必要だろう。
だが、筆者がRainbow Studioのゲームをオススメする理由は、ひとつひとつのゲームを最後まで遊べて満足感があるからだ。コンテンツの量が膨大なゲームに少し疲れを感じた方は、短くまとまっているゲームをクリアしてみてはいかがだろうか。
Rainbow Studioは開発者一人のスタジオで、その名のとおり、虹のようにカラーの異なるタイトルをリリースしてきた。数独パズルをRPG仕立てにした『Sudoku RPG』(2021)、横スクロールアクションで冒険しながら釣りをする『Fantasy Fishing Town』(2022)などが代表作だ。セールでかなり割引されているタイトルもあるので、気軽に手に取って一気にクリアしてみてほしい。
基本情報 | Idle Catfarmia |
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開発 | Rainbow Studio |
販売 | Rainbow Studio |
配信日 | 2023年10月5日 / 日本語有り |
定価 | 881円(Steam) |