2025年2月15日~16日に、東京・浜松町にて開催された「東京ゲームダンジョン7」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。


ケモミミ×香港×サイバーパンク
『アニマロイドガール』は、耳や尻尾が生え、少しずつヒトからケモノの姿へと変化していく1人の少女を見守る、ケモノ化少女育成アドベンチャーゲームだ。日本のゲーム開発スタジオ"パンドリ丼"が手掛ける。
なお、弊誌では本作について「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024」や「BitSummit Drift」にて、過去複数回にわたってブースレポートをお届けしているが、今回最新ビルドを体験できたのでそのフォローアップとなる。


舞台は近未来の香港。プレイヤーは血の繋がりのない少女を引き取ることになったが、彼女は徐々にケモノの姿へと近づいていく「アニマ化」が進行している。保護者として、そして、研究者として少女の成長を見守ることになるが――
少女を理想の姿に育てるか、彼女自身のなりたい姿になることを叶えるか。本作は、プレイヤーの葛藤と選択の先を見つめる物語となっている。

ゲームシステムとしては、ポイント&クリックに加えて、会話などの選択肢によってストーリーが展開していく本作だが、今回の最新ビルドの試遊体験版では全12段階に及ぶ少女のアニマ化の姿を実装。
これまでの体験版では、少女にはネコミミが生えた程度で標準的な人間とそう変わらず、よりケモノ化が進行した際にどこまでビジュアルが変化するのかはわからなかったが、今回ついにその最終段階までを目にすることができた形だ。

公式サイトによれば、アニマ化は1年ほどをかけて進行していくとされていて、ケモノの耳や尻尾が生えた姿は「ハーフアニマ」、全身が毛皮で覆われ顔が完全に獣となった姿を「アニマ」と呼ぶとある。
画像からご覧いただけると思うが、ケモノ化の最終段階に到達したその姿は、全身に体毛が生え、鼻面も尖った状態となり、より"獣"の印象に近づいたものとなっている。あくまで人間がベースなので完全な獣の姿というわけではないが、少女の面影を残した獣人といったところだろうか。

最終段階に到達した彼女と意思疎通が取れるのか気になったため、開発を手掛ける國永氏に伺ったところ、本編中では会話が成立するようにするつもりだが、エンディング後のエピソードではまだわからないとのこと。
また、現在その姿を見ることができるネコ以外にも、ウサギとオオカミのアニマが存在しているので、最終的には3種類✕12段階という豊富なバリエーションを拝めることになるそうだ。
『アニマロイドガール』は、PC(Steam)にて2025年のリリースに向けて鋭意開発中だ。

| 基本情報 | アニマロイドガール |
|---|---|
| 開発 | PANDRI-DON |
| 販売 | PANDRI-DON |
| 配信日 | 2025年 / 日本語有り |
| 定価 | 未定(Steam) |

