『Buckshot Roulette』と『Lunacid』の各開発者に国内初ダブルインタビュー! 開発のきっかけや次回作への意気込みなどを語る【BitSummit Drift】

LayerQ

2024/08/14

2024/09/14

先日開催された「BitSummit Drift」内のCRITICAL REFLEXブースにて、『Buckshot Roulette』の開発者Mike氏と、『Lunacid』の開発者KIRA氏へのインタビューの機会を頂いた。さらに、CRITICAL RELFEXの制作リーダーであるTed氏も参加。

各タイトル開発のきっかけや影響を受けたタイトルなどについて、質疑応答形式で内容をお伝えしていこう。

BitSummit | 毎年京都で開催している日本最大級のインディーゲームの祭典 です / Japan’s Industry-Leading Independent Game Development Festival in Kyoto
毎年京都で開催している日本最大級のインディーゲームの祭典 です / Japan’s Industry-Leading Independent Game Development Festival in Kyoto

各タイトルの紹介

Buckshot Roulette』は、ロシアンルーレットをテーマにしたユニークなホラーゲーム。ディーラーと対面し、12ゲージ口径のショットガンを手にして命をかけた勝負に挑んでいく。itch.ioにて公開された後に話題を呼び、2024年4月5日にはSteam版がリリース。それも2週間以内に100万本以上のセールスを記録し、大きな反響を巻き起こした。

Steam で 10% オフ:Buckshot Roulette
口径が12ゲージのショットガンでロシアンルーレットをしよう。二人入っても、一人しか出れない。命懸けの運試しをしよう。幸運を祈る。

Lunacid』は、フロム・ソフトウェアが1990年代に開発したタイトル『シャドウタワー』『キングスフィールド』に影響を受けた1人称視点のダンジョン探索RPG。2023年10月31日にSteamにてリリースされ、6,300件以上のユーザーレビューによる“非常に好評”を獲得している。

Steam:Lunacid
大井戸に投げ棄てられ、上の世界に見捨てられた。闇を探り、最後の救い、古き者を追い求める。Lunacid、それはシャドウタワーとキングスフィールドの影響下にあるダークファンタジーダンジョンクローラー。

ゲームの中で最もこだわったポイント

Mike:
見た目の調整が一番大変だったと思います。全体的な世界観の構築にも繋がる話ですが、プレイヤーにシームレスな没入感を持ってもらうためにテキストでのUIは一切省きました。アイテムやゲーム台に直接触って遊ぶので、デザイン上の妥協をすることはなかったです。サビや汚れなど、本当に細部の描写を散りばめて違和感のない世界を作ることに時間がかかりました。

KIRA:
一番こだわったのは、ゲームを触った瞬間のビジュアル的な第一印象です。『悪魔城ドラキュラ』のアートワークを手がける小島文美さんのアートタッチをインスピレーションにしています。もともとレトロアニメのアートが好きなので、それに色味の深いカラーパレットを意識してデザインにすることで、ゲームの世界観を表現するように力を入れました。ちなみに、自分のゲーム開発の方針として、動きやビジュアルを先に固めてからゲームバランスやシステムを作るようにしています。

本作開発の始まりや影響を受けたタイトル

Mike:
『Buckshot Roulette』は、「ショットガンでロシアンルーレットをしたらどうなるのか」というとてもシンプルなアイデアから始まったゲームです。誰が思いついてもおかしくないようなコンセプトですが、調べてみたら誰も作っていないので自ら作ってしまおうと思ったのが原点です。最初に作ったのがボードゲームで、システムが面白いと感じたのでビデオゲームにもしたいと思い、ベースデザインの制作に取り掛かり始めました。『Inscryption』が好きなので、アートスタイルなどにインスピレーションを受けて、ノコギリのような工業的な要素を足していったのが『Buckshot Roulette』です。

KIRA:
『Lunacid』は、次回作や後継作に恵まれなかったフロムソフトウェアの過去作『King's Field』と『Shadow Tower』シリーズに影響を受けています。今では他のインディーゲーム開発者が似たようなコンセプトの作品を手掛けていますが、僕が開発を始めた当初は存在していませんでした。自分が制作する作品全般に言えることですが、「遊びたいゲームが市場になければ、自分で作ってしまおう」というマインドでゲーム業界に入っていて、もちろん『Lunacid』も例外ではないです。

ゲーム開発の世界に足を踏み入れたきっかけ

Mike:
もともと友達と一緒に『Half-Life』を遊んでいて、仲間内で楽しむためにカスタムマップを自分で作ったりしてました。しばらく作り続けて楽しい時間ではあったのですが、他の人の作品に時間を費やし続けることに疑問を感じ始め、自らゲームそのものを作りたいという欲求が湧いてきました。それから生まれたのが、『Buckshot Roulette』です。

KIRA:
自分の育った町にはエンターテインメントに関するものが少なく、8歳くらいの時からゲーム開発を始めました。家でもゲームを自由に買ったり遊んだりする環境がなかったので、ゲームを買ってもらえないなら自分で作ろうと思い立ち、100ページ以上のHTMLページを組み合わせてターンベースのゲームを制作したりしていましたね。根気強くゲームを作り続けた経験が『Lunacid』にも繋がっていると思っています。

続編や次回作のアイデアや計画について

Mike:
今は『Buckshot Roulette』のマルチプレイヤーモードの実装に全リソースを注ぎ込んでいます。でも、次回作のアイデアは漠然と思い浮かんでいるので、落ち着いたら取り掛かると思います。

Ted:
『Buckshot Roulette』のマルチプレイ実装については、具体的なリリース時期の発表を近々行う予定ですので、ご期待していただいて大丈夫です!

