『Dungeon Inn』は、絵本のような可愛らしいアートのファンタジーでありながら、お金のために手段を選ばないブラックコメディの宿屋経営戦略ゲームだ。対立するギルド同士が鉢合わせしないようにタイミングを調整しつつ、広告などを駆使して客をどんどん呼び込もう。
開発元は韓国のインディーゲーム開発チームCat Society。宿屋を営む「サラ」たちと同様に、開発チームも3人組だ。
本作は配信中のデモ版をアップデートして、日本時間2月6日早朝から始まる「Steam Nextフェス 2月エディション」に参加する。なお、日本向けプレスリリース配信のサポートは筆者が担当させていただいた。
ダンジョンの前に宿屋を開けば稼ぎ放題!
「海のギルド」と「山のギルド」のどちらにも良い顔して商売をしていた「サラ」たちは、あるときダンジョンに迷い込み、ドラゴンと契約して宿屋をオープンする。互いに対立するギルドの冒険者たちが鉢合わせすると戦闘は避けられないのだが、双方の冒険者を宿泊させて収益を増やそうと企む。
冒険者が宿に着くタイミングをずらせ!
4ターンを1日として、5日(20ターン)営業するとその週が終わってストーリーが進み、新たな目標が与えられる。
宿屋に向かう道は10マスの距離があり、海ギルドが通る道と、山ギルドが通る道に分かれている。冒険者たちはそれぞれ1ターンに2~4マスほどの速度で進む。
道沿いに「立て看板」を置くと冒険者を宿に呼び込むことができる。さらに「栄養ドリンク」も置くと冒険者の速度が上がり、看板の前を通る冒険者が増えるだろう。
「食べ物の屋台」を置くと少し収入が得られるうえに、寄り道した冒険者の速度が下がる。しばらく足止めしたいときは「ルーレット」を置けばよい。
こうした設置物によって、冒険者たちが宿に到着するタイミングをずらして、対立する者同士が鉢合わせしないように調整しよう。設置物はスキル扱いで、数ターンのクールダウンを終えると再び使用できる。
客同士のバトルに加勢して目撃者を始末せよ
対立するギルドの冒険者同士が宿屋の前で出会ってしまうとバトルに。サラたちはどちらの味方につくかを選んで「精霊さん」を加勢することもできるが、バトルが発生したことでギルドの「疑心」ゲージが上がってしまう。
しかし、目撃者が残らないように相手を始末すればバレずに済む。死人に口なし、ということだ。
お客様のニーズに合ったサービスを!
裏でとんでもないことをやっている宿屋だが、まっとうな商売もしている。設備を充実させて、お客様からの評価を上げていくのも大事だ。
冒険者の中には、コーヒーやビールが飲みたくて、宿屋を目指して近づいてくる者もいる。宿屋の中にカフェ、バー、ジムなどの施設を設置すると追加収入を得ることができる。与えられた目標を達成して「トークン」を集めておくと施設さらに増設可能だ。
さらに、イベントが突発的に発生したときに資金や行動力を消費して対処すると、グルメ、アミューズメント、メンテナンスなどの「評判」が上がっていき、宿屋を目指して来る客が増えるようだ。
早期アクセス開始後のロードマップは?
本作は2024年第2四半期(4~6月)に早期アクセスで配信開始される予定だ。
2023年10月時点での発表によると、早期アクセス版は6個のテーマ(24ステージ)が収録される。正式版では12個のテーマ(48ステージ)まで拡大され、コレクションや実績などが追加されるという。
日本語翻訳に関しては、記事執筆時点で誤字や不自然な表現がたまにあるけれども、作品の雰囲気に合った会話のかけ合いを楽しめるものになっているようだ。
明らかなエラーを見つけた場合は開発チームに報告していただけると、改善されていくだろう。筆者も少しずつ協力していければと思う。
基本情報 | Dungeon Inn |
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開発 | Cat Society |
販売 | Cat Society |
配信日 | 2024第2四半期 早期アクセス開始予定 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |