2026年10月3日~4日に、大阪府・コングレスクエア グラングリーン大阪にて「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026(以下、OIGS2026)」が開催された。試遊した出展タイトルから、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップして紹介しよう。
なお、基本的には今後リリース予定の開発中のタイトルや、ローンチから間もないタイトル、早期アクセス中のタイトルを対象としている。
https://funky802.com/osaka-indiegames-summit/
本稿でご紹介するのは、ダークな2Dローグライト・アクションゲーム『HellPunk: Purgatorium』だ。ハイスピードな爽快バトルとレトロなグロテスクさを特徴とする本作は、開発・パブリッシングともに韓国のインディースタジオUrban Oasisが手がけている。
本稿では、会場で公開された試遊版の内容とともに、開発者に実施したインタビューの内容をお伝えしよう。

スタイリッシュ&グロテスクな戦闘を乗りこなせ!
本作は、スチームパンク風の地獄にそびえる塔をひたすら登っていく、ステージ制のローグライトアクションだ。主人公はなぜここにいるのか、この塔は何なのか――その真実は、塔の頂上に辿り着けば分かるのだという。謎を確かめるため、手にした武器でひたすらに敵を切り伏せ進んでいく。
特に印象的だったのは、スピーディで爽快な戦闘である。操作のレスポンスがよく、主人公の動きも非常に機敏で、アクション性の高いハイテンポな展開をストレスなく楽しむことができた。スキル使用時の派手なエフェクトや、飛び散るモンスターの血飛沫が、視覚的な爽快さだけでなく確かな手応えも感じさせてくれる。
限られたタイミングで敵にトドメを刺す「処刑」システムも必見だ。スタイリッシュな演出を楽しめるだけでなく、主人公の強化要素である「ギア」を獲得できることもある。高みを目指してハイテンポな戦闘を乗りこなしていくことで、より加速度的に強くなっていける――報酬の明確さが操作のやりがいを高め、どんどんプレイに惹き込まれていく感覚だ。
ギアは処刑時以外にステージクリア時にも1つ獲得でき、効果内容や形は毎回ランダムに抽選される。入手したギアは「ギアグリッド」と呼ばれる専用のインベントリに配置することで効果を得ることができる。
ギアには七つの大罪をモチーフとしたテーマが与えられていて、憤怒では火を扱ったり、嫉妬は周囲に敵が多いほど強化されたりなど、テーマごとの特徴を持っている。くわえて、ギアそのものに特殊なタグが付与されており、こちらはグリッドの角への配置や特定のギアとの隣接など、配置状況に応じてギア性能が強化される仕組みだ。
拾いたいギアは現在グリッド上に配置できる形なのか、最大限効果を引き出すにはどう並べるべきなのか。空間パズル型の整理要素が加わることで、ギア自体の内容やシナジーを考えるだけに留まらない、独自のビルド構築の楽しさが生まれていると感じた。
また、個人的に特別魅力を感じたのは、本作のレトロなグラフィックスやモンスターデザインである。
不気味で、ある種冒涜的ともいえるグロテスクなデザインが多々見受けられ、かつての古き良きタイトル群を彷彿とさせる世界観がそこにはあった。真・女神転生シリーズや奇ゲーと名高いローグライクアクション『BAROQUE』のようなデザインが刺さる方は必見ではないだろうか。
スクリーンショットでピンとくる方や、スピーディなバトル体験が好きな方には、ぜひチェックしてほしい作品だ。
スピーディかつ戦略的な体験を目指して――開発者インタビュー
会場では、本作にてディレクター・企画を務めるSangwoo Ji氏にお話を伺うことができた。
Ji氏自身、ローグライトゲームを好んで遊んでいたものの、キャラクターの移動速度が遅めのタイトルが多いと感じていたそう。最初から最後までスピーディに遊べるローグライトゲームを作りたいという思いが、制作のきっかけになったとのことだ。
しかし、キャラクターに合わせてカメラの移動も速くなりすぎてしまうと、目や頭が痛くなるとの声もあったとか。その点の調整には、非常に苦労されたのだという。
本作のコアとなるシステムは、やはりギアに関する部分だとも聞かせてくれた。ただ強化アイテムを取得するだけでなく、グリッドでの整理や配置要素を組み合わせることで、より戦略的な体験が得られるシステムを目指したとのこと。
実際に、配置状況によって効果が上がるなどの仕組みによって、整理自体が報酬のあるミニゲーム的要素となっていた印象だ。配置できなければ効果が得られない、という単なる“強化の取得制限”ではなく、悩ましさを楽しめるやりがいに繋がっていた感触がある。
もちろん、プレイ中にグリッドを拡張していけることに加え、ギアの大きさを圧縮したり、合成して強化したりといった要素もある。そういった先々の展開もふまえると、配置できなかったギアも無駄になりにくく、長期的なビルド構想を立てながらギアを選択していくことになるだろう。正式リリースが非常に楽しみになる点だ。
また、魅力的だったグロテスクなデザインについても、お話を伺ってみた。やはりレトロなデザインは意識されているそうで、以前の出展ではレトロな雰囲気を出すため、CRTモニタを持ち込んで展示されたこともあったそう。モンスター、特にボスキャラクターのデザインには非常に力を入れたとのことなので、プレイする際は要注目だ。
ゴア表現については、アクションゲーム『DOOM Eternal』から特に影響を受けており、同作の残酷な近接フィニッシュムーブ「グローリーキル」から着想を得て本作の処刑システムが開発されたのだとか。あの爽快感に覚えがある方は、ぜひ本作もチェックしてみてほしい。
しかし、これらの“ゴア表現”によって、パブリッシングを断られてしまうこともあったという。Ji氏にとって大事な作品である本作を諦められず、現在は開発の傍ら、自身でセルフパブリッシングを務めているとのことだ。
今後はギアや武器の開発・実装を進めつつ、物語のバックグラウンドが伝わるようなアイテムを各所に配置するなどして、2027年3月にリリース予定だそう。気になる方は、ぜひウィッシュリストに登録してみてほしい。
| 基本情報 | HellPunk: Purgatorium |
|---|---|
| 開発 | Urban Oasis |
| 販売 | Urban Oasis |
| 配信日 | 2027年3月予定 |
| 言語 | 日本語有り |
| 価格 | 未定(Steam) |
ライター:しわしわ 編集:レイリー