2026年3月20日~21日に、東京都・高円寺の未来をつくる杉並サイエンスラボ IMAGINUSにて開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2026(以下、TIGS2026)」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。


姉と弟で彗星を待つ夜
『星降る夜』は、二人の主人公の周りで起こる事件を調査・推理する2Dドット絵本格ミステリーアドベンチャーゲームだ。開発はHamstachioが手掛ける。
物語の主人公は、東雲 夕樹(しののめ ゆうき)と、東雲 星(しののめ あかり)の姉弟。二人の住む自然があふれる平和な街で次々と事件が起きる。その事件を解決し、街に存在する闇の正体を解明するのが本作の目的だ。


今回は、プロローグを遊んだ。主人公の二人がいるのは、星見の崖。姉から水色のカーディガンを受け取った弟・夕樹は、姉のぬくもりを感じながら夜の国立公園を探索する。目的は、9年に一度流れるという彗星を見に行くことだ。
途中、木にハマっている小さな動物を助け出そうとしたり、木で生い茂った小道を進んだりと探索していると、見晴らしのいい高台にたどり着いた。星はたくさん見えるが、彗星は見える気配がない。姉がくしゃみをするのを見て、弟は慌ててカーディガンを返す。

やがて、二人は彗星を諦め、一緒に家に帰ることにした。そこで、姉は弟にフルーツプリンの箱を差し出す。弟にプレゼントをするためにおこづかいを貯めていたという。なんて、優しいお姉さんなんだ! 二人は手を繋ぎ、9年後に二人でまた彗星を待つと約束する。お互いに信頼はしているけれど、それを素直に表現するのは照れる、というような10代前後の姉弟関係が二人のやりとりから伝わってきた。
その帰り道、弟は一足先に横断歩道を渡り終えた。姉が渡ってこないので、もう一度横断歩道を渡って姉のもとへ戻ろうとしたその瞬間、車が弟に突っ込んだ。泣きくずれる姉のアップで、モノローグは終わった。
プロローグでは、カーディガンを貸したり、プレゼントを用意したりといった何気ないやりとりから、姉と弟の信頼関係が読み取れた。製品版では、この二人がどんな謎を解いていくのか、非常に楽しみだ。

緊張感のある探索と本格ミステリー
試遊後、本作を手掛けたHamstachio氏にお話を伺った。Hamstachio氏は、普段ゲームとは無関係の仕事をしながら、脚本、演出、プログラミングを手掛ける。
本作は、インディーゲームでそれほどメジャージャンルではない本格ミステリーなので、好きなミステリーについて聞いてみたところ、麻耶雄嵩作品が好きなのだそうだ。これまで、さまざまなジャンルのゲームを遊んできており、特にソウルライクの高難易度ゲームが好きだという。
本作の大きな特徴は、探索と推理の2つのパートがあるところだ。高難易度ゲームにある一歩間違えると死んでしまう要素を盛り込むため、その2つのパートを用意したそうだ。実際に、試遊版とは別に真っ暗なフィールドを歩くシーンを見せてもらった。間違えた道を進むとゲームオーバーの緊張感は、推理パートとの相性もよさそうだ。
全体の構成は全5章で、各章で発生する殺人事件を解決し、最終章ですべての話がつながる形。すでに完成している第1章のタイトルは、「おもてなし館の殺人」。筆者を含めミステリーファンが聞くと、館で何が起こるんだろうとワクワクするようなタイトルとなっている。
『星降る夜』の発売時期は未定。1章のプレイ時間は約4時間、全体で15時間~20時間を想定している。一歩間違えると死んでしまうスリル満点の探索とミステリー小説好きの開発者による本格ミステリーが気になる方は、今すぐウィッシュリストに登録しておこう。

| 基本情報 | 星降る夜 |
|---|---|
| 開発 | Hamstachio |
| 販売 | Hamstachio |
| 配信日 | 未定 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:ばんじーよこすか 編集:LayerQ

