2024年10月27日に、東京・浜松町にて開催された「東京ゲームダンジョン6」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。
スケボーでモンスターめがけて滑り出そう!
『Skateboard Knight / スケボーナイト』は、文字通りスケボーに乗ったナイトが世界を救うために戦いを繰り広げる、2D横スクロールのアクションRPG風ローグライトゲームだ。日本の個人ゲーム開発スタジオ"Maroru Games"が手掛ける。
本作の舞台は、中世ヨーロッパ風のいわゆる剣と魔法の世界。プレイヤーは、そんな世界観にはちょっとそぐわないスケボーに乗ってステージを走り抜けながら、前方から迫ってくるモンスターを次々と倒していくことが目的となる。
ゲームシステムとしては、先述のとおり横スクロールのステージ上を進んでいくのだが、進行方向への移動と攻撃はすべてオートで行われる。ただし、上段・中段・下段の3ラインへの上下移動は可能で、それが敵の攻撃を回避するためのメカニクスや、モンスターの群れの多さの表現に繋がっているのが面白いところ。
初期状態の主人公は、一定間隔毎に近接武器の剣を前方へ振るうだけ。攻撃力も頼りないが、それでも序盤の敵ならば申し分ない。
敵を倒すとカラフルな「ジェム(経験値)」と「コイン(お金)」がドロップするので、できるだけ取りこぼさないように拾っていこう。そして、経験値が一定値まで貯まればレベルアップ。3つの選択肢からスキルを1つを選んで、新たな攻撃手段やステータスアップを獲得できる。
追加される攻撃手段は、例えば斬撃を飛ばしたり、魔法の火球を放ったり、氷筍を地面から生み出したりと多彩なもの。ステータスアップは、攻撃力やクリティカルの威力アップなどの底上げ的なパッシブスキルとなっている。
特に攻撃手段の追加は、手持ちのものと取って代わるのではなくシンプルに手数が増えていく。それぞれにクールタイムがあるので攻撃間隔は異なるものの、どんどん迫ってくるモンスターに押し負けないよう、最初は手数を増やしたほうが良いかもしれない。
そうして、レベルアップとスキル獲得を重ねながら、ステージの終点まで到達すればボス戦だ。それまでの雑魚モンスターとは比較にならない巨体と体力、ユニークな攻撃、トリッキーな動きを持っている。
ライン移動を織り交ぜながら根気強く攻撃して、その体力を削り切って倒せれば、大量の経験値と共にそのステージはめでたくクリアとなる。ちなみに、コイン(お金)についてはそのステージクリア時に現れるショップでの買い物に使う形だ。
今回の体験版は3つのステージが用意されていて、1ステージは5分ほどでクリア可能。ローグライトという言葉に身構える方もいらっしゃるかもしれないが、難易度は比較的優しく、カジュアルなゲームだという印象だ。
がんばらないゲームを目指したい
今回会場ブースにて、開発者のMaroru Games氏にお話を伺った際にそんなカジュアルな印象を受けたことを伝えたところ、実際に「がんばらないゲーム」を目指しているそうで、現状ではゴリ押しでも何とかなるようなバランス調整としているとのこと。
主人公がスケボーに乗っているのも、がんばらずに楽に移動できるから。誰かを助けに行くような壮大な物語でもなくて、何となくモンスターを倒して世界を救っちゃうようなものにしたいのだとか。
今回出展されている体験版では3ステージが用意されていたが、製品版ではさらに豊富なロケーションからなるステージが用意される予定。さらに、一緒に冒険できる仲間や、新たな武器やアイテムも追加予定とのこと。
また、レベル20に到達すると、獲得したスキルの種類によって固有スキルを持ったさまざまなクラスに進化するのだが、これも25~26種類ぐらいは用意されるそうだ。プレイヤーのスタイルにあったクラスを目指せば、ビルドを組むような遊び方の幅も広がっていくことだろう。
『Skateboard Knight / スケボーナイト』は、PC(Steam)・スマートフォンにて2025年のリリース予定で鋭意開発中だ。既に完成度は高く、そう遠くない未来に製品版をプレイできることに期待したい。
なお、現在Steamでは体験版が公開されているので、本稿をご覧になって興味を持たれた方はぜひプレイしてみてはいかがだろうか。
基本情報 | Skateboard Knight / スケボーナイト |
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開発 | Maroru Games |
販売 | Maroru Games |
配信日 | 2025年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |