荒ぶる巨像に立ち向かい光を取り戻せ！ “破壊”の表現が光るアクションゲーム『Light Odyssey』

Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、デモ版を元に紹介していくコーナー！

『Light Odyssey』は、滅びた文明の遺跡を進み、光を持つ巨像と対決するボスラッシュのアクションゲーム。壁や床を破壊しながら暴れる巨像に、スピーディーな動きで立ち向かおう。

開発元は韓国に拠点を置くSSUN GAMES。本作が初のPCゲームタイトルとなる。発売日は2024年第3四半期を予定。デモ版はまだ公開されていないが、開発元のご厚意で、先日の「台北ゲームショウ」に出展されたバージョンをプレイさせていただいた。

2024年3月2日と3日に開催の「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024」にも出展される予定で、日本でも試遊できるチャンスがある。本記事では、一足先にプレイレポートをお届けしよう。

スタミナを意識した動きを身につけよう！

筆者が遊んだデモ版は、最初の巨像との戦闘までを体験できた。チュートリアルから順に、ゲームの流れをご紹介していく。

まずは、移動とダッシュを使って道なりに進みながら、光る石を狙って攻撃してみよう。近接攻撃はリーチがやや短く、半円を描くように一閃する。ダッシュも攻撃もスタミナを消費するので、残りのスタミナを意識して小休止を挟みながら戦おう。

また、遠距離攻撃は、マウスかゲームパッドの右スティックで照準を合わせてから光の弾を撃つ。

遺跡に入ると、視界が開けた所で何体もの巨像が姿を表す。どうやら各ステージでこの巨像たちと1体ずつ戦っていくことになりそうだ。

遺跡の随所にある石碑や壁面には、未解読の文字が刻まれている。主人公が最初からすべて解読できるわけではないようだが、読めた部分には字幕がつくらしい。

ストアページの説明によると、この遺跡で何が起こったのか、遺跡を守る巨像たちの力はどこから来るのか、という謎に迫っていくことになるそうだ。

遺跡の奥に待ち構えていたのは、一つ目の巨人のように顔から光を放つ巨像だ。世界に光を取り戻すためには、この巨像を倒して光を奪わなければならないようだ。

四角いリングのような場所が戦場となる。巨像が腕を振り回して石の床を瓦礫に変えながら、にじり寄ってくる。端に追い詰められると危ない。

巨像に接近して何発か当ててから離れるヒット＆アウェイも有効だが、連続で攻撃したときにスタミナを消耗し、離脱できなくなりそうでヒヤヒヤした。

一方、射撃主体で戦うなら、巨像が足を止めて攻撃動作に入ったときに、距離をとって射撃すれば少し余裕が持てる。追いつかれない程度に離れつつ、スタミナのある限り撃ち続けよう。

巨像のHPを半分ほど減らすと、戦いは次の局面に移り、通路をひたすらに走り続けて、巨像の追跡を振り切らなければならない。スリリングな追撃戦だ！

終点にたどり着くと、追ってきた巨像との決戦が始まる。巨像の攻撃パターンが増え、無数の光の柱を出現させてプレイヤーを圧倒する。ここで巨像を倒すとデモ版は終了だ。

本作で目を引いたのは、光の演出、スピーディでスリリングな展開、そして、「破壊」の表現だった。派手に遺跡が壊され、巨像の恐ろしさが伝わってくる。怪獣映画で街が破壊されるのと同じように、本作では巨像が暴れ回って破壊の限りを尽くす。

現時点のデモ版で少し気になった点としては、巨像を攻撃して少しずつダメージを与えることはできたのだが、一気にHPを削る方法はまだ存在しないか、あるいはチュートリアルが不足していて気づけなかった。

ちくちくダメージを与え続けるのは、少し爽快感に欠けるかもしれない。だが、将来的には戦闘に役立つスキルが追加されるとのことで、戦闘部分もまだこれから開発が進んでいくはず。

今の段階でも巨像に圧倒的な存在感があるし、トレーラーに凝縮された劇的な展開を早く味わいたいと感じる。開発が進んで、完成度が高まっていくのが楽しみなタイトルだ。