『Telebbit』は、地下実験室から逃れたウサギがテレポーターを使ってスピーディーに突き進む2Dアクション。「Steam Nextフェス」の2024年2月エディションに参加。制限時間15分の体験版が配信中で、クリアタイムの更新にチャレンジするのも楽しい。
本作は、リスのメトロイドヴァニア『ザ・ラムジー』を開発したチームTRAVELER(IKINAGAMESの社内サークルの1つ)の新作。さらにアートディレクターとして『HYNPYTOL(ヒンピトル)』のBitBits氏が参加している。
なお、筆者は本作の日本向けプレスリリース配信をお手伝いさせていただく形で、本記事執筆当時に関わっていた。
※追記(2024年4月16日)
本作は産経デジタルが運営するレーベルHYPER REALがパブリッシングすることが発表された。2024年内発売予定、プラットフォームはPC(Steam), Nintendo Switch, PlayStation 5, Xbox Series X|Sとのこと。

人類に反逆したウサギのダークヒーロー!
テレポーターの実験中の事故で、ウサギの頭に高性能のCPUが装着され、高い知能を得てしまう。人類への復讐を誓ったウサギは、地下実験室から脱出を図る。
ウサギは無線を傍受していて、実験体の逃亡を阻止しようとする博士や監視員の会話をときどき聞きながら、ステージを進んでいく。人間がウサギに襲われるシーンもあるのだが、赤い血の代わりに、カラフルな絵の具のようなものが飛び散るという表現が用いられ、残酷さが軽減されたダークコメディ風となっている。
最初のステージはチュートリアルのようになっており、プレイしながらテレポーターの使い方を身につけていくことができる。流れに沿ってご紹介していこう。

壁や敵マシンをめがけてテレポート!
まず、壁に向かってテレポーターを発射すると、付着した壁まで瞬間移動をすることができる。テレポート可能なのは、「白くて表面がきれいな壁」だけだということを覚えておこう。

スプリングに乗って飛び跳ねたとき、その勢いのままテレポートすると、その先でさらに上昇し続けられる。これを上手く利用すれば、高所の足場に乗ることも可能だ。

新機能を手に入れ、拡張される移動能力!
発見した端末を調べてテレポーターをアップデートすると、新しい機能が追加される。
「ディレイ・ポート」は、射出したテレポーターを壁などに付着させておき、好きなタイミングで瞬間移動できる機能だ。
スプリングのある所まで移動することもできるし、飛行するマシンにテレポーターを付着させて、マシンが移動したのを見計らってテレポートすることもできる。


エネルギーを使用する「レーザー」は、岩のようなブロックを破壊するときや、ボスキャラを攻撃するときにレーザーを使おう。ただし、無制限に使用できるわけではなく、マシンを2体破壊するとレーザー1発分のエネルギーが充填される形だ。
ジャンプ中に下方向にレーザーを撃ち、反動で少し宙に浮くテクニックも活用できる。

ボスの攻撃をかわしつつ倒し方を見つけよう!
体験版のラストは、博士がやたらと長い名前をつけた大型マシンとの対決。
両手、胴体、頭部などのパーツに分かれており、高い位置にあるパーツには足場に乗らないと攻撃が届かない。今まで覚えたアクションを使って、ボスにダメージを与える方法を探そう。
負けてしまっても、ボス部屋の直前からリトライできるので安心だ。

タイムアタックにチャレンジしよう!
おススメしたいのが、一度クリアしたステージにリトライして、クリアタイムの短縮を目指すプレイだ。
テレポートの連続で目にも止まらぬスピードを出し、素早く正確な操作に集中することで没入感が高まっていく。こうしたタイムアタックでしか得られない緊張感と興奮がある。
ただし、本作の一回目のプレイはややパズル的で、ギミックをどう利用するかを少し立ち止まって考えたり、何度かミスしてその場からリトライをしたりすることになるかもしれない。パズルアクション的な面白さがあるけれども、テンポよく進めないプレイヤーもいるだろう。
二回目以降はタイムアタックにも挑戦する……という遊び方に気がつくと、さらに味わい深く楽しめる作りになっている。一度、トレイラーや上級者の鮮やかなプレイを見てみるのもいいかもしれない。
基本情報 | Telebbit |
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開発 | IKINAGAMES |
販売 | HYPER REAL |
配信日 | 2024年内 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |