『CASSETTE BOY / カセットボーイ』は、“見ていないものは存在しない”世界を冒険する見下ろし型のドット調2DグラフィックパズルアクションRPGだ。PC(Steam)向けに2026年1月15日にリリースし、インディーデベロッパー Wonderland Kazakiri inc. が開発を手がけ、パブリッシングは Pocketpair Publishing が担当している。なお、Nintendo Switch 1/2、PlayStation 4/5、Xbox One/Series X|SはForever Entertainmentより発売予定。
本作は、2024年の BitSummitアワード大賞 を受賞したほか、ビジュアルデザイン部門へのノミネート、東京ゲームショウ2024「Selected Indie 80」への選出など、リリース前から国内外で高い注目を集めてきた。
一見するとドット調2Dグラフィックで描かれているが、その内部には立体的に構築された世界が広がっており、視点操作を軸とした独創的なゲーム体験が特徴となっている。プレイヤーは主人公となり、不思議な世界を探索しながら数々の仕掛けを解き明かし、物語を進めていくことになる。
なお、Indie Freaksでは、以前にもこちらの記事で本作を取り上げているが、今回はゲーム内容を中心により詳しくお伝えしていこう。

視点操作が鍵を握る、独自ルールのパズルアクション
『CASSETTE BOY / カセットボーイ』は、見下ろし型視点のパズルアクションRPGで、昔懐かしいゲームボーイを思わせる色合いのドット調2Dグラフィックが特徴の作品だ。フロアごとにパズルや敵が配置されており、進んでいくと貴重なアイテムや物語を進行するのに重要なアイテムなどを発見できる。
プレイヤーが操作できる主なアクションは、移動・選択・近接攻撃・遠距離攻撃・回避。探索の途中ではモンスターやボスとの戦闘が発生するため、これらの操作を組み合わせながら、手ごたえのあるアクションを楽しめる構成となっている。
また、主人公にはHPがあり、敵の攻撃が当たると徐々にゲージが減っていく。全てのハートを失ってしまうことでゲームオーバーとなり、直前のセーブデータからやり直すことになる。
本作の最も重要な要素が、開発陣が「シュレディンガーシステム」と呼ぶ独自のゲームデザインだ。このシステムでは、「プレイヤーが見ていないものは存在しない」というルールが採用されており、画面上で視認できないオブジェクトは、文字どおり世界から消失する。
マップを回転させたり、視点を切り替えたりすることで、障害物を消したり、逆に隠されていた足場や通路を出現させたりしながら先へ進んでいく。視点操作そのものがパズルの解法となるため、単なるカメラワークではなく、世界の構造を理解する思考力が求められる。

ゲームデザインだけでなくビジュアル面の評価も高い。ドット絵と立体構造を融合させた表現は、懐かしさと新しさを同時に感じさせる独特の雰囲気を生み出している。
メインストーリー以外にも、ミニゲームやランダム生成ダンジョンといった寄り道要素が用意されており、探索好きのプレイヤーにとっては遊びごたえのある構成となっている点も見逃せない。

『CASSETTE BOY / カセットボーイ』は、視点操作を単なる演出にとどめず、ゲームの根幹に据えることで、ユニークなパズルアクション体験を提示する意欲作だ。量子力学的な発想に基づいたシステムと、パズル・アクション・探索をバランス良く融合させた設計からは、インディーゲームならではの挑戦精神が強く感じられる。
その独創性と完成度の高さから、リリース後も語られる一本となりそうだ。新鮮な発想のゲーム体験を求めるプレイヤーにとって、本作は注目すべきタイトルのひとつと言えるだろう。
| 基本情報 | CASSETTE BOY / カセットボーイ |
|---|---|
| 開発 | Wonderland Kazakiri inc. |
| 販売 | Pocketpair Publishing |
| 配信日 | 2026年1月15日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 1,480 円(Steam) |
| 1,480 円(Nintendo Switch 1/2) | |
| 1,540 円(PlayStation 4/5) | |
| 1,540 円(Xbox One, Series X/S) |
ライター:セン星人 編集:LayerQ



