Indie Freaksはパブリッシャー Two Cakes Studioと協働し、本作の日本向けマーケティングの一部をサポートしています。
今回は最大4人で広大な森を探索するオープンワールド型の協力ホラーゲーム『森林脱出:終電』を紹介する。2026年7月10日よりSteamにて早期アクセスを開始され、開発はFrag Lab, LLC、販売はTwo Cakes Studio、Frag Lab, LLC、Gamersky Gamesが手掛ける。
プレイヤーは列車を拠点に、石炭や物資を集めながら各地の謎を解き、執拗に襲いかかる怪物をかいくぐって森からの脱出を目指す。リリースに先駆け、Indie Freaksイベント作戦室のsanku、ぺこた、Harry、くまっちの4名でプレイした体験をもとに、本作の探索や協力を軸にした緊張感に満ちたゲームシステムを紹介していこう。


列車を走らせ、仲間と挑む狂気の森からの脱出
本作の舞台は、奇妙な怪物や謎めいた建造物が点在する広大な森。プレイヤーは列車を拠点に各地を巡り、森の奥に待つ最終地点へ進むため、マップ内に隠された6つの鍵を集めていく。
列車を動かすには、各地で採掘できる石炭が必要になる。線路を進んで新たなエリアへ到着したら、列車を降りて周囲を探索し、パズルやアスレチックを突破する。採掘に使用するつるはしは、ゲーム開始時から所持している基本装備だ。列車を動かすための石炭や投擲用の石を採掘できるほか、接近してきた怪物を直接攻撃する武器としても使用できる。

石炭とは別に採掘できる石は、怪物への投石だけでなく、離れた位置にある仕掛けを作動させる際にも利用する。つるはしと石というシンプルな道具が、資源収集や戦闘、謎解きのそれぞれに結びついている。
ちなみに、今回4人で探索した範囲では石炭不足に悩まされることはなかった。本作では列車から長距離離れると死亡してしまうため、列車で探索地点の近くまで移動し、停車後に周囲を徒歩で調べるのが基本となる。列車を前進させて行動範囲を広げ、周辺の探索を終えたら再び乗り込むという流れが、広大な森を巡るゲーム全体のリズムを作っていた。

不死身のピエロが徘徊する、最初の試練
最初に挑んだ本格的なステージは、不死身のピエロたちが徘徊するエリアを探索し、脱出に必要な4桁の暗証番号を探し出すというものだった。目的は、ステージ内に隠された数字を見つけるだけとシンプルだが、ピエロはプレイヤーを発見すると素早く距離を詰め、その場を離れても執拗に追跡してくる。
つるはしや投石で攻撃すれば一時的に気絶させられるものの、完全に倒すことはできない。数秒が経過すると再び立ち上がり、何事もなかったかのように周囲の徘徊を始める。

序盤では、4人がそれぞれ別の場所を調べながら数字を探していた。しかし、暗号の鍵が集まるにつれてピエロの数が増え、ひとりで落ち着いて謎を解くことが難しくなっていく。
そこで、誰かがピエロを引きつけ、その間に別のメンバーが数字を探すといった役割分担が自然に生まれた。倒れた仲間を蘇生する者、周囲を警戒する者、暗証番号の手掛かりを確認する者と、明確に担当を決めていなくても、状況に応じて必要な行動を選ぶようになっていく。
単純な数字探しであっても、敵を完全に排除できないことで、探索中の緊張感が途切れない。謎解きに集中したいプレイヤーと、それを支えるプレイヤーが必要になる設計によって、最初のステージから本作の協力プレイの面白さを実感できた。このように、自分ひとりに恐怖が集中しないため、ホラーゲームを苦手とするプレイヤーでも仲間と一緒であれば遊びやすい。

ステージを突破して列車へ戻れば、安全に次の場所まで移動できるわけではない。線路上にも怪物や障害が現れ、移動中の列車へ攻撃を仕掛けてくる。プレイヤーは車内や屋根から周囲を警戒し、襲撃を撃退しながら列車を前へ進めなければならない。
「探索を終えたから一息つける」という区切りがなく、次の目的地に到着するまで緊張感が続く。一方で、仲間全員が列車に集まり、次に向かう場所を相談する時間は、探索で分散していたチームが再びまとまる瞬間でもあった。

目的地へ向かうだけでは終わらない、広大な森の探索
列車で移動できる場所は、6つの鍵が隠された主要ステージだけではない。
マップの各地には、アスレチックや小規模な謎解き、消費アイテムを獲得できる寄り道が用意されている。地図上には表示されていない隠しロケーションも存在し、遠くに見える建造物や不自然な地形を調べることで、思いがけない場所へたどり着くこともあった。

