本稿は、パブリッシャー GRAVITY GAME ARISEの最新タイトルをご紹介するタイアップ記事です。
『Twilight Monk』は、見下ろし型のマップと横スクロールが融合した探索型2.5DアクションRPGだ。アメリカ・カリフォルニア州のブティック・アートハウスであり、ゲーム開発スタジオでもある"Aquatic Moon"が手掛ける。
同名の原作小説から派生したゲーム作品で、プレイヤーは黄昏の僧侶(Twilight Monk)と呼ばれるデーモンハンターの末裔であるラジエル・テンザが主人公。闇に覆われた世界スペリアを舞台に、封印されし太古の破壊者ワールドイーターの復活を目論む、かつての同門である裏切者ノックスの野望を止めるため冒険に旅立つこととなる。
本稿では、その世界観の魅力をお伝えすると共に、ゲームの内容についてご紹介しよう。


2つの見え方で描かれる冒険の舞台
本作のゲームシステムは、ストーリー上の目的に沿ってワールドマップを行き来しながら、さまざまなキャラクターと出会い、各地に点在する大小のステージやダンジョンを探索・攻略していくというもの。
ワールドマップや町は見下ろし型、ダンジョンは横スクロールのアクションとなっており、『Hollow Knight』に代表されるような冒険の舞台すべてがシームレスに繋がったダンジョン探索型とはまた違ったスタイルとなっている。

本作は『リンクの冒険』と『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』にインスパイアされているそうで、そう聞くと確かに両タイトルのエッセンスが組み合わされたように思える。
ワールドマップは俯瞰的な視点で世界の広さが感じられ、個別に分かれたダンジョンでは場所ごとのロケーションの違いが楽しめる。この手のジャンルでは1つの広大なダンジョンを探索するというのも醍醐味ではあるが、これは本作ならではのメリハリが効いているように感じるところだ。

ワールドマップは町やダンジョンとの間を繋ぐハブとしての役割だが、明確な目的地以外にも隠しダンジョンなども存在するので探索の楽しみもある。また、フィールドにはモンスター(※)がうろついており、接触するとシンボルエンカウント方式でバトルステージへと突入する仕組みとなっている。
バトルステージはダンジョンと同様に横スクロール画面で、小規模な閉鎖空間にモンスターが複数体配置されている形。戦っても逃げてもよいが、マップ上をただ移動するだけには留まらない緊張感を味わえる要素となっているのは新鮮な感覚だ。
※フィールド上のモンスターの足は速く、感知されると高確率でエンカウントしてしまうが、比較的序盤のアイテムショップで「ハンターの護符」というアクセサリを購入して装備すれば動きが鈍る。もし、エンカウントを避けたければ助けを借りるのもいいだろう。

一方でダンジョン探索については、内部をくまなく探索することでキーアイテムを発見したり、特殊なアクション(能力)を習得したり、強力なボス戦に挑んだりすることでストーリー上の目的を達成していくこととなる。
先述のとおり、本作のダンジョンは個別に分かれた形となっているため、例えばあるダンジョンで習得したアクションによって、以前に赴いた別のダンジョンの探索範囲が広がることもある。「あの時のダンジョンがこれで進めるようになるかもしれない」という期待に胸躍る感覚は、こうした作品ならではの楽しみだろう。


冒険と共に成長していく手堅いアクション
主人公ラジエルのアクションは、近~中距離型の物理攻撃を主体としたオーソドックスなもので、ゲージ消費型のスキル(爆弾やダガーなどの飛び道具)や、探索中に習得するダブルジャンプやダッシュなどを織り交ぜたもの。普段からアクションゲームをプレイしていれば直感的に操作できるような形だ。
特徴的なのは使用している装備で、主人公は鎖に繋がった巨大な石柱「幻影の柱」を背に抱えており、メインの武器であると同時に、例えば高台に登るための一時的な足場や、スイッチを押すための重しとしても利用できるというのが面白い。
水平方向にしか攻撃ができないクセはあるものの、冒険を進めていくと手に入る護符(アクセサリ)を装備することで、より遠くまで攻撃できるようになるなど挙動も変化していく。序盤はできることが少ないが、少し長い目で成長に期待しよう。

そんなアクションを駆使する本作の難易度は、昨今の高難易度アクションのタイトルが多い中にあって、そこまで難しすぎることのないマイルドな印象だが、任意での回復手段が存在しないため油断は禁物。
アイテムショップで使い切りの「ポーション」を購入しておくことで、力尽きた時に体力を自動的に回復させてその場でリトライはできるが、少々値段が張るので常用はしにくく、持っていない状態で倒れれば直前のセーブまで進捗が巻き戻されてしまうというのはなかなかに硬派。

探索中にスピリット(体力)を増やせる「かけら」を入手できたり、モンスターを倒すことで経験値を得て「幻影の柱」がレベルアップし、与えられるダメージが増えたりすることで、成長を実感しながら攻略できるのはRPGの良いところだ。
だが、油断することなく、ぜひ各所に設けられた「霊脈の祭壇」でのこまめなセーブを心がけながら冒険を楽しんでほしい。

ゲームで広がる『Twilight Monk』の世界
本稿の冒頭でも触れたように、本作『Twilight Monk』はもともとAquatic Moonが手掛けてきたオリジナルのファンタジー小説だ。
同スタジオは、『World of Warcraft』『League of Legends』『Diablo 3』といった著名なタイトルにキャラクターデザイナーやコンセプトアーティストとして携わってきたTrent Kaniuga氏が2012年に立ち上げたもので、『Twilight Monk』は多数のイラストを用いたアート作品としての側面も持っている。

公式サイトによれば、現在のところ原作小説は本編2巻、前日譚1巻、設定資料集的なアートブック1冊を刊行。アジアンテイストな異世界を舞台とするファンタジー作品で、主人公ラジエルを中心とした謎と神秘に満ちた成長と冒険の物語となっている。
ゲームの導入部においてもその世界観について触れられるシーンがあるが、ゲームに落とし込む都合上、簡潔に語られる程度に留められている。これはコミカライズやアニメ化される作品でも見られる現象だが、実際にプレイしてみると説明不足感はなく、ゲーム単体でも問題なく楽しめるという印象だ。
もちろん、原作に触れることで主人公たちがこれまで辿ってきたストーリーや、世界観をより深く知ることができるが、日本語翻訳されてはいないので少々ハードルが高い。機会があればぜひチャレンジしてみていただきたい。
▲I spent 2 years MAKING A RPG METROIDVANIA - Trent Kaniuga
なお、今回のローンチに先駆け、ディレクターのTrent Kaniuga氏によるコメンタリー動画がYouTubeで公開されているので、こちらも興味があればご覧になってみてはいかがだろうか。
『Twilight Monk』は、PC(Steam)・コンソール(Nintendo Switch)にて2025年3月27日より配信中だ。
基本情報 | Twilight Monk |
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開発 | Aquatic Moon |
販売 | GRAVITY GAME ARISE Co., Ltd. |
配信日 | 2025年3月27日 / 日本語有り |
定価 | 2,200円(Steam) |
2,200円(Nintendo Switch) |
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