農業からデッキ構築型バトルまで! 国際色豊かな日本の田舎町が舞台の農業ライフシム『SunnySide』プレイレポート

朝比奈 / Asahina

2024/06/17

2024/09/14

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

SunnySide』は、日本の田舎町で農業に勤しみながら、衰退したコミュニティに新たな息吹を吹き込む3D農業ライフシミュレーターだ。アメリカとイギリスに拠点を置くゲーム開発スタジオ"RainyGames"が手掛ける。

農場シムとJRPGの融合というコンセプトを掲げ、2021年1月に開発資金を募ってKickstarterで実施されたクラウドファンディングでは、882人の支援者から目標額の2倍となる£31,662(現在の為替レートで約630万円)を獲得。それから約3年の開発期間を経て、この度ローンチを迎えた本作についてご紹介しよう。

SunnySide on Steam
Find harmony in the Japanese countryside as you help Sparky uncover lost memories in this modern take on the farming and life simulator. Build a thriving homestead, cultivate new relationships, and chase your own happiness in SunnySide.

日本の田舎町で人生を楽しもう

本作のストーリーは、日本の田舎町"サニーサイド"に土地を購入して移り住んだ主人公が、地域のコミュニティと触れ合いながら、農場を運営していくというもの。古典的な『牧場物語』にインスパイアされ、さらに『ペルソナ』シリーズのソーシャルシム的な要素も取り入れた意欲作となっている。

舞台となるサニーサイドは「日本の田舎」から連想されるノスタルジックさはなく、観光地にほど近い整った町並みという雰囲気だ。筆者の地元にも似たような地域があるのでさして違和感はないが、それよりも住民たちが国際色豊かであることに気がつく。

▲最初に出会う隣人のガブリエルことゲイブ。牧場を経営していて親身になってくれる

町で出会える住人は20数名ほどいるが、ざっとその半数が日本人以外というグローバルな顔ぶれ。開発チームによるFAQやKickstarterの説明からは、どうやらこれは多様性を表現したためのようだ。こうした部分は忠実さを求めるよりも、割り切って見ておくとゲームを楽しめるだろう。

町の名称も横文字だが、全篇を通して翻訳のクオリティは直訳気味なところがある。その点はブラッシュアップにも期待したいが、もしローカライズを意識するならば「日向町」などになるのかもしれない。

生活基盤を整えよう

ゲームはいきなりの困難な状態からスタートする。競売で手に入れた土地には古い家屋が建っていたはずが、手違いで取り壊されており、なんとテント暮らしからという状況。早急に生活基盤を整えなければならない。

手元には最低限の道具と資金はあるが、知識も技術もない状態。チュートリアルで出会うことになる住人たちからは、基本的な農業の始め方や、ドローンを使った設備建設やクラフトの仕方を教わることができるので、まずはコミュニケーションからだ。

ちなみに、主人公はキャラクタークリエイト方式で自由に作れるが、それだけにパーソナリティが存在しない。住人たちとの会話の選択肢などから、性格や人となりが描かれていく印象があるので没入感にも一役買ってくれることだろう。

しばらくは生活基盤を整えることが中心になりそうだが、住人たちと交流を重ねていくことで、友人や恋人関係にも発展できる。こうした部分が『ペルソナ』シリーズからインスパイアされた部分なのだろうと感じるところだ。

▲何事も小さな範囲から。やがてここが大きな農場となるのだ

そうしてチュートリアルに沿っていくことで、基本的な道具を手に入れたり、クラフトができるようになったりしていく。土地を整備し、建物を建築して、畑も耕して種も蒔こう。資源や食物、加工品を入手できるようになれば、月2回開かれるフリーマーケットでお金を稼ぐことも可能。

最初こそ急かされるような気分で進めていくことになるが、さまざまなものが整い出すと少しずつ自由に時間を使えるようになっていく。こういうところは農場ライフシムの醍醐味だろう。

スパーキーと一緒に町の謎に迫ろう

チュートリアルの最中に、町の山手にある洞窟へ採掘に出かけたところで出会うのが、謎のロボット"スパーキー"。現代の技術水準にはそぐわない高度な設計で、自我を持って喋り、なんらかの秘密を抱えているようだ。

主人公が見つけるまでずいぶんと長い間眠っていたようだが、スパーキーのある目的のためにもう一度洞窟を訪れたところで、なんと突然のデッキ構築型のターン制カードバトルが発生することになる。意外と本格的なスタイルでの戦いとなるが、まさかこうしたコンテンツも入れてくるとは驚きだ。

▲四大元素の属性カード(作中ではお札)を使ったコマンドバトルとなる

まだまだ序盤というところではあるが、「憧れのスローライフを送れるようになるには結構長い道のりになるんじゃないか?」と感じられるほどにはコンテンツが豊富で、既存タイトルへのリスペクトも大いに感じられる作品という印象。

2024年8月16日には、コンソール板(PlayStation 5, Xbox Series X/S)のリリースも控えているので、農場ライフシムにさらにひと手間も、ふた手間もかけてみたいという方は注目してみてはいかがだろうか。


基本情報 SunnySide
開発 RainyGames
販売 Merge Games
配信日 2024年6月15日 / 日本語有り
2024年8月16日 / コンソール板リリース
定価 3,400円(Steam
未定(PlayStation 5
未定(Xbox Series X/S

この記事で紹介されているゲーム

SunnySide

インディー

カジュアル

RPG

シミュレーション

日本語対応
20%¥2,720