本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。
『こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー』は、自分を古墳だと思い込む少年を主人公とした3Dアドベンチャーゲームだ。『わすれなオルガン』や『くちなしアンプル』で知られる、日本のゲーム開発スタジオ"CAVY HOUSE"が手掛ける。
舞台はどこか懐かしさを覚える現代日本。古墳(前方後円墳)を人型にデフォルメしたような姿のこふんくんは、「立派な古墳になるために死体を探し、自分の中に納める」という目的を持つ。かわいらしいビジュアルと物騒なテーマのギャップが、本作のユニークさを際立たせている。
本稿では、そんな一風変わった世界観が魅力的な本作を紹介しよう。


こふんくんと"自分探し"の旅を始めよう
物語の始まりは住宅地の中にある公園。そこで目覚めたこふんくん(CV:鬼頭明里)は、自分の存在理由を知らないまま暮らしていたが、埴輪の少年・ハニワくん(CV:貫井柚佳)との出会いによって、いわば自分探しの冒険に踏み出すことになる。
発掘現場や博物館など、古代の遺物に繋がる場所を巡りながら、物語は広がりを見せていく。これは、死体を探す旅であると同時に、こふんくん自身の正体や存在理由に迫る冒険でもあるのだ。

そんな冒険において、探索の手応えを生み出すのが「Actpt(アクションポイント)」であり、プレイヤーの行動と成長をつなぐ役割を担っている。
アクションポイントはオブジェクトを調べたり遊具で遊んだりすると入手でき、消費することでスキルやヒントを獲得できる。例えば、公園のすべり台では「丸まって転がり高速移動するスキル」を閃けるが、その習得には35ポイントが必要となる。コストはやや重めに感じたので、普段から積極的にインタラクトして蓄えておくことが攻略のカギになりそうだ。

道しるべと寄り道の楽しさ
ストーリーベースで進んでいくことになる本作では、画面上に表示される「やることリスト」によって進行がナビゲートされる。常に目標が明確に示される一方で、道草や寄り道も自由に楽しめる部分があり、コレクション要素としての戦利品を探したり、ストーリーとは無関係な出来事に遭遇したりと、探索の余白が設けられている。
貯めたアクションポイントはスキルやヒントに使えるため、探索の効率を上げるだけでなく、攻略面でも有利に働く。寄り道がそのままキャラクターの成長や進行の助けになる設計が、プレイヤーの探索意欲を後押ししている印象だ。

今回は先行プレイということで物語序盤の博物館までをプレイしてのインプレッションとなるが、本作はコミカルさと不穏さのギャップ、探索と成長が結びついたシステムによって、印象深いプレイ体験をもたらしてくれるものだった。かわいくも奇妙な古墳少年の冒険は、果たして立派な古墳としての完成にたどり着くのか、それとも思いもよらぬ結末を迎えるのか——。
『こふんは生きている ―マホロヴァ・クラブの死体さがし―』は、PC(Steam)にて2025年9月10日より配信中だ。

| 基本情報 | こふんは生きている ーマホロヴァ・クラブの死体さがしー |
|---|---|
| 開発 | CAVYHOUSE |
| 販売 | PLAYISM |
| 配信日 | 2025年9月10日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 1,400円(Steam) |
ライター:朝比奈 編集:LayerQ











