テーブルトークRPG風SFテキストADV『Citizen Sleeper 2: Starward Vector(シチズン・スリーパー 2)』Steam Nextフェスで体験版公開を予告

朝比奈 / Asahina

2024/10/08

2024年10月8日、開催を翌週に控えた「Steam Nextフェス:10月エディション」にて、現在開発中の新作『Citizen Sleeper 2: Starward Vector(シチズン・スリーパー 2)』の体験版を公開することが同タイトルの公式X、および、Steamニュースにてアナウンスされた。

Steamにて定期開催されるイベント「Steam Nextフェス」は、近日登場予定のゲームの祭典。約1週間にわたり、多数の開発中タイトルの体験版が公開され、開発者のライブストリーミングが放送される催し。今回は、2024年10月15日~22日(日本時間)での開催となる。

Citizen Sleeper 2: Starward Vector-Citizen Sleeper 2 Demo Goes Live October 14 for a LIMITED TIME-Steamニュース
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Steam:Citizen Sleeper 2: Starward Vector
これは危機に瀕した星系の片隅を舞台とするロールプレイングゲーム。あなたは故障した肉体を抱えるアンドロイドで、賞金首だ。しかも過去の記憶はない。目まぐるしく変化するStarward Beltで、見つけた宇宙船と乗組員を率いよう。そして、星々のあいだに安住の地を築くのだ。

これに併せ、本作を手掛ける個人ゲーム開発者のGareth Damian Martin氏は、今回のような体験版の公開は初の試みであり、そもそもこれまで(体験版の公開自体を)懐疑的に捉えていた。しかし、プレス向けの限定的な体験版への反応は好意的なものだったので、新規開拓込みでより多くのプレイヤーに興味を持ってほしいことを投稿している。

Martin氏は、シリーズの前作『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』のプレイヤー数が100万人を突破した際にも「本来はニッチなものになるはずだったんだ」と伝えていて、その注目度と新作への期待の高まりに実感が湧いていないようなところもあるのかもしれない。

2025年リリースを目指して鋭意開発中

Citizen Sleeper 2: Starward Vector(シチズン・スリーパー 2)』は、テーブルトークRPG風のSFテキスト・アドベンチャーゲーム。Steamにて2025年のリリース予定で鋭意開発中となっている。

プレイヤーが操作するキャラクターは1作目同様に疑似生命体の「スリーパー」となるが、今度は新たな舞台として、自らの宇宙船を駆り、乗組員と共に星系を巻き込む危機を乗り越えていくこととなる。その新たな物語がどのように展開していくのか、大いに注目されるところだ。

現在、Steamストアページ上では対応言語は英語のみサポートとなっているため、今回の体験版もそれに準じるものと思われる。その特性上、膨大なテキストを読むことが主軸となるゲームであるため、なかなかハードルは高いかもしれないが体験してみてはいかがだろうか。

なお、前作『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』は、『Coffee Talk』シリーズや『Sea of Stars』で知られる英日ゲーム翻訳者の小川公貴氏が日本語翻訳を担当されており、日本人プレイヤーとしては製品版での対応にも期待したい。

弊誌では、前作『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』のプレイヤー数が100万人を突破した際にニュース記事としてお届けしており、同作がどういった内容のゲームかその概要についてもご紹介しているので、併せてご覧いただければ幸いだ。

テーブルトークRPG風SFテキストADV『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』のプレイヤー数が100万人を突破
辺境の宇宙ステーションを舞台としたテーブルトークRPG風SFテキストアドベンチャーゲーム『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』のプレイヤー数が100万人を突破!

基本情報 Citizen Sleeper 2: Starward Vector
開発 Jump Over The Age
販売 Fellow Traveller
配信日 2025年 / 日本語無し
定価 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

Coffee Talk

インディー

カジュアル

アドベンチャー

日本語対応
50%¥750

Citizen Sleeper 2: Starward Vector

アドベンチャー

インディー

RPG

シチズン・スリーパー

RPG

インディー

アドベンチャー

日本語対応
¥2,300

Sea of Stars

インディー

アドベンチャー

RPG

日本語対応
30%¥2,800
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発売日2022年5月5日
ジャンル
アドベンチャー
RPG
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
Steamクラウド
ファミリーシェアリング
Steamトレーディングカード
ストアページリンク

