『Return of the Obra Dinn』などを手掛けたLucas Pope氏の新作『Moida Mansion』の日本語マニュアルが公開

朝比奈 / Asahina

2024/11/05

2024年11月5日、個人ゲーム開発者のLucas Pope氏は、11月1日にitch.ioにてローンチを迎えたばかりの新作『Moida Mansion』の日本語マニュアルを公開したことを、自身のXアカウントにてアナウンスした。

Lucas Pope氏は、非常に独創的なインディータイトルを手掛けることで知られるアメリカのゲーム開発者。その代表作として挙げられる『Papers, Please』や『Return of the Obra Dinn』など、タイトル名だけでもご存知の方は大勢いらっしゃるだろう。

Moida Mansion by dukope
The Adventure Club’s #1 rule: STAY OUT OF MOIDA MANSION

『Moida Mansion』とは?

Moida Mansion』は、itch.ioのストアページ上でそのままプレイ可能なHTML5製の無料ブラウザゲーム。

ある日、The Adventure Club(T.A.C.)のマスコットのカメが、立入禁止の約束を交わした謎の館「Moida Mansion」に迷い込んでしまう。愛すべきカメを見捨てられず、ルールを破って救出に向かった仲間は誰1人として戻って来ない。あなたは単身で館へと向かい、手遅れになる前に彼らを救い出すのだ!

ゲーム画面は、任天堂のゲーム&ウオッチに代表されるようなレトロな外観の携帯型液晶ゲーム機(ただし、本作は縦型)を模していて、画面もモノクロ。プレイヤーは主人公を操作して、挑む度にその構造やパズルが変化する館の中を探索していく。

行方知れずとなった仲間は館のどこかに閉じ込められているので、部屋を移動しながら気になる場所を「調べる」ボタンで調査。時間経過でじっくり調べることができるので、気になる場所を隅々まで調べたいところだが、そうもいかない。

調べていると物音を聞きつけたモンスターが迫ってきてしまう。そんな時は手を止めて、そっと別の部屋へと移動すれば逃れることができるはず。

その繰り返しで館内を探索しつつ、閉ざされた扉を開けるためのカギを手に入れたり、ダイヤルロックを解除するための番号を見つけたりしながら、仲間の姿を探していくことになる。

実はマニュアルが本体?

そんな本作だが、実はこちらがメインなのかもしれないのはマニュアルの方。80~90年代頃のゲームソフトには、事務的な説明だけではない遊び心を感じるヒントが書かれたマニュアルが付属していたものだ。

本作にはそれを再現しているかのようなマニュアルが付属(ストアページから閲覧する形)していて、実際にLucas氏も「This ended up a good excuse to make a very 80's instruction manual.80年代のマニュアルを制作する良い口実になったよ。)」と語っていて、まるでこちらが目的でゲームを制作したかのようだ。

そんなマニュアルが、今回日本語訳されたことは我々日本人にとって嬉しいもの。ゲーム自体は手軽にプレイできるものなので、ぜひこの機会に触れてみてはいかがだろうか。


基本情報 Moida Mansion
開発 dukope(Lucas Pope)
販売 dukope(Lucas Pope)
配信日 2024年11月1日 / 日本語マニュアル有り
定価 無料(itch.io

この記事で紹介されているゲーム

Return of the Obra Dinn

アドベンチャー

インディー

日本語対応
¥2,300

Papers, Please

アドベンチャー

インディー

日本語対応
¥1,200
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発売日2018年10月19日
ジャンル
アドベンチャー
インディー

カテゴリ
シングルプレイヤー
Steam実績
フルコントローラサポート
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ファミリーシェアリング
テレビでRemote Play
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Return of the Obra Dinn

「オブラ・ディン号」 情報、求む 1803年、航海中に消息を絶つ

「オブラ・ディン号」
情報、求む
1803年、航海中に消息を絶つ
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竣工年・場所:1796年、ロンドン ~ 800トン、喫水18ft
船長:R. ウィッテレル ~ 船員数:51名
最終航海の目的地:東方 ~ 喜望峰に予定どおり到着せず
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同船に関する証言および質問は
イギリス東インド会社まで

ある保険調査官の体験をモノトーンで描くアドベンチャーゲーム


時は1802年。200トン以上の交易品を積んだ商船「オブラ・ディン号」が、ロンドンから東方に向けて出港した。その6か月後、同船は予定されていた喜望峰への到達を果たさず、消息不明扱いとなった。

そして今日、1807年10月14日早朝のこと。オブラ・ディン号は突然、ファルマス港に姿を現す。帆は損傷し、船員の姿も見えない。これを受け、東インド会社ロンドン本社所属の保険調査官が、ただちにファルマス港に派遣された。同船内を直接調べ、損害査定書を作成するために――。

「Return of the Obra Dinn」は、探索と論理的推理で展開する、一人称視点の謎解きミステリーアドベンチャーゲームである。