空気の薄い僻地で黙々と作業をこなしながら秘密を探る一人称ホラーアドベンチャーゲーム『THRESHOLD』ブースレポート【TGS2024】

ばんじーよこすか

2024/10/17

2024年9月26日~29日(一般公開日は28~29日)にかけて、千葉・幕張メッセにて開催された「TOKYO GAME SHOW 2024 - 東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」の出展作品より、魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。

TOKYO GAME SHOW 2024 - 東京ゲームショウ2024
ゲームで世界に先駆けろ。――世界最大級のゲーム展示会、9月26日~29日の4日間、幕張メッセにて開催

空気の薄い国境検問所で単純作業をこなそう

THRESHOLD』は、国境検問所の社員として空気の薄い山頂で単純作業をしながら、この仕事に隠された秘密を探る一人称視点ホラーアドベンチャーゲームだ。開発はJulien Eveillé氏が手掛ける。

今回TGS2024でプレイさせていただいた試遊版では、はじめに国家を1つ選んだ。この選択は難易度に関わるもので、言語設定には影響しないとのこと。本稿では、筆者が日本を選択して試遊したプレイレポートをお届けする。

Steam:THRESHOLD
山頂の寂れた駅で、列車は軋みながら貴重な貨物を乗せて未知の地へと向かう。さあ、君のシフトが始まる。黙々と仕事を続け、謎を解き明かし、空気の薄いこの地で必死に生き延びろ。

舞台は、2021年の日本。あなたは日本政府と契約書を締結し、日本国家のための仕事をはじめることになった。「最初の監視に行くぞ」と声をかけられ向かった先は、山頂の人里離れた駅。列車が次々に通り過ぎていく。そこは国境検問所なのだという。

主人公の目の前に現れたのは、紫監視を担当しているというMo紫事務官。主人公は、Niという人物の後任なのだそうだ。ここは空気が薄いため、なるべく声を出さずに筆談で会話をするんだと言いながら、Mo紫事務官は、全ての発言をノートに書いてみせてコミュニケーションを取る。なにやら不穏な空気だ…。

▲日の丸と"I♡TOKYO"とデザインされたTシャツ
▲主人公のワクワクしている気持ちが伝わってくる

Mo紫事務官から、具体的な仕事内容を説明してもらう。はじめに指導された仕事は「汽笛を吹くこと」で、Mo紫事務官から象牙でできた汽笛を渡される。この汽笛を鳴らすと、列車に加速を命じることができる。

この国境検問所では、ひっきりなしに列車が通っている。列車には国が定めた目標速度があり、通常はこの目標速度以上の速度で列車は走っているが、たまに減速する列車があるのだという。列車が減速をすると、けたたましいサイレンの音が鳴り響くので、この汽笛を鳴らして列車に加速を命じる。これが、あなたに任された1つ目の仕事だ。

▲Mo紫事務官から説明を受ける

汽笛を鳴らし続けていると、酸素不足で視界が悪くなってくる。そんなときは、酸素缶を活用しよう。この酸素缶をゲットするためには、上記とは別の「機械からチケットを取り出す」仕事で獲得したチケットを使って、酸素供給所にある機械で酸素缶をゲットするのだ。

他にも、流れる川にあるフィルターにこびりついた「白い物質をバケツに集めて捨てる」仕事も教えられる。いずれも、とにかく単純な作業だ。

▲酸素缶を供給してくれる機械。なにやら血だらけだが…
▲空気の薄い職場の命綱である酸素缶

とにかく単純すぎる仕事内容も不気味だが、国境検問所の雰囲気も明らかに普通ではない。いたるところに血だまりがあり、Mo紫事務官の話す、もといノートに書く言葉は、意味のわからないことも多い。

また、職場の一角には謎の首都議場という部屋がある。そこは、まるで異次元の世界のようだ。部屋の一番奥には、キラキラした縦長の物体が浮かんでおり、周囲の壁は360度テレビの砂嵐画面のよう。ここでは無限に空気を吸うことができ、主人公に伝えることがあれば開くのだという。一体この職場は何なんだ。謎だらけだ!

▲酸素が不足してくると視界が狭まってくる
▲異次元の世界にあるような首都議場

筆者が今回試遊できたのはここまでだ。国境検問所の単純すぎる監視の仕事をすることになった主人公。血だらけの現場、いい人なのかそうでない人なのかも判然としない同僚、そして、ゲームの序盤の国家の選択…。これらは、この物語にどんな影響を及ぼすのだろうか。

『THRESHOLD』の発売日は未定とのこと。不気味な雰囲気が気になった方、なにが起こるかわからない恐怖を体験したい方は、ぜひウィッシュリストに登録を。

Steam:THRESHOLD
山頂の寂れた駅で、列車は軋みながら貴重な貨物を乗せて未知の地へと向かう。さあ、君のシフトが始まる。黙々と仕事を続け、謎を解き明かし、空気の薄いこの地で必死に生き延びろ。
基本情報 THRESHOLD
開発 Julien Eveillé
販売 CRITICAL REFLEX
配信日 未定 / 日本語あり
定価 未定(Steam

この記事で紹介されているゲーム

THRESHOLD

アドベンチャー

インディー

日本語対応
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発売日2024年11月20日
ジャンル
アドベンチャー
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
Steamクラウド
部分的コントローラサポート
ストアページリンク

THRESHOLD

山頂の寂れた駅で、列車は軋みながら貴重な貨物を乗せて未知の地へと向かう。さあ、君のシフトが始まる。黙々と仕事を続け、謎を解き明かし、空気の薄いこの地で必死に生き延びろ。


息を吸え…


山頂の朽ち果てた駅を列車が延々と通り抜けて行く。ここは国境検問所。君の仕事はいたって単純なものだ。ホイッスルを鳴らし、列車を時間通りに運行させるだけでいい。だが、山頂の空気は薄い。



話すな、走るな、列車を見るな。ただ仕事をまっとうするんだ。もうすぐすべてが終わる。

ひと呼吸も無駄にはできない


国境検問所では呼吸をするものままならず、すぐに息が切れる。行動するたびに墓場へと一歩近づき、ホイッスルを吹くたびに死の宣告を受けていく。君を救えるのは報酬として支給される酸素ボンベだけ。生き延びたいのなら真面目に働くことだ。

整備


シフト中にはやるべき仕事が山積みだ。報告書を届け、浄水フィルターを洗浄し、廃材を集める。ああ、異臭がしても気にすることはない…

モーとの出会い


モーは国境検問所で働く同僚であり、友人だ。彼はシフトが終わっても喜んで君を助け、どんな質問にも答えてくれるだろう。「あのこと」以外の質問ならね。モーは君に嘘をつかない。嘘をつかせるようなことは聞かないことだ。

君の選択が物語を変える


君の選択は重要だ。何を選ぶか?どの国の出身か?それがどう影響するのか?すべての選択が物語の分岐点になり得る物語を楽しもう。何も選ばない…それもまた人生だ。

息を吐け…