2024年3月2日~3日に、東京・吉祥寺で「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT 2024(以下、TIGS2024)」が開催された。
TIGSは2023年に初めて開催され、インディーゲームの新たなイベントとして注目を集めている。2回目となるTIGS2024では「武蔵公会堂」と「吉祥寺東急REIホテル」をメイン会場に、133のゲームタイトルが出展された。
本稿では、筆者が本イベントで試遊して気になったタイトル『Venture to the Vile』をご紹介しよう。
怪物の力を取り込みながら、行方不明の親友を探そう
『Venture to the Vile』は、謎の存在「ヴァイル」に侵された街で行方不明の親友を探すダークファンタジーアクションアドベンチャーゲーム。開発は、多数のAAAタイトルの開発実績もあるメンバーが集結したStudio Cut to Bits。本作が一作目のタイトルとなる。
プレイヤーは鹿の仮面を着けた男で、レオイニーブルックスという街に住んでいる。本作の目的は、「ヴァイル」の発信源を解き明かし、行方が分からなくなった親友を見つけ出すことである。
本作は、メトロイドヴァニアと言われる横スクロール型のアクションアドベンチャーゲームであるが、ゲーム画面の奥に見えている場所も探索できる。一見道が閉ざされた場所も、奥に進めるかもしれないのだ。さまざまなギミックを解き明かしながら、旅を続けよう。
また、主人公は、怪物を倒すたびに新たな能力を取り込みパワーアップしていく。難易度が高めの本作では、戦いを通じて力を得ながら、より強力な怪物に立ち向かっていくことが求められる。
作り込まれたダークファンタジーの世界
ゲームシステムだけではなく、グラフィックにも注目だ。本作の舞台である街レオイニーブルックスは、ビクトリア朝のイギリスがモチーフとなっており、ゲーム全体のダークファンタジーの雰囲気を演出。さらに、昼と夜でマップが変化するのも特徴的だ。中には、街の外観だけではなく、出てくる住人が変化するエリアもあるので、探索のしがいがありそうだ。
主人公を含め、登場するキャラクターはみな動物の仮面をかぶった人間だ。ゲームを進めていくと、街の住人が仮面をかぶっている理由が明らかになるとのこと。
また、本作に登場するキャラクターのアナザーストーリーを収めたコミック本も制作されている。こちらも要チェックだ。
発売は2024年を予定しており、プレイ時間はメインストーリーだけで約10時間、サブクエストで約5時間とボリュームたっぷりの本作。
Steamにてデモ版が公開されているが、残念ながら今のところ日本語には未対応とのこと。ダークファンタジーの世界観が好きな方、横スクロール型のアクションアドベンチャーゲームが好きな方はぜひチェックしてほしい。
基本情報 | Venture to the Vile |
---|---|
開発 | Studio Cut to Bits |
販売 | Aniplex Inc. |
配信日 | 2024年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |