激しくぶつかり合って勝利を掴め! 7年ぶりのシリーズ新作となるフルコンタクトレースゲーム『Wreckfest 2』プレイレポート

朝比奈 / Asahina

2025/03/28

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

Wreckfest 2』は、激しくぶつかり合いながらカーレースを繰り広げる、破壊をテーマとした3Dレースゲームだ。フィンランド・ヘルシンキのゲーム開発スタジオ"Bugbear Entertainment"が手掛ける。

設立当初から多数のレースゲームを世に送り出してきたBugbear Entertainmentが手掛け、好評を博した『FlatOut』シリーズの精神的後継作として制作されたのが前作『Wreckfest』だ。2018年に正式リリースを迎えてから7年余り。未だファンの多い同作のシリーズ最新作が、この度ついに早期アクセスでリリースされた形だ。

Steamで20% OFF:Wreckfest 2
大混乱を巻き起こす準備はOK?空前絶後の破壊を楽しめる最高のフルコンタクトレースゲーム『Wreckfest』が帰ってきた!ライバル車両を引き裂きながらぶつかり合いを堪能しよう。強化された物理エンジンをもとに『Wreckfest』と『FlatOut』の製作陣により開発!

現実のモータースポーツ発祥のレースゲーム

前作『Wreckfest』は、『Destruction Derby』と『Street Rod』からインスピレーションを受け、2つの要素を組み合わせることを目標に制作された。Kickstarterでのクラウドファンディング(Next Car Game: A Motorsport With Attitude!)の失敗など紆余曲折はあったものの、約4年におよぶ早期アクセス期間を経て正式リリースを迎え、Steamのユーザーレビューは本稿の執筆時点で"非常に好評(28,735件中87%の好評)"で根強いファンも多い。

同作が目指したものは、車同士が激しくぶつかり合うことをルール上OKとしたモータースポーツの一種「バンガーレース」や「デモリション・ダービー」と、そのイベントに勝利することで車をカスタマイズしたり、アップグレードしたりしていく楽しさを持ち合わせたものだ。

この車両同士の接触OKという前提の下、「バンガーレース」は一般的なレースゲームと同様にコース上で複数のライバルと競い合って1位を目指す。一方で「デモリション・ダービー」は、閉鎖空間のアリーナを使って参加車両同士が激しいボディコンタクトを交わし合い、最後まで走れる状態で残った1台が勝利するというもの。

まるで終末世界が舞台の映画から飛び出てきたようなものだが、現実に開催されている歴史あるモータースポーツとして人気が高く、それをゲームでも楽しみたいという気持ちが人気に繋がっているのだろう。

では、今回シリーズ第2弾となる『Wreckfest 2』ではどのような進化が見られるのだろうか。

現時点で実装されている内容をひと通りプレイしてみた感触としては、コンセプトが前作から継承されていること、グラフィックが現行世代に合わせてリッチになったことは当然として、車両の破壊・ダメージ表現のリアルさが増しているという印象を受けた。ライバルや障害物と接触した車体がヘコみ、パーツやタイヤが吹き飛び、火花を散らせて走り続ける様こそがこのジャンルの醍醐味というものだろう。

また、エンジン音やクラッシュした際のSEなどのリアリティさも、違和感がなさすぎて逆に気にならないほどだが、一種のこだわりとして注目したいポイントとなっている。

早期アクセスとしてまだまだ発展途上

本作は早期アクセスでのリリースとなるため、まだまだ実装されているコンテンツは少ない。選択可能な車両は4台のみでカスタマイズ機能は限られ、カスタムマッチで選択可能なコース・アリーナも4種類まで。オンラインマルチプレイにも対応しているもののその機能も制限がある状態で、まだまだ全貌が見えてこないというのが正直な印象だ。

コンテンツが充実していた前作との比較はどうしてもされてしまうもので、これらは実際にSteamのユーザーレビューでも指摘されているポイントなのだが、そこはやはり早期アクセスであるということを踏まえておきたい。

前作『Wreckfest』は実に4年という早期アクセス期間を経て正式リリースを迎えており、コミュニティからのフィードバックに応える形で着実にアップデートを重ねていくことで、現在の評価に繋がっているという経緯がある。初めから全てが揃っていたわけではないのだ。

当時とは違い、2作目として既にノウハウもあるためか本作の早期アクセス期間は12ヶ月を予定されている(フィードバック状況に依存するためあくまで予定とのことだが)。開発チームと共に本作を作り上げていく感覚で、ぜひ積極的にフィードバックしてみてはいかがだろうか。

『Wreckfest 2』は、PC(Steam)にて2025年3月21日より早期アクセスで配信中。

なお、本稿の執筆時点でSteam版は日本語に対応していないが、今後はコンソール版(PlayStation 5, Xbox Series X/S)のリリースも予定されており、本作をパブリッシングするTHQ Nordic Japanによれば日本語もサポート予定とのことなので、引き続きその動向に注目していきたい。


基本情報 Wreckfest 2
開発 Bugbear Entertainment
販売 THQ Nordic
配信日 2025年3月21日 / 日本語サポート予定
定価 4,389円(Steam
未定(PlayStation 5
未定(Xbox Series X/S

この記事で紹介されているゲーム

Wreckfest 2

早期アクセス

レース

日本語対応
20%¥3,511

Wreckfest

レース

スポーツ

シミュレーション

アクション

インディー

日本語対応
¥3,500

FlatOut

レース

アクション

シミュレーション

80%¥172
発売日2005年7月12日
ジャンル
シミュレーション
アクション
レース

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