『Nekokami: Relaxing World Builder』は、遠い未来に宇宙を支配するようになったネコたちが、かつての友人である人類のために自然と共生できる惑星を設計する世界構築ゲーム。六角形のタイルの向きを変えて配置し、森、花畑、集落などをつなげて評価点を上げよう。
2024年2月28日、無料プレイのプロローグ版にあたる『Nekokami: Internship - Relaxing World Builder』がリリースされた。本記事の執筆時点で英語のみ対応だが、日本語ローカライズが3月末に予定されているという。
※追記(2024年4月6日)
4月5日のアップデートにより、プロローグ版に日本語が追加された。日本語版タイトルは『Nekokami: Internship(ネコカミ:序章)』
ストアページによると本作は、特定の拠点を持たないノマドワーカーとして働く2人の開発者が、現在は日本で生活しながら開発している。本作に登場するネコの姿をした「カミ(神)」は、日本古来の多神教の神様や精霊に近い存在のようだ。
『Dorfromantik』や『Townscaper』のような世界を作り上げていくタイトルを思い起こさせるが、本作はステージクリア型でストーリー仕立てになっており、ゆるくてかわいい「ネコゲー」として楽しめるだろう。



とぼけたネコたちの惑星改造計画
ゲームを開始すると、Cosmic Atmo-Terraforming (C.A.T.)システムが起動。プレイヤーは「ネコカミ社」の研修生として、惑星の環境改造プロジェクトの進め方を教わる。自然界の精霊のような「カミ」が生み出すエネルギーを集めて、タイルに変換することで土地を作っていくらしい。
チュートリアルでは、ネコカミ社の教育係がまだ到着しておらず、代わりに頭に花が咲いたネコ(神様?)が語りかけてくる。次のステージに進むと、そそっかしい教育係がようやく到着して、チュートリアルが続く。

しばらくして、突如システムがエネルギーの急上昇を検知し、「カミの嵐」の接近に備えろという。どうやら、普段目にしているEクラスの小さなカミを遥かに超える、AクラスやSクラスの強大なカミが存在し、時折やって来ては災害のような大変動を引き起こすらしい。
どんなカミがいて、何が起きるのかは実際にゲームをプレイして、見てからのお楽しみのようだ。


主人公が在籍するネコカミ社は、ネコとカミに由来する社名だが、働く社員たちはカミではなく獣人のような存在で、知性を持ったネコたち……ということらしい。
また、主人公が訪れる数々の惑星には地球人類の子孫が暮らしているが、文明のレベルはそれほど高くないようだ。ジャーナルによると、かつて地球の人類はネコたちの真の友であり、最も忠実な「召使い」だったという。
惑星改造プロジェクトでは、豊かな自然環境を築いて創造エネルギーを確保し、カミから高い評価を得ることも大事だが、それと同時に、人類の居住地を広げて人口を増やしていかなければならない。自然と人が共存できるように導こう。

タイルを回転させて自然や集落をつなげよう!
では、基本的なゲームの流れをご説明しよう。
まず、宙に浮かんでいる創造エネルギーの塊を集めよう。このエネルギーが六角形のタイルに変換され、土地を広げることに使用される。

既存のタイルの隣に新しいタイルを配置しよう。川や道のタイルは、線がつながるように向きを変えてから配置しなければならない。

与えられた目標を達成すると、その惑星はステージクリアとなる。星系のマップから次の惑星を選んで移動しよう。

次は、同じ種類のタイルをたくさんつなげて、より高レベルの自然環境を作る方法を学ぼう。上手くつなげていけば、カミからの評価をどんどん上げられる。


最初のアズキ星系から次のマッチャ星系に進み、いくつかの惑星をクリアした後、人間たちの居住地を作る要素が加わり、人口を一定以上にすることがステージのクリア条件となる。
森などの自然環境と同じように住居をつなげてレベルを上げればよいのだが、さらに、道をつなげていくと集落の発展に良い影響があるようだ。


無料版もかなりのボリューム
序盤のチュートリアル的なステージだけでも十分なボリュームがあると感じたが、まだまだ遊べるステージが収録されている。テンプラ星系、カツ星系、マグロ星系という3つの星系があり、どこから攻略してもよい。同じステージに難易度を変えて挑戦することもできる。
ステージ選択時に読める開発者のメモに、正式版でどのような仕様になるのかという計画が少し説明されている。人間のために住居を建てるべき惑星の星系もあれば、逆に、無人の惑星でプレイして自分のペースで設計できる星系もある。新たなカミに出会い、ストーリーを進めていく星系もあるとのこと。
少し気になる点としては、ユーモラスな会話が魅力的なゲームなので、そのぶんテキストを読む量がやや多い。ある程度英語が読めるプレイヤーでも、テンポよく遊ぶためには日本語があったほうが嬉しいだろう。
上述の通り、アップデートによりプロローグ版が日本語ローカライズされたので、ぜひ日本語でのプレイをお楽しみいただきたい。
基本情報 | Nekokami: Relaxing World Builder |
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開発 | Rocket-in-bottle |
販売 | Rocket-in-bottle |
配信日 | 2024年第2四半期 / 日本語対応の予定あり |
定価 | 未定(Steam) |