
Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から、明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、デモ版を元に紹介していくコーナー!
『Sandy's Great Escape』は、ドット絵のカニが可愛い『倉庫番』ライクなパズルゲーム。カニの「サンディ」は、死んでも甲羅を残してから魔法の力で復活できる。残った甲羅を利用して、罠や仕掛けを解いていくのが本作の特徴だ。
本作の原型は「IGDA San Diego Game Jam 2020」にて作られ、このゲームジャムで1位を受賞している。この記事で紹介している製品版は、グラフィックを一新して100のステージを用意したもので、2023年10月20日に配信される予定だ。
なお、本作は日本時間10月10日からスタートした「Steam Nextフェス」10月エディションに参加しているので、ぜひデモ版をプレイしてみていただきたい。


カニの行く手を阻む罠とダンジョン!
伝統的な『倉庫番』パズルは、荷物(木箱)を1マスずつ押して指定の位置まで動かすパズルだが、本作では木箱を押してスイッチの上に載せるタイプの仕掛けが多い。複数の木箱をまとめて押すこともできる。スイッチを作動させて道を開き、ステージの奥にあるゴールを目指そう。

木箱がなければ自分の甲羅を使え!
本作のメインアイディアは、「カニが死んだらその場に甲羅が残る」というものだ。実際にはサンディは死んでいるわけではなく、魔法のようにリスポーンしているという設定のようだが、残った甲羅を木箱の代わりに活用して、川を渡ったり、危険な罠を回避したりできる。
筆者は「そういえば、カニ料理を食べたあとに殻がたくさん残るよな…」と思いながら、「カニならではの独創的なパズルゲームだ!」と興奮した。ゲームジャムで1位を取ったのも納得がいく。


みなさんにも、可愛いカニの変わり果てた姿に憐れみと愛しさを感じながら、ゴールを目指してみていただきたい(先述したが、実際には死んでいないので安心だ)。
特殊な仕掛けがあるバラエティ豊かなステージ
本作には海岸、密林、雪山、洞窟の4つのテーマで特徴づけされたステージが用意され、徐々に罠や仕掛けの種類が増えていく。雪山では、氷で滑って直進しかできない床をどう進んでいくかを考えよう。洞窟のステージでは、通り道をふさぐ岩を爆弾で取り除くようだ。


最短記録に挑戦! ガチャでスキンを手に入れよう
さらに、ステージクリアまでの歩数をできるだけ短縮して、記録に挑戦することもできる。目標の歩数を達成するとコインがもらえてガチャが回せる。新しいスキンを手に入れて、サンディをより可愛く着せ替えできるぞ! カニ知識「CRAB FACT」を集める楽しみもある。
ユニークなシステムによるパズル、可愛らしいドット絵、随所に散りばめられた遊び心が魅力的な本作。皆さんも気軽にデモ版から楽しんでいただきたい。


基本情報 | Sandy's Great Escape |
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開発 | Mocha Moose Games |
販売 | Mocha Moose Games |
配信日 | 2023年10月20日 / 日本語なし |
定価 | 不明(Steam) |