2024年11月22日、株式会社トライシステムはインディーゲーム開発者支援を目的とした無償でのアクセラレータープログラム「WorldMap Incubation Project 1st Batch」の発足を発表し、そのエントリー受付を併せて開始した。
本プログラムは、ゲームクリエイターへの資金とナレッジの提供を通じて、ゲームとクリエイター自身が成長する機会の創出を目的として掲げている。これに採択された場合、業界内外のクリエイターによる講義・メンタリング。同社とのパブリッシング契約に基づく、最大1,000万円の開発資金の供出。ゲームクリエイター同士が交流できるコミュニティが提供される。

本プログラムの運営元である株式会社トライシステムは、かねてより個人/小規模スタジオが制作したインディーゲームを紹介、および、発信する支援型プロジェクトとして「DREAMSCAPE」を運営。
今年10月には、IP展開やパブリッシング事業を展開するインディーゲームレーベル「WorldMap」を設立しており、本プログラムに採択されるにあたっては同レーベルによるパブリッシング契約を必須とすることから、その事業の一環という面もあるようだ。
▲レーベル設立時には、本誌でもその模様を取り上げている
詳細は公式サイトにて確認いただきたいが、募集期間は2024年11月22日~12月28日。選考を経て5~6タイトルが採択され、翌2025年3月上旬から6ヶ月間のプログラムを提供。それ以降は、リリースに向けた継続的なパブリッシング支援と、リリース後もローカライズやIP展開を支援するとしている。
なお、募集要項に「2026年12月までにリリースが可能なタイトル」とある点には注意が必要だ。FAQによれば「開発前のアイデア段階のタイトルでも応募可能」とあるが、本プログラムによる支援を踏まえても、一定のスピード感をもってスケジューリングに気を遣うことになるものと見られる。

厳密にはその活動理念やカラーはそれぞれに異なるものの、主たる目的として「インディーゲーム開発者支援」を掲げたインキュベーションプログラム、または、アクセラレーションプログラムと呼ばれる組織的な試みは、国内外でその輪を広げている。
日本国内では、産官学連携で株式会社マーベラスが運営する「indie Game incubator(iGi)」、株式会社講談社が運営する「講談社ゲームクリエイターズラボ」、株式会社集英社が運営する「集英社ゲームクリエイターズCAMP」などが主に知られており、また、市町村レベルでも各地域に根ざした同様の活動が見られる。
こうした活動は、日本におけるインディーゲーム業界の発展に寄与する可能性を秘めており、この度、新たに発足した「WorldMap Incubation Project」の今後の動向にも注目していきたい。
| 基本情報 | WorldMap Incubation Project |
|---|---|
| 公式サイト | incubation.worldmap-game.com |
| 公式X | @worldmap_game |