2024年9月26日~29日(一般公開日は28~29日)にかけて、千葉・幕張メッセにて開催された「TOKYO GAME SHOW 2024 - 東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトルを対象としている。


海辺の町で繰り広げられる青春アドベンチャー
『Surf Club』は、かつての恋人に会うため生まれ故郷である海辺の町に戻ったホリーと一緒に、諦めかけていた恋に再チャレンジするアドベンチャーゲームだ。オーストラリアの個人ゲーム開発者Olivia Haines氏が手掛ける。
ホリーが故郷の小さな海辺の町オリーブ・ベイを離れて6年後。かつて、恋人同士だったビードから再開を願う一通の手紙が届く。ずっと過去に囚われたままだった彼女は、不安と期待を抱えながら、もう一度故郷の町へと戻ることを決意する――というのが本作のストーリーだ。


今回のTGS2024出展ブースでは、そんな本作の冒頭のシーンを体験することができた。
試遊体験版で描かれたのは6年前の時代。ホリーとビードがまだ10代の恋人同士だった頃で、翌日には小さなヨットに乗ってこの海辺の町から出発し、世界を巡る旅に出ようとしている2人の姿が映し出されているところから始まる。

旅への期待に想像を膨らませるホリーの姿を映し出すのは、8ミリと思しきビデオカメラ。世代的にご存じない方もいらっしゃるかと思うが、80年代後半~90年代頃なのかなという懐かしさを感じる。
行動できるのは小さなビーチの範囲だけだったが、明日には大海原へと漕ぎ出そうとするヨットを調べたり、ライフセーバーとして働いていた監視台に思いを馳せたり、波が打ち寄せる砂浜を散策したりも。

もちろん海に出てサーフィンを楽しむこともできて、サーフボードに乗ってパドリングしながら、いい感じの波が来たらテイクオフ。波の肩に向かってカットバックしたり、波の斜面を滑走(トリム)したりと基本的なテクニックは大体楽しめる。
ミニゲーム的にも楽しめたが、サーフィンは物語に組み込まれた1つの重要な要素になりそうで、これがどういうシーンで描かれ、作用していくのかも期待が膨らむところだ。

本作は、Olivia氏がこれまでに手掛けてきたゲーム作品同様、全体的に淡く優しい雰囲気のパステルカラーで表現されているのが特徴。また、クレイ人形のようなキャラクタービジュアルのカットシーンもユニークだ。
Olivia氏の作品は、現在itch.ioにて公開中。いずれも日本語はサポートしていないものの、無料、もしくは、任意の金額を支援することでプレイ可能なので、興味があればそちらもプレイしてみてはいかがだろうか。

今回の試遊体験版は、そんなホリーが故郷から離れた地で、6年後にビードからの手紙を受け取ったところで締めくくられた。
さまざまなキャラクターとの出会いやオリーブ・ベイの探索が、10代だった頃の過去と、ちょっと大人になった現在のタイムラインが交錯するように描かれていくという本作。ストーリー展開と、何よりホリーの恋の行方がとても気になる作品だ。
『Surf Club』は、日本語をサポートしてPC(Steam)とコンソール(Nintendo Switch, PlayStation 5)にて2025年夏のリリース予定で鋭意開発中だ。

体験版の翻訳はライス由香氏が担当
本作の体験版の日本語翻訳は、ハチノヨンがローカライズサポートし、『Rogue Legacy 2』や『Hindsight』、そして、以前弊誌でインタビューを敢行させていただいた『Kingdom Eighties』などを手掛けた、英日ゲーム翻訳者のライス由香氏が担当されている。
人の感情の移ろいようなものが重要な要素になってくるだろうな、ということを感じさせる本作。既に今回の試遊体験版のシーンで、ホリーの人となりが少しだけわかったような気になれたのは翻訳の力によるところではないかと思う。
過去と現在の書き分けのようなものもありそうなので、製品版のリリースが楽しみだ。
ハチノヨンのチームの皆さんと一緒に、体験版の翻訳のお手伝いをさせていただきました🙏
— Kiki🐶YukaR🎮 (@Kikiko0909) September 26, 2024
恋の行方が気になる、すっごくキュートなゲームです。TGSでぜひプレイしてみてください💘https://t.co/eylGbbW9ac
| 基本情報 | Surf Club |
|---|---|
| 開発 | Olivia Haines |
| 販売 | Dinko |
| 配信日 | 2025年夏 / 日本語有り |
| 定価 | 未定(Steam) |












