2026年5月3日に、東京・浜松町にて開催の「東京ゲームダンジョン12」の出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。

王子の“代役”として物語を導く。新たな王子の選択とは?
『王子さまと妖精 The Perfect Prince 』は、美しいアートで描かれる世界を舞台にした絵童話アドベンチャーゲームだ。開発・販売はROCOCO GAMESが手掛けている。
本作は、物語の本来の“主役”である王子が、なぜかいなくなってしまった絵童話世界。プレイヤーは新たな王子となり、妖精のサポートを受けながら、おかしくなってしまった物語を元に戻すことを目指す。

妖精のサポートが王子の運命を左右するゲームシステム
今回の試遊でまず目に留まったのが、その圧倒的なアートワークだ。水彩風のタッチで表現されたグラフィックは、まるで美しく繊細な絵本の中に入り込んだかのような没入感をもたらしてくれる。背景の隅々に至るまで鮮やかに描き込まれており、街の住人に話しかけたり、フィールドを探索したりするだけでも、本作の持つ独自の世界観を十分に堪能することができた。
試遊では物語の導入からボス戦に至るまでの約10分間を体験したが、一貫してその美しさに感動し続けることとなった。
また、本作の特徴の一つでもある「妖精として周囲の環境に干渉するシステム」も印象的だ。王子は基本的に自律して動くが、選択肢を迫られた際にアドバイスを与えたり、物語の進行に合わせてヒントを提示したりといった妖精の「お膳立て」が重要となる。
試遊後、開発者の方から「心揺さぶるストーリーに注目してほしい」という言葉をいただいた。王子が一人で突き進むのではなく、王子と妖精の二人で作り上げるストーリー。今回の試遊を通じ、その一端を確かに感じることができた。
課題となっていたバトルシステムの改善
道中では行く手を塞ぐ「犬」とのバトルが始まる。そこでは以前に採用されていた「じゃんけん」ベースのルールから、より深みのある新たなシステムを体験することができた。
旧システムは、ルールが明快であるという最大のメリットを持つ半面、構造的な課題を抱えていた。じゃんけんという性質上、どうしても「勝ちの手札」を選ぶことだけに意識が向きやすく、敵との「会話」を楽しむ余裕が損なわれていたからだ。東京ゲームショウ以降、開発チームはこの点を再考し、現在の形へと辿り着いた。

現在のバトルコンセプトは、「言葉の応酬」だ。単に勝つための選択を繰り返すのではなく、より自由に言葉を選び、バトルを通じた会話感を演出する設計へと刷新されている。敵と対話し、物語を紡ぎながら戦うという独創的な体験。それこそが、本作のバトルの醍醐味となっている。
実際の試遊でも、なかなかやり応えのあるシステムだと感じた。相手の攻撃のタイミングや自分側のクールタイム、そして、フィニッシュを叩き込むタイミングなど、思考すべき要素は多い。一度のミスが劇的な戦況の変化を招く緊張感も味わうことできた。
また、戦況は画面背景の浸食具合によって視覚化されている。有利に進めれば王子の物語が、不利になれば敵の筋書きが画面を支配していくという、リアルタイムな演出にも絵本が用いられているため、世界観を壊さずバトルを楽しむことができている。
今回の試遊では、チュートリアル中に目的地を見失ってしまう場面や、操作性にわずかな不便さを感じる瞬間があった。しかし、こうした点も今後配信されるデモ版などを通じてフィードバックを重ねることで、より洗練された作品へと磨き上げられていくはずだ。
本作の最新情報やイベント参加などは、ROCOCO GAMESの公式Xアカウントで確認することができる。今後の展開が気になる方は、公式Xのフォロー、ウィッシュリスト登録をした上で最新情報を待とう。
| 基本情報 | 王子さまと妖精 - The Perfect Prince - |
|---|---|
| 開発 | ROCOCO GAMES |
| 販売 | ROCOCO GAMES |
| 配信日 | 未定 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:セン星人 編集:LayerQ

