ウエスタンハットをかぶって馬に跨り、牛を追いながら荒野を駆け、ならず者にピストルを向ける……西部劇などでお馴染みの“カウボーイ”に憧れたことのある人も、少なくないのではなかろうか。
そんな小さな夢を叶えてくれるかもしれないゲームが『Cowboy Life Simulator』である。2025年11月26日より早期アクセスが配信されている本作は、その名の通り開拓者としてのカウボーイらしい暮らしを体験できる、一人称視点の牧場系シミュレーションゲームだ。開発は7名からなるポーランドのインディースタジオOdd Qubit、パブリッシングをRockGame S.A.が担当している。
執筆時点ですでに450件以上のレビューと“非常に好評”ステータスを獲得している本作。本稿では、実際にプレイしてみた感触を交え、本作の魅力や特徴を紹介していこう。


踏んだり蹴ったり、ゼロからのスタート
プレイヤーの分身である主人公は、友人の裏切りによってビジネスに失敗した起業家だ。落ち込んでいたさなかに出会ったひとりの男性から農場をもらい受け、知り合いもいない新たな土地で人生をやり直すことになる。
しかし、この農場にはいくつもの問題点があった。近隣の川は干上がって地域一体が水問題に悩まされており、鉱山に住み着いた盗賊が人々の暮らしを脅かしていて、近所の農家同士は不仲らしく、なにより肝心の農場は誰の仕業か主人公が到着する数日前に火をつけられ、すべての建物が焼け落ちている。プレイヤーの最初の仕事は、焼けた家屋を取り壊して農場を更地にすることだった。

そんなどん底からスタートする『Cowboy Life Simulator』だが、プレイフィールとしては非常に気楽で、のんびりしたものとなっている。
本作は一般的なサバイバルクラフトと同様に、空腹や喉の渇き、睡眠時間、怪我などに気を配りながら、伐採や採掘などで素材を集め、できることを少しずつ増やしていく流れだ。食糧の確保が難しくないこともあり、空腹度の管理も決してシビアではない。農業はもちろんのこと、クラフトが完了するまでの待ち時間に採集を兼ねた探索に赴いたり、人々に挨拶をして商店を覗いたり、森に罠を設置して野生動物を狩ったり捕えたりと、かなり気ままに遊ぶことができる。

さらに、町民からクエストを受けて進行していくメインストーリーも存在する。先述した水問題や盗賊についてを追っていく内容になりそうで、そのなかでは銃を用いた戦闘も発生するようだ。筆者は探索に没頭しているため、戦闘クエストがプレイ上必須のものかは分からないが、射撃訓練でのピストルの使用感はシンプルで分かりやすいものとなっていたので、FPSゲーマーでなくともライトに楽しめそうな感触である。森にはときおりイノシシが出て襲ってくるので、ピストルは常に携帯しておくのが望ましい。
そういった行動ごとに、プレイヤーは「農場」「名声」「フロンティア」いずれかの項目に経験値を得ることができ、レベルが上がると対応したクラフトレシピやバフ効果を持つスキルなどが開放されていく。早期アクセスではロックされている機能もいくつかあるが、現状でも農業・建築・探索と多くの要素を十分に楽しむことができるだろう。


畑を耕し家畜を育てる牧場シミュレーションとしてだけでなく、オープンワールドアドベンチャーゲームとしても楽しめる作品だ。
馬とともに広大な大地を探索しよう
前述のとおり、やれることが豊富な本作。ハンマーで部分ごとにインタラクトして建てていく建築や、水やりが楽な農業なども面白いが、数ある要素のなかでも筆者が特別楽しんでいるのは探索だ。

広大なマップのあちこちでさまざまなロケーションが見つけるだけでなく、日当たりの良し悪しや水辺など環境的な条件によって採取できる素材が異なるため、歩いていくだけで次々に新たな収穫を得られるのだ。運が良ければチェストを見つけ、そこから換金可能なジャンクや、序盤ではクラフトできない上位の建築素材を入手できることも。クエストを追っての移動中でもついあちこちに寄り道したくなるという、お手本のようなオープンワールド的な楽しさがある。
とはいえ、本作のマップは広く、徒歩では行って帰ってくるだけでもひと苦労。ファストトラベル機能はあるものの、すべてのロケーションで可能なわけではないことや、所持金を消費することもあり、最序盤から購入可能な馬の優先度が非常に高いと言える。馬には食事などの世話が必要ないので、所持金が貯まり次第すぐに迎えてしまうのがおすすめだ。
馬で荒野を駆ける爽快感はグッと“カウボーイライフ”への没入感を高めてくれるし、遠出できるようになると素材の回収も楽になる。さらに冒険が捗ってしまうというわけだ。


家畜の飼育に本格的に手を出すためには、動物小屋を建てるだけではなく、家畜を購入するための資金と飼料の確保が重要になる。プレイヤーの食事ぶんも含め、まずは農業に精を出すのが良さそうだ。……と、分かっていてもついつい遠出して世界を見て回りたくなってしまうのだが、そろそろ食糧も心許ないので、次回は真面目に農業に取り組む予定である。こうして気ままに、ときに計画を立てながら自分なりに進行していけるゲームは、いつ遊んでも楽しいものだとあらためて実感できた。
まだ早期アクセスということもあり、細かなバグや日本語での文字化け・翻訳の不自然さなどは散見されるものの、プレイや進行には差し障りない範囲のもの。サンドボックス的な牧場面のやりこみ要素を伸ばすのか、はたまたクエストの追加でストーリーや戦闘面にボリュームを出すのか、アップデート次第でどのようにも化けるタイトルだと感じている。のんびりと遊びながら、今後の展開に期待して注目したい。
『Cowboy Life Simulator』は、2025年11月26日よりPC(Steam)にて早期アクセスを配信中。英語や日本語をはじめ17もの言語に対応しており、12月11日まで10%オフのローンチセールを開催中だ。

| 基本情報 | Cowboy Life Simulator |
|---|---|
| 開発 | Odd Qubit |
| 販売 | RockGame S.A. |
| 配信日 | 2025年11月26日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 2,100円(Steam) |
ライター:しわしわ 編集:LayerQ















