2024年5月4日に東京都立産業貿易センター 浜松町館にて開催された「東京ゲームダンジョン5」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的にはリリース前の開発中のタイトルや、リリースから間もないタイトルを対象としている。
青く静かな空間を探索しよう
『P4ST3L(パステル)』は、水中に没した人工物への恐怖症「サブメカノフォビア」と、インターネットミームの「Liminal Spaces(リミナルスペース)」からインスピレーションを受けて制作された3Dホラーアドベンチャーゲームだ。
深夜の路上で出会った少女によって、広大だが閑散としていてどこか奇妙に感じる構造で、クリーチャーが徘徊する空間に引き込まれてしまった主人公は、その内部を探索しながらログを見つけ出して謎に迫っていくこととなる。
今回の試遊プレイでは、主人公が現実世界から謎の空間に引き込まれてしまうオープニングシーンを経て、その内部をある程度探索するところまでを体験できた。
探索の舞台となる空間は水中をイメージした色使いと人工的な構造のデザインとなっていて、特に「リミナルスペース」をご存知の方にとっては馴染みのある雰囲気だろう。インスピレーション元から、ビジュアルにこだわりを持って制作されたということが伝わってくる印象だ。
探索中には、キーとなるオブジェクトを探し出して台座へ設置することで先に進めるパズルや、徘徊する敵対的なクリーチャーをハンドガンを持って撃退するアクションを楽しめる。敵は物理攻撃で攻めてくるので追い詰められるシーンもあったが、近接武器も実装予定とのことで状況に応じての使い分けが重要になるようだ。
また、特徴的なシステムとして一人称視点と三人称視点をシームレスに切り替え可能なことが挙げられる。これらを選択できるタイトルというのは少なく、プレイヤーの好みや状況に応じてスタイルを自由に変更できるのは嬉しいポイントだ。
ポメラニアンが主人公の前作との繋がりも
本作を手掛けるのは、ゲーム開発者のUsaginO氏。ご家族で制作をされているとのことで、例えばゲーム内ボイスも奥様やお子さんが担当されているそうだ(念のために付け加えると違和感のない完成度だった)。
また、現在フリーゲーム公開サイト「ふりーむ!」にて、以前に制作された『わんわんさんぽびより』という、ポメラニアンを主人公とするアクションアドベンチャー作品が配信されているのだが、実は本作との繋がりがあるとのこと。
今作だけでもプレイ可能だが、前作をプレイしているとより楽しめる要素があるとのことなので、機会があれば先にプレイして本作の完成を待ってみてはいかがだろうか。
基本情報 | P4ST3L |
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開発 | UsaginO |
販売 | UsaginO |
配信日 | 2024年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |