2024年3月2日~3日にかけて、東京・吉祥寺にて開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024(以下、TIGS2024)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
先行して弊誌でも紹介したとおり、第2回目となる今回はメイン会場として「武蔵野公会堂」と「吉祥寺東急REIホテル」の2会場での開催。出展総数は133タイトルにのぼり、さまざまな作品が取りそろえられていた形だ。
死神少女となって魂を収穫しよう
『DeathAntique(デスアンティーク)』は、人間の魂を刈り取る役目を負った死神少女が奮闘する魂収穫アドベンチャーゲームだ。『テラセネ』や『まつろパレット』などで知られる、日本のインディーゲーム開発スタジオ"SleepingMuseum"が手掛ける。
筆者が把握しているかぎりでは、今回のTIGS2024で唯一のモバイル端末向けの出展タイトルで、Googleが主催する「Indie Games Festival 2022」ファイナリストにも選出された注目の作品となっている。
今回会場ブースでは、本編の第一章にあたる部分を体験することができた。
本作のゲームシステムは、地上にある墓地を左右に移動しながら、そこに彷徨う魂を拾い集めていくというもの。本来は「鎌」を使って魂を刈り取るのが死神の役目だが、人間との賭けトランプに負けて鎌を取られてしまった主人公は、地道に手作業で魂を集めなければならない。
最初はトラブルなく簡単に回収できるが、やがて邪魔な怪異がうろつくようになるため、見つからないよう墓石の陰に隠れてやり過ごす必要がある。そうして隙を見て収集を続けるわけだが、怪異が魂を持っていることもある。そんなときは背後から近寄って脅かして奪い取ることも可能だ。
魂を一定数集めると目標達成となり、彼女が住処とする冥界と地上の狭間に戻ることとなる。そこでは通りすがりの他の死神が訪れることがあり、彼らとトランプゲームをすることで、使い魔のもふもふした犬のような生き物がパワーアップ。
さまざまな能力を選択式で入手することで、より魂を回収しやすくなっていくのだ。
今回は会場ブースに置かれたスマートフォンを使って試遊デモを体験させてもらったが、序盤ということもあってか難易度は高くなく手軽に遊べる印象。
物語が進めばより歯ごたえが増してきそうな印象もあったので、そんなときにパワーアップしたもふもふ犬の能力が活きてくるのだろう。
ちなみに、本作において言葉を発するのは(少なくとも試遊デモでは)主人公だけなのだが、彼女の小気味よいセリフやコミカルな動きが何ともかわいく心惹かれた。過去作ともどこか共通する雰囲気も感じられ、同スタジオの新作としてその完成が楽しみなタイトルだ。
製品版では全部で4つの章にボス戦を加え、クリア後にはより高難易度のやり込み要素なども想定されているという『DeathAntique』は、現在鋭意開発中だ。
基本情報 | DeathAntique |
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開発 | SleepingMuseum |
販売 | SleepingMuseum |
配信日 | 未定 / 日本語有り |
定価 | 未定(Google Play)※オープンベータ公開中 |