終わりなき迷宮を彷徨う、レトロテイストなターン制ダンジョン探索型ローグライクRPG『THYSIASTERY (ジシアステリー)』ブースレポート【TGS2025】

朝比奈 / Asahina

2025/10/13

2025年9月25日~28日に、千葉県・幕張メッセにて開催の「東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。

なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

TOKYO GAME SHOW 2025 - 東京ゲームショウ2025
延べ600万人以上が来場した日本最大級のゲームの祭典!幕張メッセにて9/25-28にて開催!今年のテーマは「遊びきれない、無限の遊び場」。

見えない糸に導かれ、終わりなき迷宮へ

レトロテイストなビジュアルで描かれる『THYSIASTERY (ジシアステリー)』は、広大で謎に満ちた「ラビリンス」を舞台にしたターン制ダンジョン探索型ローグライクRPGだ。フィンランドのインディーゲーム開発スタジオ"DIRGA Games"が手掛ける。

気がつけば、あなたは自らと同じ「ブランド(烙印)」を刻まれた人々とともに、果てしない迷宮の中にいた。助け合い、知識を分け合い、時に頼り合いながら、出口を探して奥へと進む。地下に沈んだ森や水没した都市、忘れられた遺構――歩みを重ねるほどに、この世界の真相が少しずつ姿を見せていく。

Steam:THYSIASTERY (ジシアステリー)
『THYSIASTERY』は、ターン制の本格ダンジョン探索型ローグライクRPG。広大な《ラビリンス》の中、体に《ブランド》を持つ人々を率いて、仲間を増やしていきながら、出口を探す。

アルファビルドで垣間見えた確かな骨格

実は、筆者は約1年前に開発チームから提供されたアルファビルド版をプレイさせていただいていたのだが、その時すでに本作の骨格となるシステムやゲームの流れをしっかり感じ取ることができていた。まずは、その体験をベースに本作のゲームシステムを紹介しよう。

プレイヤーは一人称視点で区画化された3Dダンジョンを一歩ずつ進んでいく。敵との遭遇はシンボルエンカウント方式で、接触によって戦闘が始まる。通路の先にちらりと見える影、光の差す部屋の奥に潜む気配――古典的なダンジョンRPGの緊張感が丁寧に再現されている。

戦闘はターン制のコマンドバトル方式。通常攻撃やスキルの使い分けが勝敗を左右する。スキルを使うたびにTPを消費し、HP/TPの回復手段も限られているため、リソースをどう使い切らずに進むかが大きなポイントになる。キャンプ地や回復の泉を見つけながら、慎重に進む戦略性が楽しい。

アルファビルドでは、戦士とローグの2人パーティから冒険が始まり、途中で囚われた仲間を助けてチームに加えるイベントも登場した。キャラクターにはアクティブスキルとパッシブスキルがあり、特定のスキルを仲間同士で相互に伝授し合う仕組みも用意されている。スキルの習得、組み合わせ次第で戦い方が変わるのが面白いところだ。

階層の最後には強力なボスが待ち受け、攻撃の特徴や弱点を見極めなければ瞬く間に全滅してしまう。致命的なダメージを受けても即死せず、「ノックアウト(KO)状態」として一時的に離脱する仕組みも確認。完全に倒れるまでの“猶予”が、戦闘の緊張感をより深いものにしている。

ローグライクらしく、全滅するとすべてがリセットされる。ただし、ダンジョンの構造や出会う仲間は毎回変化するため、同じ冒険は二度とない。探索、成長、喪失――その繰り返しが本作の核心を形づけているかのようだ。

TGS2025での試遊版――仮実装の日本語版で感じた新たな理解

今回TGS2025で出展された試遊版は、アルファビルドから大きくは変わっていなかったが、日本語翻訳が実装された状態で体験できたことは大きな収穫だった。

オリジナルの英語版では理解しきれなかった内容が明確に読み取れるようになり、スキルの意味やキャラクターの個性もより深く感じ取れるようになった。テキストの助けによって、システムの意図がより伝わりやすくなっている。