シチズン・スリーパー

惑星間資本主義の荒野で生き延びろ。あなたは企業の束縛を逃れ、宇宙の辺境の荒廃したステーションに流れ着いた労働者だ。テーブルトークRPGを彷彿とさせる自由度の高い世界で、ステーションを探索し、友人を選び、過去を断ち切って未来を掴もう。


『Citizen Sleeper(シチズン・スリーパー)』は2022年の傑作インディーゲームの一つに数えられ、The Game Awardsにもノミネートされた、テーブルトークRPGを彷彿とさせるアドベンチャーゲームだ。星間資本主義社会の辺境で生き抜く数千人の故郷たる宇宙ステーション、“アーリンの瞳”を舞台に、練り上げられた奥深いストーリーが展開する。

デジタル化された人間の精神を有する疑似生命体、“スリーパー”であるあなたは今、その回収を目論む企業に追われている。個性豊かな人々が暮らす“アーリンの瞳”で生き延び、次のサイクルを迎えたければ、この奇妙な都会で友人を見つけ、生活費を稼ぎ、対立する派閥間でうまく立ち回らないといけない。



テーブルトークRPGにインスパイアされた『Citizen Sleeper』では、ダイス、クロック、ドライヴといった要素を用いて、ドラマに満ちた濃密な世界を自分らしく生き抜いていく。サイクルごとに振られるダイスを使って、限られた時間で何ができるか決断しよう。仲間を作るか、裏切るか。真実を暴くか、追っ手から逃れるか。時には時間さえも敵に回しながら、一歩ずつ問題を解決し、究極の自由を掴み取れ。



“アーリンの瞳”では様々な人々が、過酷な宇宙で生き残ろうと生活を営んでいる。廃物回収人、技術者、ハッカー、バーテンダー、屋台の店主など、それぞれ事情があってこの地へ流れ着いた人々を助け、友情を築いて、共に未来を切り拓こう。



ダイスを使ったハッキングが可能になると、あなたは何十年分ものデータが蓄積されたクラウドに侵入して、新しいエリアを見つけたり、秘密を暴いたりできる。これはあなただけが使える、自分の未来すらも変えられる能力だ。ステーション内ネットワークの奥深くでは、企業が闇に葬った秘密やデータの数々、そして暴走したAIたちがあなたを待っている。



エッセンアープ社にとって、スリーパーは道具でしかない。宇宙に散らばる所有物の一つにすぎない。それは搾取と略奪による宇宙開拓が是とされる、一部の特権的人類を中心とした横暴な社会の副産物だ。あなたの朽ちゆく体を回収するため、企業はその追撃の手を緩めない。格差社会や雇用不安、人間性、自由といったテーマを探求する、イマジネーション豊かに描かれるSF世界で自分の運命を切り拓こう。


『Citizen Sleeper』では、ダイス、クロック、ドライヴといった要素を用いて、ドラマに満ちた濃密な世界を自分らしく生き抜いていく。


毎サイクル振られるダイスを使って、様々なアクションを実行しよう。すべてのアクションは、自分が守るべき物や人の取捨選択に他ならない。そうした判断が周囲の人々の生活を変化させ、最終的にはステーションの未来を決める。


クロックはあなたの行動だけでなく、ステーションの他の人々の行動も追跡する。オーバールックバーの常連客になったり、ヤタガンから友人を守ったり。プレイヤーはクロックを通じて、自身のアクションの進捗や、周囲に与える影響を追跡できる。


このゲームでは「ドライヴ」と呼ばれるクエストを通じて、自分にとって重要なストーリーを選択し、先へと進められる。そうする中で5つのスキル(技術、電脳、忍耐、直感、交流)が育まれ、特殊能力や追加効果がアンロックされる。こうしたスキルの成長に応じて、この世界での生き方も変わっていくはずだ。


『Citizen Sleeper』の最新版には、リリース後に配信された3つの追加コンテンツ「電潮波」「難民」「浄化」がすべて収録されている。これらの物語がゲームの新たな終盤を形成していて、新しいキャラクターやステーション施設も登場する。

開発者について


Jump Over the AgeはGareth Damian Martin(they/them)が設立した、個人運営のゲーム開発スタジオです。GarethはGDCAとIndiecadeで賞に輝いたほか、The Games Awards、IGF Awards、GDC Awards、英国アカデミー賞の各部門にもノミネート経験があります。また、「世界観構築の達人」(Edge Magazine)や「インディーゲーム界で最も刺激的な才能の一人」(Eurogamer)とも評されます。