封印された真実に立ち向かえ! 韓国のシャーマニズム文化に魅せられたローグライトアクション『Aksun』ブースレポート【BitSummit the 13th】

朝比奈 / Asahina

2025/08/04

2025年7月18日~20日に、京都市勧業館みやこめっせにて開催された「BitSummit the 13th Summer of Yokai」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

BitSummit the 13th
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封印の箱の中の世界で真実を探求しろ

Aksun』は、韓国のシャーマニズム文化にインスパイアされた、ハックアンドスラッシュ要素のあるローグライトアクションゲームだ。韓国・城南市に拠点を置くゲーム開発スタジオ"Wayway Inc.(Wayway Studio)"が手掛ける。

プレイヤーは神の力を借りて戦う戦士となり、堕落したカルトとその預言者の意志を封印するために作られた「封印具(カスケット)」と呼ばれる箱の中で戦いを繰り広げていくこととなる。しかし、それは脱出のためではなく、封印の奥底に秘められた真実にたどり着くためなのだという。

Steam:Aksun
韓国のシャーマン文化に着想を得たローグライトアクション。神の武器を覚醒し、元素の遺物を吸収し、混沌の連鎖反応で記憶と罰の輪廻を断ち切れ。

本作は3Dグラフィックで表現された、見下ろし型視点の2Dアクション。連続する複数のフロアで構成されたステージを攻略していき、一定フロアごとに待ち受けるボスを倒しつつ、最深部を目指して深く潜るように進んでいくことが目的だ。

攻略していくにつれて入手する報酬によってプレイヤーキャラは強化されていくが、敵に倒されてしまうとそれらはリセットされて最初からとなる。現行の体験版にはまだ未実装の要素・コンテンツが多いと感じるが、ジャンルとしてはいわゆるローグライトを目指して開発が進められている。

同ジャンルの代表的なタイトルでは『Hades』が挙げられるが、実際本作においても同タイトルへのリスペクトが感じられるというのが筆者の印象だ。

そういうわけで、ゲームをスタートするとまずは装備の選択。体験版ではそれぞれ固有のスキルセットを持った「双剣」と「(形状的には矛)」の2種類から選択でき、さらに「鬼物」と呼ばれるさまざまな効果を持ったアクセサリを3つ選んで持ち込める。

鬼物は「攻撃に属性付与」「属性のクリティカルヒット率アップ」といったパッシブ効果や、「一定時間ごとにトラップ発動」などの攻撃手段を増加させるような性能を備えている。武器・スキル・鬼物同士のシナジーを意識していくと効果的で、これらの組み合わせがいわばビルドとなるわけだ。

攻略していくステージは、フロア内の敵を全滅させることで次のフロアへと進める方式。各フロアのクリア報酬として出現する4つのランダムなアップグレードから1つを選択することで、スキルの効果を高めたり、新たな攻撃手段を得られたりと、どんどんキャラ性能が強化されていく。

戦いは通常攻撃とクールダウン型の攻撃スキルを織り交ぜていくことになり、回避主体のアクションは軽快で、対峙する敵の数は多いものの、1体1体はさほど強くはないのでテンポよく攻略を進めていける。ただし、油断は禁物。HP回復手段に乏しいので、如何にダメージを受けることなく立ち回っていくかが重要になってくる。

加えて、攻略途中に発見できるショップでは、敵がドロップするお金と引き換えに攻撃力や防御力などのステータスアップや、フロアクリア時と同様のアップグレードを購入できるので、これも上手く利用していきたい。

そうして、被害を最小限に抑えつつ、着実に強化を重ねながらたどり着くのがボス戦。ユニークで強力な攻撃手段と豊富なHPを誇り、一筋縄ではいかないが、出現するのは1体だけなので多数の雑魚を相手取るよりも落ち着いて対処はしやすいこともある。

