2024年3月2日~3日にかけて、東京・吉祥寺にて開催された「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024(以下、TIGS2024)」の出展作品より、筆者が注目する魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。
先行して弊誌でも紹介したとおり、第2回目となる今回はメイン会場として「武蔵野公会堂」と「吉祥寺東急REIホテル」の2会場での開催。出展総数は133タイトルにのぼり、さまざまな作品が取りそろえられていた形だ。
ブーメランワープアクションで果ての世界を旅しよう
『果てのマキナ』は、文明崩壊後の世界を舞台に記憶を失った少女と幼馴染が紡ぐ、ピクセルアートで描かれた2Dアクションゲームだ。日本の個人ゲーム開発者のおづみかん氏が手掛ける。
筆者の記憶が確かならば、2018年頃から開発が続けられている本作。room6が運営するインディーゲームレーベル「ヨカゼ」の参加作品であり、最近では2024年3月1日にSteamストアページも公開されたことで、より期待が高まっている方もいらっしゃるのではないだろうか。筆者もその1人だ。
本作は、投げた先にワープできる移動と攻撃を兼ねたブーメラン状の剣を手に、マップを探索していくメトロイドヴァニア作品。目覚めると記憶を失っていた少女マキナは、幼馴染のカミキと共に忘れてしまった思い出を探していく。その記憶の先にあるものとは何なのか――現在明かされているストーリーはこのような感じだ。
終末世界が大好物な筆者としてはその世界観やストーリーが大いに気になるところではあるが、今回会場ブースの試遊デモでは、主軸となるゲームシステムを体験することができた。
さまざまな活用法があるブーメラン
先述のとおり、今作では「ブーメラン状の剣を投げることでその地点までワープする」ことができる。ブーメランといっても手元に戻ってくるわけではなくて、コントローラーのスティックで狙った方向へ投げると一定距離まで届き、その位置に無条件に留まる。そこにワープアクションボタンを押すことで瞬間移動するわけだ。
普通にはたどり着けない高所や狭い通路の先への移動手段になるが、瞬時に敵へ接近して斬りつけるような攻撃手段や、敵の攻撃をすり抜ける回避手段ともなりえる。このように1つのアクションで複数の役割を兼ねているところが面白い。
ただ、短い試遊時間では操作に慣れるところまでに至れなかったというのが正直なところ。1つ1つのアクションに集中すればなんの問題もないが、組み合わせようとすると途端にテクニカルになる印象があった。
もちろん、それはプレイヤーごとの得意不得意やプレイスタイルにもよるところだろう。ちなみに、筆者はある程度時間をかけて操作感などを掴んでから進んでいくタイプなので、製品版がリリースされた暁には、じっくりと操作に慣れつつ進めていきたいところ。
『果てのマキナ』は2025年のリリースが予定されており、現在鋭意開発中だ。
基本情報 | 果てのマキナ |
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開発 | ozumikan(おづみかん) |
販売 | room6, yokaze |
配信日 | 2025年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |