2024年1月1日をもって、SteamクライアントにおけるMicrosoft Windows 7/8/8.1のサポートが終了となった。
一般的にはサポートが終了しても、脆弱性やバグを修正するアップデートが提供されなくなるだけで(リスクを許容できるなら)起動そのものは可能だが、今回はSteamだけの話ではなく埋め込みのGoogle Chromeに依存するため、いずれ起動自体もできなくなると見られる。

2023年3月末に事前アナウンスあり
今回のWindows 7/8/8.1のサポート終了は突然行われたものではなく、十分な猶予期間を設ける形で、約9ヶ月前の2023年3月末頃にユーザーに向けて事前にアナウンスが行われていたもの。
個別のゲームやユーティリティには2024年1月1日以降もWindows 7/8/8.1のサポートを継続しているものも存在しているが、Steamライブラリに存在している以上は、原則Steamクライアントがサポートしている環境が必要となる。

Steamを運営するValve Corporationでは、ユーザーのSteamクライアントを使用している環境(ハードウェアおよびソフトウェア)について月次調査を行い逐次公開しているが、2023年12月時点でWindows 7/8/8.1を使用している割合は全体の1%にも満たない。
Windows 10/11の利用率の合計は95.4%に上り、ユーザー側の環境移行はほぼ完了していると見られるため、影響はほぼ無いと見ていいだろう。

サポート状況は定期的にチェックしよう
今回のSteamクライアントにおけるサポート終了以前に、MicrosoftとしてWindows 7/8/8.1のサポートは終了済みとなっていた。Windows 7は2020年1月14日、Windows 8は2016年1月12日、Windows 8.1は2023年1月10日までだ。
Steamは独自に延長サポートをしてくれていた形となるが、セキュリティ上の観点からもOSのライフサイクルに合わせて計画的に環境移行を進めていくことは重要となるため、今後ともユーザー自身で定期的にチェックすることをおすすめしたい。
なお、将来的に変更される場合もあるが、現行のWindows OSについてMicrosoftとしてのサポート期限は、Windows 10 Home/Pro(22H2)が2025年10月14日まで。Windows 11 Home/Pro(22H2)は2024年10月8日までとなっている。
