協力オンラインプレイ対応の新作ホラーゲーム『MIMESIS』が、2025年6月のSteam Nextフェスに登場した。Indie Freaksコミュニティ運営メンバー4名(sanku, ぺこた, harry, くまっち)で早速プレイしてみたところ、ユニークなゲームシステムと“恐怖の質”に思わず舌を巻いた。
本稿では、デモのプレイフィールと開発チーム"ReLU Games"の斬新な取り組みについて紹介していこう。

チームメンバーの“声”で騙される新機軸のホラー
本作は、3日間で決められた金額を稼ぐこと目標に、1日ずつ廃墟のような建物を探索しながら回収作業をこなしていくサバイバルホラーゲームだ。いわゆる『Lethal Company』に代表されるようなシステムで、最大4人のオンライン協力プレイに対応している。
しかし、本作には大きなひねりが加えられている。それは、敵がプレイヤーの声を真似してくるという仕掛けだ。味方の声を聞いて安心して近づいてみたら…それが実は敵の"ミミック"だということがある。ミミックに襲われてしまうと、その日は行動できなくなってしまうので細心の注意が必要だ。
現時点ではまだAIの挙動に荒削りな部分もあるが、それでもプレイヤーの言動や声のパターンを学習して騙しにくる挙動にはすでに“本物の知性”を感じられる。

また、ミミック以外の敵キャラも個性豊かだ。
- プレイヤーを別のエリアへ運ぶ「おさるさん」
- 触れれば即死の「フクロウ」
- 顔に覆いかぶさって視界を妨害してくる「可愛い小動物」
- 一撃必殺のスラムを繰り出す「マッチョうさぎ」
このように、それぞれの特性を持ったユニークなモンスターが多数登場する。

チームの判断を左右する遊び心のあるアイテム
プレイヤーたちは探索や生存のためにさまざまな道具を活用できる。
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懐中電灯:暗闇を照らし視界確保
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探知機(びっくりチキン):ミミックが近くにいると大音量で知らせてくれる
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クマのバット:敵を一時的にひるませる攻撃用アイテム
これらのツールは、単なる便利グッズにとどまらず、「敵の存在をどう察知し、どう逃げるか」という判断を大きく左右する重要な要素となっているので、チーム間で上手に使っていこう。

Relu Gamesとは?──開発者の取り組みと正式版に向けた追加要素
現時点でマップは1種類(※デモ版)に限られているが、マップには「危険度」「汚染度」「資源の分布」といったリスクとリターンを検討する要素もある。デモ版では、まだ1つのマップしか実装されていなかったが、3時間以上プレイしても飽きずに熱中して楽しむことができた。
開発チーム"ReLU Games"の過去作である『魔法少女☆可愛いラブリー★ずきゅんどきゅんばきゅんぶきゅん☆ルルピン』においても、魔法少女となったおじさんがユーザーの「声」をAI解析し、それに応じた魔法効果を発動させるというユニークなゲームを作っている。
本作も遊ぶプレイヤーやサンプル数が増えるにつれてAIの挙動がより人間らしさを増し、ゲームプレイの奥深さに磨きがかかるのではないだろうか。現在のリリース予定は2025年Q3とされており、製品版でのさらなるコンテンツ追加にも大きな期待が寄せられている。

今回の試遊は、Indie Freaksのコミュニティチームが立ち上げた新企画「Indie Freaksイベント作戦室」の一環として行われた。
今後、注目すべきマルチプレイ対応インディーゲームを定期的に取り上げ、YouTubeでの実況プレイやDiscordでの視聴者参加型イベントなど、コミュニティを巻き込んだ発信を行っていく予定だ。
🎮 試遊動画はこちら → YouTubeリンク
🗨️ イベント告知&参加受付中!→ Indie Freaks Discord
『MIMESIS』は、“AIとプレイヤーの騙し合い”という新しい恐怖体験を提供してくれる注目作である。Steamでのデモが公開終了した後も、Indie Freaksでは引き続きRelu Gamesと『MIMESIS』の動向を追いかけていく予定だ。
正式版のリリースとまたの配信をお楽しみに!
基本情報 | MIMESIS |
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開発 | ReLU Games, Inc. |
販売 | KRAFTON, Inc. |
配信日 | 2025年Q3予定 |
言語 | 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |