魔法の弾丸をクラフトして、カオスが引き裂く世界を生き残れ『Wizard with a Gun』


Masa Kei
Masa Kei

2023.10.18

Wizard with a Gun』は、1~2人で楽しめるオンライン協力対応のサンドボックス・サバイバルアクションゲーム。あらゆるものを破壊して素材を集め、武器や魔法の弾丸をクラフトできる。時を戻して、世界が終わる直前の数分間を何度も繰り返し、ランダム自動生成されたエリアを探索しよう。

筆者は事前に情報を見ずに、ストアページをざっと見てからプレイした。そのとき受けた印象との違いもこの記事に付け加えてみたい。

Wizard with a Gun on Steam
Wizard with a Gun is an online sandbox survival game for 1 - 2 players set in a magical wilderness wrought with dangerous creatures and arcane mysteries. Embark on a journey alone or with a friend to collect, craft, and outfit your wizard however you see fit as you explore the unknown.
▲見下ろし視点のサンドボックス。射撃で戦うのが特徴

広大な世界を感じさせるオープニングアニメ

オープニングのアニメーションを見ると、荒野でガンマンが撃ち合う場面から始まり、隠れ家で魔法の弾丸を研究する一味が登場し、空飛ぶ船に乗って進んでいく。

向かう先には別の集団がゲートから出てきた怪物と交戦しており、爆発が起こって、飛行中の船が墜落するところで映像が終わった。この時点では、筆者は広大な世界を空から旅するようなイメージを持っていたのである。

▲空飛ぶ船が爆発に巻きこまれて墜落

まずは暗い森を進んで「タワー」を目指せ!

実際にゲームが始まってみると、墜落した船のそばからスタートし、暗い森に一人取り残されている。案内役のキャラクターから、「カオス」が世界を壊滅させるまであまり時間が残っておらず、「タワー」の中に入って時間を巻き戻さなければならないことを聞かされる。

▲まずは暗い森を進み、タワーを目指そう

この「タワー」を拠点に、そこにあるゲートを通ってワープした先に広がるさまざまなエリアを探索する。世界の終わりが来るまでの数分間がタイムリミットだ。再びゲートを通って帰還し、時間を巻き戻す。この繰り返しで進行するという、かなり独特な設定だ。

どうやら広大な大陸を自由に旅するわけではなかったようだが、徐々に内容が見えてきた。ダンジョンに繰り返し挑むローグライトゲームに似ているようだ。

本作の場合は、死ぬとバックパックの持ち物を失うが、装備品は残るため、死亡時のペナルティはあまり厳しくないと言える。そして、探索するエリアはランダム自動生成される。

▲タワーにある回転盤で時を巻き戻そう

武器や魔法の弾丸をクラフトしよう

まずは木材を集めて、木製の銃を製作する。木材が足りなければ、周りに生えている樹木を破壊すれば木材が取れる。

素材が取れるのは樹木だけではない。探索するエリアに存在する石、壁、機械など、ほとんどのものは破壊して素材にできる! これはサンドボックスゲームならではの楽しさだ。

最初の弾丸では破壊できない強固な物でも、より強力な弾丸を研究すれば壊せるかもしれない。のちに、木や石などで土台を製作して道を繋げることもできるようになり、行動範囲が広がっていく。

▲インベントリを開き、「クラフト」タブで木製銃を作ろう

探索するエリアには、弾丸をクラフトする「装填台」や、金属を溶かして精錬する「溶鉱炉」などの設備が置かれていることがある。その場でも利用できるが、設備を「スキャン」してレシピを習得し、同じ設備をクラフトして拠点に置くと便利だ

▲弾薬やポーションを作る設備はぜひ拠点に欲しい!

より強力な魔法の弾丸をクラフトできるようにするためには、まず研究が必要。タワーに元からある「研究用魔導機」を修復すれば、ツリー状に並んだ研究項目を選んで研究できる。

その場で燃焼し続ける炎系の弾丸や、敵の動きを遅くする冷気系の弾丸、毒や魅了効果の弾丸など、自分なりのスタイルで研究を進めていこう。

▲魔法の弾丸をいろいろ試して楽しもう!

エリアの探索は時間との戦い!

探索に向かう目的は、回転盤に装着する「歯車」を探して集めることだ。回転盤を完全な状態にすれば、さらに先のエリアに進むことができるだろう。

遠出するときは、あとでゲートに戻れるように、来た道を覚えておいたほうがよい。探索範囲を広げていきながら、望遠鏡と地図のようなオブジェクトを見つけたら、必ず調べて「マップ解放」をしよう。ミニマップに歯車の位置などが表示される。

制限時間はデフォルトで5分。時間切れになると世界が終わりを迎え、あちこちに「カオスの裂け目」が出現し、怪物が湧き続けて勢いを増していく。世界が燃えるように明るくなって怪物であふれ、地獄のサバイバルが始まるのだ……!

▲不可解な怪物の群れに何もかも破壊されていく

木の伐採は安全にできるけど……?

少し気になった点としては、木材を集めるときにやや作業感があるということだ。ゲート付近での素材集めには、サバイバルやローグライトに付き物の緊張感がない。すぐ帰還できるうえに、時を巻き戻して何度でも探索に行けるからだろう。

木を伐採するときに銃で撃つというのも見た目に少し違和感がある。しかも、通常の弾丸でちくちく木を撃つことになりがちだ。素早く切り倒せる斧か、木材生産を自動化できる設備があってもよいのではないかと思った。今後のアップデートで、効率化の手段が実装してもらえることに期待したい。

▲ゲート付近で伐採作業。手間を省ける方法が何か欲しい

改善したほうが良さそうな点はいくつか見つかるものの、ボリュームは20~40時間とトレーラーで言及されていて、かなり楽しめそうなゲームだ。

この記事で紹介できなかった要素もまだまだある。2人オンライン協力プレイを楽しんだり、プレイヤーキャラの服装や、タワー内の家具に凝ってみたりするのもいいだろう。フレンドを誘って、ワイワイ盛り上がりながら魔法とカオスの世界を冒険してみよう。


基本情報 Wizard with a Gun
開発 Galvanic Games
販売 Devolver Digital
配信日 2023年10月18日 / 日本語有り
定価 2,800円(Steam) 2,900円(Xbox Series X/S) 2,750円(PS5
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