本稿は、パブリッシャー Raw Fury の最新タイトルをご紹介するタイアップ記事です。
『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』は、ムーミンシリーズの主要キャラクターの1人であるスナフキンを主人公に、音楽の力を使ってムーミン谷の平和と調和を取り戻すアドベンチャーゲームだ。ノルウェーのオスロを拠点とする、インディーゲーム開発スタジオ"Hyper Games"が手掛ける。
2024年3月8日にローンチを迎えた本作。原作エピソードをモチーフに生み出されたゲームオリジナルのストーリーとして、原作者トーベ・ヤンソン氏の描いた『ムーミン』の世界観を忠実に描き出している。国内外から高く評価され、Steamでは本稿の執筆時点で2,000件を超えるユーザーレビューにて「圧倒的に好評」を獲得している。
そんな本作に、あのクロットユールを主役とした小さな恋物語を追加するショートストーリーDLC『恋に落ちたクロットユール』が、2024年12月17日より配信開始となった。本稿では、本編の魅力をあらためて振り返りつつ、DLCの内容についてご紹介しよう。



『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』とは?
まずは、本編の内容について振り返ってみよう。
『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』で描かれるストーリーは、スナフキンが旅先から春の雪解けと共にムーミン谷に戻ってきたところから始まる。彼の留守中どこかおかしなことになってしまっている谷に、平穏な日常と住人たちが愛する風景を取り戻すために奮闘していくことになる。
ムーミントロールが尊敬する特別な親友であり、多くの人に知られるキャラクターであるスナフキンを主役に据え、彼の人となりを存分に描いている本作によって、彼の魅力を再認識したという方もいらっしゃるのではないだろうか。


本作では、スナフキンがムーミン谷で起こっているさまざまな異変を、谷の住人たちや、そこかしこに住む個性的な生き物たちと関わり合いながら解決していく。
ゲームシステムとしては、簡単なアクションと探索要素、愛用のハーモニカをはじめとする楽器を使ったギミックやパズル要素が用意されているが、ゲームというインタラクティブな手段を用いて『ムーミン』に触れてもらうことを第一としている印象。普段ゲームをプレイしない方や、小さなお子さんでも遊べるような難易度のプレイフィールとなっている。


ムーミンファンにとっては、特別なイベントがなくとも馴染みのあるキャラクターたちが登場してくれたり、絵本やアニメで見たムーミン谷を実際に歩き回れるたりするというだけでも感慨深いものだ。
一方で、作品の存在は知っていても、あまり深くは触れてこなかったというプレイヤーの中には、本作で描かれたスナフキンの人となりに驚かれた方もいらっしゃったようだ。


ムーミン谷に起きている異変の中で主要なものとして描かれたのが「公園」の存在。新しい谷を作るのだという公園番の手によって、自然を破壊して整備された公園には「〜するべからず」と書かれた無粋な看板が打ち立てられていた。これに憤慨したスナフキンは、看板を引っこ抜き、警察官を追い出し、公園を破壊して元のあるべき姿へと戻してしまう。
スナフキンは思慮深くて面倒見が良く、クールで理性的な存在というイメージが強いかもしれないが、実は反骨精神あふれる一面を持っていて、自由を脅かすものに強く反発する。これは原作小説『ムーミン谷の夏まつり』にも登場したエピソードで、本作もそれに倣ったものだ。

そうした部分を含めて、ファンにとっては忠実に原作の世界観を描いてくれているという喜びがあり、ムーミンの世界を正面からちゃんと覗き込んだのは本作がほぼ初めてという方にとっては、個性的でどこか奇妙なキャタクターたちの魅力に触れ、特にスナフキンという人物の本質を知るきっかけとなるだろう。
もちろんそれだけではなく、作中ではさまざまな印象深いエピソードがお馴染みのキャラクターたちと共に語られていく。そんな、たくさんの魅力が詰まった作品が『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』なのだ。


