Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から、明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、体験版を元に紹介していくコーナー!
『Space for Sale』は、宇宙を股にかける不動産業者となって、未開惑星の土地を開拓するシミュレーションゲームだ。スウェーデンのゲーム開発スタジオ"Mirage Game Studios"が手掛ける。
理想の家を求めるエイリアンによって不動産の需要はうなぎのぼり。そんな希望の声に応えるべく、1人、または、2人協力プレイで未開惑星を切り拓いていこう。本稿では、2024年7月9日に配信開始された体験版の模様をご紹介しよう。


本稿の執筆時点では体験版は英語のみがサポートされている状態だったが、2024年7月26日時点で日本語を含む多言語でプレイすることが可能となっている。
未開惑星に降り立ち開拓を始めよう
本作のゲームシステムは、未開惑星を舞台にクライアントの理想を実現するため、現地調達の資源で設備を建築し、土地を開拓して快適な居住環境を整えていくというもの。
はじめに、宇宙船から観測して降り立つ惑星を決めることになるのだが、今回は体験版用の惑星が1つだけ用意されていた。製品版では惑星ごとにバイオーム(特定の環境とそれを取り巻く動植物群)が異なるようなので、豊富なバリエーションを楽しめそうだ。


降り立った先は、人の背丈を超えるほどの植物が生い茂る緑あふれる惑星。大気全体が緑がかっていてこんなところに人が住めるのか?とも思えたが、クライアントはエイリアンだったことを思い出し、まずは表示されたタスクに沿って行動していく。
指定された資源を手持ちのマルチツールを使って採掘すると、それを素材として開けた場所にハブサイト(本作における居住区画のようなもの)を建築。どうやらそこは安全地帯となるようで、指示されるままに住居を建てると早くもエイリアンが1人移り住んできた。

するとタスクが更新され、今度はクライアントのために「温泉を探しにいけ」ということになった。最初はよくある惑星開拓シムのように感じたが、これは確かに宇宙不動産業者。何事もクライアントの快適な生活のために行動していくようだ。
惑星のマップは周囲の縮尺を考えるとなかなかに広大だが、早い段階で乗り物を作ることもできるし、キャラクターに空腹やスタミナの要素もないため、割と手軽に探索を進めていける。ここはプレイヤーによって求めるものが違ってくるので、カジュアルに楽しみたい方向けという印象だ。
顧客満足度のために行動しよう
温泉を見つけて戻ってくると、クラフトできる設備や機材が増えていて、プレイヤーを誘導してくれるタスクもなくなったのでそこから自由に行動していくことが可能。
惑星上のマップはいくつかのエリアに区切られていて、今回の体験版ではその内3つのエリアを探索することができた。それ以上進めない範囲を含めると惑星全体で10エリアあったので、そう考えるとボリュームはなかなかのもの。

1エリアにつき建築可能なハブサイトは1つまで。そして、そこに住まわせられるエイリアンは3人までとなっているので、惑星全体を探索して新たなハブサイトを建築し、快適さに繋がる場所を発見したりしていくこととなる。
そうすると「Reputation」という項目の数値が増加していく。これは評判・名声を意味する単語なので、本作的には「顧客満足度」のようなものだろうか。あとはこれをどんどん高めるために行動していくこととなりそうだ。

先述のとおり、サバイバル要素はないので気軽に遠出が可能。建築要素もなかなか本体が完成しないような複雑さはあまりないので、どちらかと言えば探索を重視したバランスのように感じられ、それがシム系のタイトルとしては新鮮な感覚だった。
『Space for Sale』は、現地時間の2024年7月30日に早期アクセスでリリース予定。本稿の内容に興味を持たれた方は、いち早く手に取ってフィードバックにも協力してみてはいかがだろうか。
基本情報 | Space for Sale |
---|---|
開発 | Mirage Game Studios |
販売 | Mirage Game Studios |
配信日 | 2024年7月30日 / 日本語有り |
定価 | $19.99(Steam) |