押して運んで、困ったら銃を手にしよう――知恵と反射神経が試される2Dパズルアクション『ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)』ブースレポート【BitSummit the 13th】

朝比奈 / Asahina

2025/08/06

2025年7月18日~20日に、京都市勧業館みやこめっせにて開催された「BitSummit the 13th Summer of Yokai」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

BitSummit the 13th
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これはパズル? それともガンアクション!?

ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)』は、倉庫番風パズルと見下ろし型シューティングを融合した新感覚の2Dパズルアクションゲームだ。韓国を拠点とする個人ゲーム開発者のGuilty Zun氏が手掛ける。

プレイヤーが操作するのは1匹のハムスター。細やかなピクセルアートで描かれたキュートなハムスターが、そのままのほんわかした雰囲気でパズルを解いていくのかと思いきや――その期待はいい意味で裏切られる。本作のコンセプトは「強力な銃を持ったハムスターがパズルを解く」というユニークな切り口の作品なのだ。

Steam:ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)
か弱いハムスターでも、強力な銃さえあればこの世に恐れるものはありません。この「パズル」を頭を使って解きますか、それとも力技で挑みますか?

本作は、画面内に収まる広さのステージを、スタート地点から出発してゴール地点に浮かぶ「スター(星)」にたどり着くことが目的の見下ろし型視点の2Dパズルゲーム。ステージの形はさまざまだが、将棋盤のようなマス目で構成されていて、上下左右に1マスずつ動くことができる。

ゲームシステムとしては『倉庫番』風のパズル要素が主軸となっていて、進路上に置かれた邪魔な「木箱」を押して動かすことで、ゴールまでのルートを確保するというもの。木箱は1つまで動かすことができ、まとめて2個以上は動かせない。また、押すことはできるが、引くことはできないというルールがある。

このルールに加えて、ステージ上に空いた穴に木箱を落として足場にする必要があったり、動かすことができない障害物があったりするため、木箱をどこに、どの順番で動かすかをシンプルに試行錯誤するところに、ゲーム史の黎明期に生まれた『倉庫番』から普遍的に愛される面白さがあるのだろう。

ただ、それでは「プレイヤーキャラクターをハムスターにしただけの倉庫番になってしまうのでは?」という懸念もあろうというものだが、本作のユニークなところは"ハムスターが銃を持っている"ということだ。

木箱を動かしてルートを確保すると書いたが、先述のルールを踏まえた上で、木箱の配置的にどう動かしても詰まってしまうというシーンに遭遇することがある。そんなときにどうするか――銃をぶっ放して木箱を破壊すればいいのだ。

しかし、木箱もただ黙って破壊されるだけではない。木箱の中には敵が潜んでいて、ハムスターが銃を構えて「射撃モード」に入った瞬間に一斉に応戦してくる。つまり、敵がいる木箱が5個あったら同時に5体の敵に取り囲まれることになってしまう。

射撃モードに入ったハムスターはマウスカーソルがターゲットサイトとなり、1マスずつ上下左右にしか動けないという制約から解き放たれて自在に動けるように変化。ローリングによる素早い回避も可能で、アクション的には『Enter the Gungeon』ばりのムーブがこなせるようになる。

だが、応戦してくる敵は手強い。敵が撃ってくる弾速は速い上に、耐久性も高くてこちらの攻撃は数発当てないと倒せない。ところがこちらは1発アウト。ステージ自体が狭く回避できる範囲が少ないところが難易度を上げている印象だ。

しかも闇雲にすべての木箱を壊してしまってもいけない。先述のとおり、ステージによっては木箱を穴に落として足場にするためだ。射撃モードを解除すれば敵は襲ってこなくなるが、数秒間棒立ちで白旗を上げなければならないので、遮蔽物に隠れてやり過ごす必要が出てくる。

パズルの試行錯誤。刺激的なシューティング要素。やりすぎてもいけない(どちらかと言えばこちらが簡単にやられるが)駆け引き感が楽しめる。そんなオールインワンなゲームが本作だ。

Guilty Zun氏が語る、ハムスターと「矛盾」のゲームデザイン

今回、BitSummitの出展ブースでは開発者のGuilty Zun氏にインタビューの機会を得られた。Zun氏はこれまでにPCゲームを1つ、体験版を1つリリースした実績を持つが、同名義としては個人で制作中の本作が最初のタイトルになるとのこと。

本作のコンセプトは、プレイヤーが問題を解決するのではなく、ゲーム内ギミックとしてのハムスターが自ら問題を解決できるようにすること。個人的に『Baba Is You』が気に入っているが、非常に難しかったために「パズルを破壊したい」という衝動から、問題を一掃するようなアイデアが生まれたのだそうだ。

最大のセールスポイントは「矛盾」。小さくてかわいいハムスターが巨大な武器を持っているという点で、かわいい存在が危険なモノを持っているというギャップを感じてほしいとのことだった。

ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)』は、PC(Steam)にて2025年末頃のリリースに向けて鋭意開発中。Steam以外のプラットフォーム展開としてコンソール(Nintendo Switch, PlayStation, Xbox)でのリリースも検討しているが、現時点では具体的な計画はないとのことだ。

なお、現在Steamでは15ステージまでプレイ可能な体験版が配信されているので、プレイしてみて魅力を感じたならば、ウィッシュリストに登録してリリースを待ってみてはいかがだろうか。


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基本情報 ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)
開発 GuiltyZun
販売 PsychoFlux Entertainment
配信日 2025年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

ザ・ジーニアス・ハムスター(The Genius Hamster)

アクション

インディー

日本語対応

Baba Is You

インディー

日本語対応
¥1,520

Enter the Gungeon

アドベンチャー

インディー

アクション

日本語対応
¥1,700
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発売日2016年4月5日
ジャンル
アドベンチャー
アクション
インディー

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Enter the Gungeon

幾多の挑戦者たちが挑んでは命を落とした迷宮、ガンジョン。最深部に眠る究極の秘宝「過去を始末する銃」を手に入れるため、今日もヒーロー達は立ち上がる…自らの過去を塗り替えるために。コミカルでハードな弾幕シューティング系ダンジョン探索ゲーム!

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「ガンジョン」
ガンジョンに出現する部屋は、1つひとつ手作業で綿密にデザインされている。それがランダムで生成され、精巧な迷宮を生み出すのだ。絶えず進化を続ける、弾丸の飛び交う砦―それがガンジョンだ。足を踏み入れた者はもれなく命の危険にさらされ、どんなザコの敵やトラップでも、挑戦者が突破するたびに難易度が上がっていく仕組みになっているぞ。

「ガンデッド教団」
ガンジョンで注意しなければならないのは、トラップや落とし穴だけではない。ガンジョンに散在する銃を崇拝するカルト集団、ガンデッド教団の団員たちは、自らの活動拠点を守るため、あらゆる手段を用いてヒーローたちに挑んでくる。心を落ち着け、狙いを定め、確実にしとめよう。

「ガンジョニア」
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ひとクセもふたクセもある銃たち
個性豊かな銃たちを次々と手に入れながら、行く手を阻む邪魔者をせん滅しよう。発射される弾も、有効な戦い方も、銃によってさまざまだ。ミサイル、レーザー、大砲はもちろん、虹の光線やオモチャのダーツ、サカナやハチまで…!? 大丈夫、どれもちゃんと実戦で役に立つものばかりだ。