Indie Gemは、リリースを控える期待の作品群から、明日を煌めく原石のようなタイトルを発掘し、体験版を元に紹介していくコーナー!
『Mirealle』は、ジオラマのようにかわいらしい島々を旅する、ステージ制のパズルアドベンチャーだ。絵本のような世界で物語に浸りながらのんびりとパズルに取り組める。インディースタジオqovagamesが開発およびパブリッシングを務める本作は、2026年2月13日よりPC(Steam)にて体験版の配信が開始された。
本稿では、実際に体験版をプレイしてみた感触をもとに、本作の魅力や特徴についてお伝えしていこう。


マップを回転させながらゆっくり向き合うパズル
主人公の少女・アイラは、忠犬のザフィールとともに小さな島で暮らしていた。ところがある日“災い”が起きて、ザフィールが体調を崩したようにぐったりとしてしまう。アイラはザフィールを救う手立てを探すため、この小さな島を出て、旅に出ることを決意した。触れるとワープする不思議なオブジェを介して空に浮かぶ島々を巡り、行く手を阻むパズルを解きながら進んでいく。
本作の操作は非常にシンプルで、マップ上を左クリックするとその地点にアイラが移動し、ギミックやアイテムには右クリックでインタラクトする。さらに、画面端の矢印にカーソルを合わせるとマップが水平に180度回転するのだが、これが本作最大の特徴。

視点がぐるりと回転することで、正面からは見えなかった建物裏のレバーが見えたり、繋がっていないように見えた道が続いていたことに気付けたりする。正面・裏とふたつのアングルを行き来するのみで、「ゆっくり回してちょうどいいところで止める」などはできないため、プレイヤーの観察力が問われるだろう。
アイラの位置と関係なく俯瞰でマップ全体を見渡せるので、まず地形やギミックの位置関係などを把握して、そこからどういった手順で進むべきかじっくりと考えることができるのが、本作の面白いところ。そうして立体的なマップの構造や仕掛けの影響を手探りで学びながら、少しずつパズルを解いて、ワープポイントに辿り着けばステージクリアとなる。

パズルの難易度については個人差があるので難しいところだが、筆者個人は非常に遊びやすく調整されていると感じた。道なりに歩き順番にインタラクトしてギミックの内容を学ぶステージから始まり、少しずつ難易度が上がっていく。盲点を突くような仕掛けもあるものの、ある程度考えれば分かるように設計されていて、解法に辿り着いたときの気持ちよさをじゅうぶんに感じられた。
ただ、ブロックを運んでいるとアイラが地形に引っかかってしまったり、足場を切り替えるレバーに直接インタラクトすると地形変化に巻き込まれて詰んでしまったりと、操作面には少々難があるところも。後者は立ち位置を調整することで回避可能だが、一度詰むとステージを最初からやり直すしかないため、のんびりした姿勢でプレイするのがおすすめだ。急かされることなくリラックスして取り組める点は間違いなく本作の魅力なので、製品版では操作性やリトライ性の改善を期待したい。
おとぎ話のような世界とストーリー

手作りのジオラマのようなマップやアイラの動きなど、グラフィックのかわいらしさも本作の大きな魅力だろう。ぎゅっと建物が詰め込まれたこじんまりした島を、トコトコと歩いていくアイラ。ぼうっと眺めているだけでも癒やされる画面だ。
また、ステージの進捗にあわせてアイラの心情にも触れるモノローグが断片的に流れたり、その場所で起きた過去の出来事を垣間見たりと、パズルとシナリオが違和感なく並行する点も魅力的だ。回想では不穏な出来事を窺わせるシーンもあり、現在ザフィールを苦しめる“災い”との関連など、気になる点が多くある。そういったファンタジックな世界観もあり、終始飛び出す仕掛け絵本に触れているような感覚だった。

アイラはこれから何を知るのか、無事にゼフィールを救うことができるのか。ストーリー面でも非常に製品版が楽しみな一作だ。『Mirealle』は2026年正式リリース予定で、配信プラットフォームはPCを予定している。パズルが好きなユーザーはもちろん、本作のおとぎ話のような雰囲気に惹かれた方は、ぜひ体験版に触れてみてほしい。
| 基本情報 | Mirealle |
|---|---|
| 開発 | qovagames |
| 販売 | qovagames |
| 配信日 | 2026年 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:しわしわ 編集:LayerQ
