2024年5月4日に東京都立産業貿易センター 浜松町館にて開催された「東京ゲームダンジョン5」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。

なお、基本的にはリリース前の開発中のタイトルや、リリースから間もないタイトルを対象としている。

東京ゲームダンジョン 5 ► 2024年5月4日（土）、東京・浜松町でインディゲーム展示会を開催！

「東京ゲームダンジョン」は個人や小規模チームが制作するデジタル・ゲーム（インディゲーム）の展示会です。手頃な出展料と充実した設備で、気軽に作品を出展・試遊できるイベントを目指しています。主催者も個人でゲームを作っているインディ開発者です。みんなで国内のインディゲームを盛り上げましょう！

東京ゲームダンジョン ► 2024年5月4日(土)、東京・浜松町にて「東京ゲームダンジョン5」を開催！iwski

迷宮を突破して少女の運命を紐解こう

『結晶姫のラビリンス』は、研究所の爆発事故により地下迷宮へと落下してしまった少女を操作して、見えざる敵から逃れながら迷宮からの脱出を目指す、パズル要素のあるホラーアドベンチャーゲームだ。

主人公の少女ヒヨは何らかの事情によって片目が塞がれており、頭部には結晶のような角が1本生えている。オープニングで描かれる研究所の出来事からは、おそらくは何かの実験体であろうことが推測できそうだ。

本作のゲームシステムは、難易度によって7つのレベルに分かれた迷宮ステージを、スタート地点からゴール地点まで突破するというもの。その内部構造は迷路のようになっているのだが、そこで脅威となるのが「見えない敵」の存在。

触れれば一発アウトでスタート地点からのリトライとなってしまうのだが、解決策となるのが少女の角から閃く光。一定範囲を円状に照らし出すその光によって敵の姿は少しの間だけあらわとなり、その情報をもとに上手に敵を避けてゴール地点まで走り抜けることとなる。

各レベルに配置された敵はそれぞれ異なる挙動をしていて、直線的に向かってくるだけだったり、壁をすり抜けてきたり、足元の水場に電撃を通す敵もいたりとさまざま。

ただかわせば良いのではなく、例えば誘導して壁を押させると一見行き止まりの道が通れるようになるなど、その挙動を利用するようなメカニクスがシンプルながらも奥深さを感じさせる。

今回の試遊プレイでは7つのレベルから各1ステージずつ体験できたが、本作を手掛ける"move the hearts"こと、開発者の夢咲健志氏にお話を伺ったところ、製品版では各レベル毎に3つのステージ（a/b/c）が用意される予定とのこと。

また、各レベルをクリアすることで徐々にストーリーが明らかになり、少女の運命やこの物語の謎に迫っていくことができるようなので、その完成が楽しみなタイトルだ。