クロットユールの恋を応援しよう
それでは、新たなDLC『恋に落ちたクロットユール』について触れていこう。
舞台となるのは、紅葉の季節を迎えた秋のムーミン谷。春先の出来事を描いた本編の後日譚となり、冬の訪れと共にムーミントロールが再び冬眠してしまう前に、スナフキンとムーミントロールが森の奥深くへとキャンプに出かけるところから本作のストーリーは始まる。


そこには、いつもの仲間たち――リトルミイとスニフ、スノークのおじょうさん、ムーミンパパとムーミンママまでもが合流することになるのだが、スナフキンたちは思いがけず森の中で出会ったクロットユールの恋を応援していくこととなる。
クロットユールは、ムーミンパパの古くからの友人でかつての冒険仲間ロッドユールと、その妻ソースユールの息子で、スニフとは兄弟の関係。父親と同じく頭には帽子代わりの鍋をかぶり、これまた父親と同じくコレクター気質でがらくた集めを好むことで知られている。

そんな彼が思いを寄せるのは、リトルミイの姉であり、スナフキンの異父姉であるミムラねえさん(ミムラ)。彼女が登場するエピソードでは、いつでも誰かに恋をしているような姿が印象的なのだが、本作では逆に思いを寄せられる立場となるということだ。
しかし、そうなるとファンとしては「スクルッタは?」と思われるかもしれないが、もちろん彼女も登場するのでその点はご心配なく。この小さな恋物語がどんなストーリー展開をたどるのか。それはプレイヤー自身の目で追いかけてほしい。

『スナフキン:ムーミン谷のメロディ』は原作のスピンオフというべきものだが、キャラクターの掘り下げではなく、既に固まったキャラクターの新たなエピソードを描くものだという印象を筆者は持っている。
本編もDLCも、開発チームからトーベ・ヤンソン氏とファンに届けられた手紙のようなものであり、その中身は"よく知っている"ものであるべきだろう。私たちが知る『ムーミン』に登場するキャラクターであれば、こう動き、こう喋り、こういうストーリー展開を迎えるだろうと期待したいものだ。
そういう意味で、安心して楽しめる作品であることを保証しよう。

DLCは2024年12月17日より配信開始
『スナフキン:ムーミン谷のメロディ - 恋に落ちたクロットユール』は、PC(Steam)にて2024年12月17日より配信開始(Nintendo Switchは2024年12月18日より配信)。さらに、これまで本作自体が配信されていなかったPC(Microsoft Store), PlayStation 5, Xbox Series X/Sにおいても同日から本編・DLC共に配信開始となる。
DLCは1時間程度のショートストーリーで、本編と同様に簡単なアクションと楽器を使ったパズル要素を備えた物語重視のゲームを楽しめる。
既に本編をプレイ済の方は、もう一度ムーミン谷での新たな物語を。まだ本編をプレイされていない方は、この機会にDLCとセットで楽しんでみてはいかがだろうか。

基本情報 | スナフキン:ムーミン谷のメロディ |
---|---|
開発 | Hyper Games |
販売 | Raw Fury |
配信日 | 2024年3月8日 / 日本語有り |
2024年12月17日(※) / 日本語有り | |
定価 | 2,300円(Steam) |
2,550円(Nintendo Switch) | |
2,310円(PlayStation 5)※ | |
2,350円(Xbox Series X/S)※ | |
2,350円(Microsoft Store)※ |
基本情報 | DLC:恋に落ちたクロットユール |
---|---|
開発 | Hyper Games |
販売 | Raw Fury |
配信日 | 2024年12月17日 / 日本語有り |
2024年12月18日(※) / 日本語有り | |
定価 | 470円(Steam) |
470円(Nintendo Switch)※ | |
440円(PlayStation 5) | |
470円(Xbox Series X/S) | |
470円(Microsoft Store) |
© Snufkin: Melody of Moominvalley. Developed by Hyper Games. Published by Raw Fury AB.
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