ただし、合同ブースを展開するNeon Noroshiのスタッフによると、今回の日本語版は会場限定の仮翻訳とのことで、製品版に向けて変更が加えられる可能性もあるそうだ。

試遊版では、3人パーティ編成でダンジョン内のひとつの階層を探索できた。TPや回復手段の管理、隊列の維持など、限られたリソースをどう使うかという駆け引きが続く。

全体として、アルファ段階の完成度をそのまま感じさせる内容で、システム面の緻密さを改めて実感する試遊だった。日本語化によって理解が深まり、これまで以上に世界観への没入がしやすくなっている。

限られたカラーパレットで描かれる世界は、懐かしさと不穏さが同居する幻想的な空気に包まれている。「ブランド(烙印)」を持つ者たちが引き寄せられ、「ラビリンス」の奥深くへと導かれていく。

目に映る光景は現実か、それとも狂気の果てか――何度も崩れ、立ち上がるたびに、プレイヤーはこの迷宮の真意へと近づいていく。静かな緊張感の中で一手を選ぶ楽しさ、未知を慎重に切り拓く達成感――そうした"試行錯誤するRPG"を好むプレイヤーにこそ、この迷宮は応えてくれるはずだ。

THYSIASTERY (ジシアステリー)』は、PC(Steam)にて2025年のリリースに向けて鋭意開発中だ。


基本情報 THYSIASTERY (ジシアステリー)
開発 DIRGA Games
販売 DIRGA Games
配信日 2025年
言語 日本語有り
価格 未定(Steam

ライター:朝比奈 編集:LayerQ

この記事で紹介されているゲーム

THYSIASTERY (ジシアステリー)

インディー

RPG

日本語対応
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発売日Q2 2025
ジャンル
RPG
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
Steamクラウド
ファミリーシェアリング
データ
Steamランキング
キャプション使用可能
カスタム音量調整
難易度の調整
ステレオサウンド
時間制限付き入力なしでプレイ可能
いつでもセーブ可能
キーボードのみのオプション
色のオプション
ストアページリンク

THYSIASTERY (ジシアステリー)

『THYSIASTERY』はターン制ローグライク3DダンジョンRPG。広大な《ラビリンス》に引きこまれた《烙印》を持つ人々。《ラビリンス》を探索し、仲間と出会い、彼らを率いて出口を探そう。どんな結末が待ち受けてようとも…

『THYSIASTERY』(ジシアステリー)は、レトロ調ビジュアルのターン制ローグライク3DダンジョンRPG。

謎に満ちた広大な《ラビリンス》。体に自分と同じ《烙印》を持つ人々を引き連れて探索をしてゆく。道中で様々な人物と出会い、助け合い、お互いを頼り、知識を分け合い、共に出口を探す。《ラビリンス》の奥は地下森林に水没都市、あらゆる古代の神秘が眠っている。

見えない糸で結ばれているかのように、《烙印》を中心に引き寄せられていく人々。
《ラビリンス》がふたたび渇き、飢える。
この目に映る光景は幻か、それとも……?

本作の特徴

  • 移動や戦闘はすべてターン制。じっくり作戦を練って、敵の弱点を突いて戦闘を有利に進めよう。もちろん、自分たちの弱点が突かれる前に……。

  • 本格的なローグライク要素満載。キャラクターはパーマデスで、一度死ぬと帰ってこない。新たなゲームをスタートするたび、《ラビリンス》の構造も、出会う仲間もランダムで入れ替わるため、毎回違うプレイ体験が楽しめる。

  • 膨大な数のスキル。各キャラはスキルの習得や成長、発見はもちろん、他キャラへの伝授が可能。

  • 多種多様なエリアや、奇妙な建築物やアーティファクトを調べよう。《ラビリンス》の住民には、味方もいるかもしれない。

  • 多くの難易度モディファイアーにより、自在な難易度設定が可能。

  • 色数を絞ったレトロ調ビジュアル。切り替えも可能。