2025年2月15日~16日にかけて、東京・浜松町にて「東京ゲームダンジョン7」が開催された。今回は2日目の16日に展示された作品の中から、魅力的なタイトルをピックアップしてご紹介しよう。


倒したモンスターをおいしく料理してダンジョンを進む
『Abyss Ring』は、倒したモンスターを料理して空腹を満たしながらランダム生成されるダンジョンを進むローグライトアクションゲームだ。開発はNorthern Studio LLCが手掛ける。
今回の「東京ゲームダンジョン7」では試遊をしたい人が並んでいるブースが数多く見られたが、本作にも常に行列ができており、注目度の高さがうかがえた。
本作の舞台は、ランダム生成されるダンジョン「アビス」。剣や弓、魔法などを駆使しながらモンスターを倒してダンジョンの奥へと進む。冒険を長く続けるためのコツは、ズバリ料理だ。道中で倒したモンスターを調理して食べてレベルアップしながら、危険な罠がいっぱいの神秘的なアビスを進み、最深層の100階を目指すのが本作の目的である。


今回試遊させていただいたデモ版では、街で装備を整える場面からプレイすることができた。プレイヤーは料理をするために必要なバターや小麦粉、チーズ、キャベツなどの調味料や食材を持ち込める。初期装備として剣と弓矢、さらに回復薬を持ってダンジョンに向かう。
ダンジョンの1階にはチュートリアルが用意されていた。コントロ-ラー、もしくはキーボード・マウスを使った操作方法が壁画に描かれているので、それをひとつずつ確認しながら進んでいく。


前に進んでいると、敵ゴーレムが登場するので盾と剣を駆使して戦っていく。画面中央に表示される4つの△印によって剣を振る方向を指定できる。敵との間合いを計りながら、剣で突いたり左から上へ斬り上げたりして敵を倒そう。
画面左下の赤い液体がHP、右下の青い液体がMP、画面左上の数字が空腹度を示している。お腹が空いたらパンを食べよう。「腹が減っては戦はできぬ」とはこのことだ。


ダンジョン内には、侵入者を驚かせる罠が数多く仕掛けられている。本作の特徴的な点として、「注意深く探索をしていたら、そこに罠があるとわかる」ようになっている。この点について開発のノース氏に伺ったところ、ご自身がゲームをプレイしているときに、いわゆる初見殺しと呼ばれる通常のプレイではわからない罠に翻弄され、大変な経験をしたことに基づいているとのこと。
今回、実際に筆者が遭遇した罠をご紹介しよう。下のゲーム画面中央に小さいボタンが見えるだろうか。これは落とし穴で、気づかずに踏むと下に落ちてしまう。だが、右側の壁にあるボタンを押すとこの罠が解除される仕組みになっている。
筆者自身も「ここには罠はないかな? 大丈夫かな?」と画面に見入ってダンジョンの探索を楽しんだ。また、ダンジョン内には宝箱や料理のレシピが置かれている。レシピを集めれば多彩な料理を作ることが可能となる。



ダンジョンを進んでいくと、キャンプファイアと呼ばれる休息エリアにたどり着く。ここでは、料理を作ったり睡眠を取ったりすることができる。さあ、お待ちかねのクッキングタイム! 作った料理を食べると、貯めた経験値をもとにレベルアップできる。
プレイヤーが倒したモンスターを料理し、それを食べてレベルアップするシステムについてもノース氏に伺ってみた。アドベンチャーゲームで、キャラクターがHPやスタミナの回復のためにご飯を食べるシーンがたびたび見られるが、そのご飯がおにぎりなどのシンプルな食べ物である場合が多いと感じたのだそう。せっかくモンスターを倒す冒険に出ているのだから、料理自体を楽しんでみてもいいのでは、という思いから本作のモンスター料理へとアイデアを展開していったのだそうだ。

また、ダンジョン外の街にあるShopでは、さまざまな調味料を購入することもできる。作りたい料理に合わせて調味料を準備し、必要な食材(モンスター)を探しにダンジョンへ向かうという遊び方もできそうだ。


そんな探索とモンスター料理が楽しめる本作『Abyss Ring』は、2025年6月頃の発売を予定しており、プレイ時間は約40時間を想定しているそうだ。今回の「東京ゲームダンジョン7」でも多くの注目を集めた本作が気になった方は、今すぐウィッシュリストに登録しよう。
基本情報 | Abyss Ring |
---|---|
開発 | Northern Studio LLC |
販売 | Northern Studio LLC |
配信日 | 2025年 / 日本語有り |
定価 | 未定(Steam) |