KIRA:
『Lunacid』に関しては追加コンテンツの配信を計画しています。他にも作りたいゲームは書き留めていて、現在の計画としては4作品ほどを同時に検討中です。実は、これでも少ないほうで、いつも新しいゲームのアイデアを考え続けているタイプなんです。

お二人から日本のファンへのメッセージ

Mike:
『Buckshot Roulette』を遊んでいただいて本当にありがとうございます! それと、ファンアートを作ってくださっている皆さんにもお礼を伝えたいです。そういったファンの気持ちが自分の開発の励みになっています!

KIRA:
僕のゲームを応援していただき本当にありがとうございます! 日本の皆さんに楽しんでいただけるほど、自分の作品が広がるとは夢にも思っていなかったので本当に光栄です。これからもDLCなどの計画もありますので、引き続き応援していただけたら嬉しいです。

Steam で 10% オフ:Buckshot Roulette
口径が12ゲージのショットガンでロシアンルーレットをしよう。二人入っても、一人しか出れない。命懸けの運試しをしよう。幸運を祈る。
Steam:Lunacid
大井戸に投げ棄てられ、上の世界に見捨てられた。闇を探り、最後の救い、古き者を追い求める。Lunacid、それはシャドウタワーとキングスフィールドの影響下にあるダークファンタジーダンジョンクローラー。

この記事で紹介されているゲーム

Lunacid

RPG

インディー

¥1,600

Buckshot Roulette

アクション

シミュレーション

インディー

日本語対応
10%¥315
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発売日2023年10月31日
ジャンル
RPG
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
ファミリーシェアリング
Steamランキング
ストアページリンク

Lunacid

大井戸に投げ棄てられ、上の世界に見捨てられた。闇を探り、最後の救い、古き者を追い求める。Lunacid、それはシャドウタワーとキングスフィールドの影響下にあるダークファンタジーダンジョンクローラー。

LunacidはLost in VivoとSpooky’s Jump Scare Mansionのクリエイターによる、古き時代よりもたらされたホラーARPG。敵、迷える魂、秘密に満ちた闇深く、絶望深い世界へ没入。

闇に囲まれた世界


遥か昔、大いなる獣が海から現れ、毒霧で地上を覆い尽くした。命も光も土地から締め出され、素晴らしくも悲惨な時代が幕を開けた。



数世紀の後、かつての聖堂や賑やかな町並みは単なる影となった。望まれぬ者たちは、混沌と病が渦巻く大井戸へ放り込まれる。見知らぬ罪によって深部へ投げ棄てられ、目覚めると月光に照らされる地下世界。唯一の希望は、地下深くで眠れる古き者。だが、果たすべき目標の前には、無数の危険が口を開けている。

時の彼方に消えた時代


ホラーマスターAkuma Kiraの精神からもたらされたLunacidは、失われた彼方の一人称視点ARPGを彷彿とさせる。緻密な設計と濃密なダンジョンの伝説、キングスフィールドシリーズ。それはDARK SOULS誕生以前の、DARK SOULS。AAやAAAの開発者が遥か昔に失った「キングスライク」のマントルは、ささやかなインディーに残された。素晴らしきかな。何であれ、新規で奇怪なものは皆、そこから生まれるのだから。



Lunacidの世界は、新しい発見に満ちあふれている。隠された魔法に、秘密のエリアまで。ただ宝箱のある奇妙な部屋でさえも、注意深く目をこらせば、新たなエリアが待っている。難解なパズルや謎めいたヒントの数々は、経験豊富なダンジョン探検者をも惑わせ、喜ばせるに違いない。

手触りある戦闘


ローリング回避が存在しなかった時代への回帰。殴り、防ぎ、バックステップして敵を打ち倒す。忍耐と、執念と共に。強力な部位破壊システムと、ユニークな属性による強弱が特徴。敵との遭遇はどれも技術巧みな、死への舞踏となる。旅の始まりは盗賊か騎士か僧侶か…あるいは吸血鬼か。主人公作りは自分次第。

発見を待つ武具の数々


75以上もの武器がLunacidの悪臭漂う空間で待っている。37ものユニークな呪文には、どれも隠された使い道がある。全てを見つけられるかは、しかし、別の話。攻略ガイド抜きでは。使っても構わないけれど。┐( ̄ヮ ̄)┌

古典的RPGのやりがい


セーブを忘れずに。

数十時間ものプレイ時間と、マルチエンドが特徴のLunacidは、古典的な作法を豊潤かつ、やりがいをもって取り入れている。長い間。見放されてきた古きゲームデザインの遺物が待っている。だから、大井戸に飛び込み、Lunacidの脅威を味わおう。ミミックに食べられるとは限らない。銀貨を盗まれるだけですむかもしれない。
(ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