このルーチンを繰り返すようにしてどんどん攻略を進めていくのだ。

後述するインタビューでも語られているように、本作はローグライトでありつつもハックアンドスラッシュ要素を重視していきたいという方向性で開発が進められているが、まだ調整が必要と感じる部分があり、ランダム性のあるステージ構成や、コンテンツの拡充といったところにも期待したい。

しかし、アクションゲームとしてのキャラクターの操作性や、豊富なスキルについては現時点で既に手触りの良いものに仕上がっており、まだまだ全貌は見えないながら、今後アップデートが重ねられていくことで良作となるポテンシャルを秘めていると感じる。そんな作品だ。

また、韓国のシャーマニズム文化にインスパイアされたというその世界観にも注目。朝鮮半島において古来から伝わる巫俗信仰は、シャーマンにあたる巫堂(ムダン/ムーダン)と呼ばれる霊媒者が神や霊的存在と人との間を取り持つ、宗教的・儀礼的文化として知られている。

「死後の世界」「霊と人の境界」「呪い・供養」「祭儀・神降ろし」といった要素がモチーフとして作品に取り込まれており、例えば作中では攻撃によってゲージを貯めることで「神降ろし」を行い、強力な神の力を発動できるのだが、細部にそうしたエッセンスが感じられるのは興味深い。

私たち日本人にとって新鮮で馴染みのない世界観がどのように描かれ、ストーリーが展開していくのか製品版を楽しみにしておきたい。

本格アクションへの挑戦――開発チームが語る最新作の魅力

今回、BitSummitの出展ブースでは開発チームにインタビューの機会を得られた。

WayWay Studioは、大学時代の友人たちで結成された6人組のクリエイター集団。全員がアートスクール出身で、卒業後は建築事務所などに就職したものの、学生時代から抱いていたゲーム制作への情熱を捨てきれずに、自らゲームスタジオを立ち上げたのだそうだ。

これまでに幅広いジャンルを手掛けてきたが、転機となったのは『ガーディアンテイルズ』で知られるKong Studiosとのコラボレーション。その経験を経て、より本格的なアクションゲームの制作に関心を持つようになり、本作『Aksun』がチームにとって初の本格アクションへの挑戦を掲げた意欲作となっている。

そのコンセプトは、韓国に古くから伝わるシャーマニズムに基づいて構築されており、それを「東洋のダークファンタジー」として再解釈し、西洋のプレイヤーに提示することを目指しているとのこと。

チームの一員であるミン氏は、特に自身が影響を受けた作品として20年来のプレイ経験を持つ『Diablo II』を挙げており、そのダークな世界観を参考にしつつ、韓国シャーマニズムとの融合を図ることで、独自性のあるハックアンドスラッシュを実現しようとしている。

現在制作中の『Aksun』は、他の人気作からの影響を受けつつも独自のアプローチを試みようとしていて、プレイヤーは『Hades』のように1つの武器から冒険をスタートし、ゲームが進行するにつれて『Vampire Survivors』のような多彩な攻撃手段を獲得することで、次第に火力も演出も増していく。

そして、その状態で多数の敵と対峙させることで「大量の敵を爽快に打ち倒す」ハックアンドスラッシュの魅力・手応え・爽快感といったものをプレイヤーに感じてほしいとのことだった。

Aksun』は、PC(Steam)での2026年のリリースを目指して鋭意開発中。

なお、現在Steamでは基本となるゲームシステムとその流れが収められた体験版が配信されているので、プレイしてみて魅力を感じたならば、ぜひフィードバックとウィッシュリストに登録してリリースを待ってみてはいかがだろうか。

なお、体験版は日本語をサポートしているが、おそらく使用フォントの影響と見られる部分的な文字化けと、一部ダイアログが翻訳されていない状態となっている。こちらも製品版での改善に期待だ。


基本情報 Aksun
開発 Wayway Inc
販売 Wayway Inc
配信日 2026年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

Vampire Survivors

RPG

インディー

カジュアル

アクション

日本語対応
¥499

Aksun

RPG

インディー

アクション

日本語対応

Hades

RPG

インディー

アクション

日本語対応
¥2,800