不気味な廃研究所を修復しながら壊滅の謎を追う、ミステリーアドベンチャー『THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator』プレイテスト先行レポ

しわしわ

2025/09/18

Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から、明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、体験版を元に紹介していくコーナー!


解体・建設・清掃など多種多様な“仕事体験”が可能なハンディマン・シミュレーター。2025年9月16日に発表された『THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator』は「修復・リフォーム」をプレイのメインとしつつ、ミステリー要素を加えストーリー主導というかたちをとった新しい作品だ。開発はFantastic Signals、パブリッシングをtinyBuildが務めている。

世界的なシェアード・ワールド創作『SCP Foundation』や、ソビエト時代のロシア人SF作家ストルガツキー兄弟などに影響を受けたという本作。コツコツ作業の没入感だけでなく、不気味さや不可解さにあふれる世界観と謎多きストーリーも大きな特徴となっている。

現在配信中のプレイテストに先行で参加させていただいたので、本稿では筆者が感じた本作の魅力や特徴をお伝えしていこう。

Steam:THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator
君は、謎の事件が起きて放棄された巨大な研究施設を修復する便利屋だ。『The Lift』はソビエトSFとSCP財団から影響を受けた、不気味な一人称シミュレーションゲームだ。やりがいのあるリフォームシステム、衝撃的なストーリー、インタラクティブなワールドが特徴となっている。

好奇心を刺激するパズルと探索

Institute(インスティテュート)」という先進的な研究施設に「キーパー」の控えとして所属する主人公は、主要キーパーとなる日が来るまでコールドスリープされカプセル内で待機することになる。しかし、眠りから覚めてカプセルを出たとき、施設内の様子はあまりにも不気味に様変わりしていた――というのが本作の導入だ。

まるで襲撃を受けたかのように壊滅状態にある研究所だが、それを修復することこそキーパーであるプレイヤーの仕事。いつなにが起きたのかも分からないまま、残された手がかりを辿りながら研究所を修復して回っていく。壊れた電球を取り替え、ネジを回して家具を直し、配線を繋いで電気を通す……さまざまなパズルをこなして少しずつ先へ進むことで、新たな場所や手がかりに出会うといった流れだ。

筆者が本作の魅力と感じたのは、パズルや探索が非常にインタラクティブ性に富んでいて、好奇心や能動性を刺激する点である。大抵のオブジェクトは進行に必要がなくとも触れることができるし、研究所ならではのよく分からないスイッチをとりあえず押してみるのは楽しいし、ドラッグでネジを回す操作は新感覚でクセになる。「触ってみたくなるものを自身で見つけて実際にいじってみる」という原始的な面白さに加え、プレイヤーの目的は“修理”であるため、レスポンスのほとんどがポジティブなものという嬉しさもあった。

どうなるか予想がついていなくても、線を繋ぎ直して電気を通すことでなにかの機能が復活し、それが自身の助けになる。目に映る景色は不気味であったり奇妙であったりするのだが、一歩一歩のプレイ内容は確かに前向きなもの。それを積み重ねていく楽しさに気が付くと、探索にはしだいに警戒ではなく、期待好奇心がともなうようになってくる――デモ版ではそんな感触を得られた。さらに、クラフト要素もあるとのことなので、作業内容の幅にも期待できるだろう。

奇怪な世界と奇妙な物語

先述のとおり舞台は廃研究所であり、ジャンプスケアをはじめとする視覚的・聴覚的な直接の恐怖表現はデモ時点で見受けられなかったものの、曲がり角や暗闇の向こうを思わず警戒したくなる“ホラー風味”な仕上がりである。

一部の場所から記号のようなものが湧き上がるように漂っていたり、ホチキス・ポットなどのオブジェクトがひとりでに震えるような動きをしていたりなど、奇怪としか言いようのない現象がたびたび確認できる。まさに『SCP』めいた不条理の介入を感じられる内容だ。

▲リスペクトを感じる文書。手がかりとしても興味深い

そして何より、本作に登場する“人物”はプレイヤーたる主人公だけではないことも特筆しておきたい。デモ版では「商人」と名乗る男性に出会うことができた。正体不明の彼だが研究所で何が起きたのか知っているようで、現状に反してフラットな態度で気さくに話をしてくれる。蓋をしたように閉じて静かだった雰囲気から一転、ひと息つけるような心地だった。

製品版には複数のキャラクターや関連するクエストが存在するとのことで、ストーリーや人物描写の奥行きにも注目したいところ。作業は単独で黙々と取り組むため、彼らとの対話が空気感にどのような変化をもたらしてくれるか楽しみだ。

▲手元を見るかぎり人間と思われる

目標と達成感を細かく与えてくれる探索・修復の楽しさだけでなく、謎を追うミステリーとしてストーリーにも期待したい本作。筆者個人として、商人との出会いからグッと世界観が広がりわくわくさせてくれた場面が非常に印象的だった。

THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator』は2026年にPCにて正式リリース予定。期間限定の一般向けオープンプレイテストがSteamにて公開されているので、気になった方は参加してみてはいかがだろう。


基本情報 THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator
開発 Fantastic Signals
販売 tinyBuild
配信日 2026年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

ライター:しわしわ 編集:LayerQ

この記事で紹介されているゲーム

THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator

シミュレーション

アドベンチャー

日本語対応
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THE LIFT: Supernatural Handyman Simulator

君は、謎の事件が起きて放棄された巨大な研究施設を修復する便利屋だ。『The Lift』はソビエトSFとSCP財団から影響を受けた、不気味な一人称シミュレーションゲームだ。やりがいのあるリフォームシステム、衝撃的なストーリー、インタラクティブなワールドが特徴となっている。

研究の最高峰とされていた場所が、ある日凄惨な事件により虚空を漂うことになってしまった。腐敗の影響を受け、暗い秘密と共にゆっくりと滅びつつある。

長いコールドスリープから目覚めた君は、研究所を修復して原因を解き明かさなければならない。

『The Lift』はやりがいのあるリフォームシステムと、謎に満ちたストーリーが進むアドベンチャーが融合した没入型の一人称シミュレーションゲームだ。

それぞれの階は、独自の課題がある改修プロジェクトだ。自分のペースで作業を進め、基本的な家具の修理から複雑な電気工学系の作業まであらゆる課題に取り組まなければならない。いろんな道具を使って、必要なものがあればクラフトし、研究所をかつての姿に戻そう。

研究所内を移動する際は、リフトが移動式の拠点となる。複数あるバイオームを探索し、隠しエリアを見つけ、印象的な登場人物たちに会って彼らのクエストをクリアしよう。すべてを変えた事件の背後に潜む、衝撃的な真相を突き止めるのだ。

自動販売機や発電機から衛星アンテナ、知覚を持つコンピューター、リアクターに至るまで、数十種類の複雑な装置をよみがえらせよう。複数の部品を使って作れる回路は、故障電流を特定し、ケーブルを正しく配置する必要がある。さらに電力の供給やトルクを管理して、システムを修理していこう。

主な特徴

・やりがいのある便利屋シミュレーター+没入型の物語主導アドベンチャー

・探索・改修できる巨大な研究施設

・複雑な電気工学系の作業

・不思議だが便利な道具(異常バキューム、ダクトテープ銃など)

・リサイクルを基にしたクラフトシステム

・ソビエトのレトロフューチャーから影響を受けた、インタラクティブなワールド

・魅力のあるクエストやストーリー(フルボイス対応)、印象に残る登場人物たち