今回確認できた範囲だけでも、バックルームを思わせる異空間、巨大な迷路、罠が連続する高層アスレチック、朽ちたメリーゴーランド、巨大な目玉が点在する湖など、ロケーションの種類は幅広い。
それぞれの場所は外観が異なるだけでなく、求められる行動も変化する。狭い空間で怪物を避けながら手掛かりを探すステージもあれば、足場を正確に渡るアクションが中心になる場所もあり、同じ遊びを繰り返している感覚は薄かった。
プレイヤーは目的地へ直行することもできるが、寄り道をすれば探索を助ける消費アイテムや、通貨として使用できるアイテムを獲得できる。何かありそうな場所へ近づき、危険を承知で列車を降りるかどうかを相談する時間も、オープンワールド型の探索ゲームとしての面白さにつながっていた。

集めた通貨で、次の探索に備える
マップ上にはチェックポイントを兼ねたショップが点在している。探索中に獲得した通貨や換金用のアイテムを持ち込むことで、冒険を助ける便利なアイテムと交換できる。
怪物との戦闘で簡単に命を落とす本作では、アイテムをどこで使用するかも重要になる。危険なステージへ挑む前に準備を整えるのか、それとも今後のために温存するのか。森の中で手に入る資源が限られているからこそ、仲間同士で相談しながら使い道を決める必要がある。
メインステージの攻略だけを進めるのではなく、寄り道で資源を集め、ショップで準備を整えてから次の場所へ向かう。列車を中心とした移動と探索の間に、装備や物資を整える時間が挟まることで、長い脱出にリズムが生まれている。

森に残された痕跡から、過去の脱出者たちを追う
また、探索中には、ゲームの背景を語るナレーションがシームレスに挿入される。列車で脱出を試みた別の一団が怪物に襲われ、力尽きた痕跡を目にする場面もあった。プレイヤーが今利用している列車や施設も、最初から自分たちのために用意されたものではなく、過去にこの森を訪れた者たちが残したものなのかもしれない。
物語は長いムービーで説明されるのではなく、移動中のナレーションや周囲の光景から少しずつ明らかになっていく。探索を止めずに情報が提示されるため、ゲームのテンポを崩さず、プレイヤー自身が森の背景を考察できる構成になっていた。
なぜこの森には怪物が存在するのか。列車で逃げようとした者たちは何者だったのか。そして6つの鍵の先には何が待っているのか。謎解きだけでなく、世界そのものに残された謎も、先へ進むための動機になっている。


約2時間では、森の半分にも届かない
今回の配信ではネタバレを避けるため、ゲーム本編の途中までをプレイした。それでも約2時間のプレイを通して、マップ全体の半分にも到達できなかった。主要なステージを順番に攻略するだけでなく、寄り道となるサイドクエスト、隠しロケーション、アイテム収集まで含めると、探索できる範囲は広い。
遠くに見える建物を調べたり、地図に記載されていない道へ踏み込んだりすれば、プレイ時間はさらに伸びていく。全員で効率的に目的地を目指す遊び方もできるが、仲間と相談しながら気になる場所へ寄り道するほうが、探索要素を深く楽しめるだろう。
次の場所にはどのような仕掛けや秘密が待っているのかという期待が、列車を進めるたびに生まれていた。

仲間と挑むからこそ、狂気の森を進み続けられる
『森林脱出:終電』は、列車を拠点として広大な森を巡り、探索、資源収集、謎解き、戦闘を繰り返す協力型ホラーゲームだ。
移動に必要な石炭を集め、気になる場所で列車を降り、怪物と闘いながら仕掛けを突破する。倒れた仲間を蘇生し、全員で列車へ戻ったら、次の目的地へ向けて再び走り出す。この一連の流れが途切れることなくつながり、ひとつの長い脱出劇を作り上げている。
多彩なロケーションやパズルも魅力だが、実際に4人でプレイして強く感じたのは、仲間の存在がゲーム体験そのものを変えることだった。あらかじめ役割が決められているわけではないからこそ、その場の状況とプレイヤー同士の会話から自然なチームワークが生まれる。
ひとりでは足を踏み入れることをためらう場所でも、仲間がいれば前へ進める。失敗しても誰かが助けてくれるという安心感が、狂気に満ちた森を探索する勇気へと変わっていく。
協力型の探索ゲームが好きな人はもちろん、ホラーゲームに興味はあるものの、ひとりで遊ぶことには不安を感じている方にも注目してほしい。『森林脱出:終電』は、仲の良い友人や家族と声を掛け合いながら、未知の森へ挑む時間を楽しめる作品だ。
| 基本情報 | 森林脱出:終電 (Forest Escape: Last Train) |
|---|---|
| 開発 | Frag Lab, LLC |
| 販売 | Two Cakes Studio, Frag Lab, LLC |
| 早期アクセス日 | 2026年7月10日 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:くまっち 編集:LayerQ
